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August 24, 2006

「水金地火木土天海冥」-「冥」

■ このところの靖国云々、総裁選挙云々よりも、こちらの方が「歴史が変わる」事件だと思うのであるけれども、どうなのであろうか。
 

□ 冥王星、「降格」へ=太陽系惑星「8個」に縮小-天文学連合、定義案で最終調整
 【プラハ23日時事】プラハで総会開催中の国際天文学連合(IAU)が焦点となっている太陽系惑星の定義案について、冥王星を惑星の地位から格下げし、太陽系の惑星数を計8個に縮小する内容の修正案で最終調整に入ったことが23日、明らかになった。この定義修正案が24日の総会の投票で承認されれば、冥王星は1930年の発見から76年にして太陽系9番目の惑星の地位を喪失、太陽系に関する教科書の記述が書き換えられる。
 IAU総会筋が明らかにしたもので、修正案は(1)太陽の周りを回り、自己重力で球形を取る天体(2)軌道上で「圧倒的に大きい天体」-と規定。月の7割程度の大きさしかない冥王星は海王星と軌道が重なっていることなどから、「圧倒的に大きい天体」とは言えず、惑星の分類から外される方向になった。

 太陽系の惑星を「水金地火木土天海冥」と覚えていたのが、これからは「冥」を外すことになるわけである。
 雪斎は、子供頃は、度が過ぎる程の「天文バカ」であった。
 従って、雪斎の「理想」の生活パターンの一つは、次の通りである。
  ○午前中  当然、寝ている。
  ○午後   読書・執筆・歴史研究
         晴れていたら、嫁さんと一緒にバード・ウォッチング
  ○夜中   読書・執筆・歴史研究
         晴れていたら、スター・ウォッチング
 子供の頃にやってみたかったことは、長じても、そんなに変わらない。
 それにしても、スター・ウォッチングやバード・ウォッチングの趣味でいえば、今、国産の天体望遠鏡のメーカーというのも、昔に比べればだいぶ、減っている。
 スタンダードなところでは、「株式会社ビクセン」というのが、まだ残っている。ちょっと驚いたのは、「高橋製作所」というのが、まだ望遠鏡を作っていたことである。子供の頃の雪斎は、「タカハシの望遠鏡」というのは、ランボルギーニやフェラーリの車と同じ類だと思っていたのである。確かに、相変わらず高い望遠鏡を作っている会社である。このタイプのように、百万円近い値段が平気で付いている。
 もっとも、どんな望遠鏡を揃えても、スター・ウォッチングは、街灯が煌々と光っている都会では無理である。雪斎が子供の頃、自宅の戸外には街灯がなかった。日が落ちた後、戸外を歩くには懐中電燈が必要であった。星が綺麗なところに別荘を手に入れるということでもしなければ、スター・ウォッチングに適した環境は手に入らない。
 そのためにも、「富」を追求しなければならない。バード・ウォッチングもスター・ウオッチングも歴史研究も、それ自体としてはカネは余り要らないと思うけれども、「初期費用」がかかりそうである。あと十年は、頑張って俗事に勤しまなければならない。頑張れ、我が大手鉄鋼株といったところであろうか(苦笑)。ウォーレン・バフェット老師よろしく、長期保有を決め込んでいるので、我が鉄鋼株には期待している。
 というわけで、かなり「浮世」と「浮世離れ」の話がまぜこぜになった。
 地球から何万光年の彼方の光を観ていると思えば、「人間のやること」などは一瞬の事柄である。
 「○国四千年の歴史」・・・、ふっ、小せぇ。
 「天文バカ」だった時代の後に国際政治研究の道に入ると、「人間のやること」は本当に小さく感じられる。
 芥子粒みたいな世界の上で何を争っているのであろうか。人類という存在は…。
 政治学という「自分の仕事」を相対化させるには、こういう趣味もありだとは思う。
 これからの季節は、「二重星団」が綺麗であったはずである。東京で観るのは、無理であろう。

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Comments

私も天文バカでした。
ビクゼンの反射望遠鏡をあぜ道に出して、夜空を眺めていました。その田んぼも今は住宅地となってしまい、2等星がやっとでしょうか・・私は大損したところです。再び気を取り直し頑張りたいのですが・・
 このところコメント回数が増えてしまい、すいません。

Posted by: ゼーゼマン榊 | August 24, 2006 at 10:14 AM

惑星科学の観点から見れば冥王星を惑星としないのがもっとも合理的らしいけど、冥王星は唯一アメリカ人が発見した惑星なので、アメリカでは冥王星を惑星から外すことに反発が強く、その結果これまで9惑星となっていたようですね。
人間がどう名付けようが天体が変化するわけじゃないんですが、命名やランク付けの問題はやはり国際政治から逃れられないようで。w

Posted by: Baatarism | August 24, 2006 at 10:20 AM

「寝言」ブログをはるかに越える美しい寝言ですねえ。とりとめのない話ですが、日常のなかで非日常を、非日常のなかで日常をもち続ける感性を持続するのは、なかなか難しいと感じる今日、この頃です。

Posted by: Hache | August 24, 2006 at 06:24 PM

冥王星問題から派生した雑談ですが、こういうのを「素人」が
ネタとしてよってたかって作ってしまうのを見ると、昨今のコンテンツ産業育成を国家目標としている中国にまだまだ負けないと思います。
これもソフトパワーなんですなぁ・・・・
http://blog.livedoor.jp/blog_ch/archives/50261139.html

Posted by: TOR | August 25, 2006 at 07:55 AM


久しぶりにコメントを。
榊殿    
 おおっ、ビクセン・ユーザーでしたか。ところで、拙者は「鬼の投資家」になっています。目指せ、バフェット、ケインズってところですか。
baatarism殿
 「アメリカの世紀」の終わりの兆し…なんて事を言い出す御仁が出てきそうな…。
Hache殿   「寝言」ですな。
TOR殿    これは笑えた。面白い

Posted by: 雪斎 | August 25, 2006 at 08:11 AM

雪斎様
拙BLOGへのコメントありがとうございますm(..)m
野球の世界に前田日明がいないことが残念です。
それはともかく、
私も子供の頃小遣い溜めてビクセンの10cm反射のユーザーでした。あの頃はコメットハンターになりたかったです。
望遠鏡の世界も、冷戦終了後の世界のデフレ化でおそろしいほどの価格破壊が進みましたが、高橋製作所はまさに孤高のフェラーリですね。

Posted by: KU | August 25, 2006 at 01:26 PM

ビクセンとはまた懐かしい。私も子供の頃親に初めて買ってもらったのはビクセンのものでした。
この前の火星大接近でついうっかり安い反射望遠鏡を買い求めたのですが、円盤状に見るだけでも大変で、そう甘くないと・・・・

今回の冥王星が落とされた件、科学的には順当な結果ですが、微妙に物寂しい気もします。インターネット上でも冥王星の立場で文句を言う風景が展開されていますが、そんな中で「名誉惑星」の地位を与えてはどうかという意見があり、これはうまいと思いました(笑)

Posted by: カワセミ | August 25, 2006 at 07:03 PM

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国際天文学連合(IAU)総会は、太陽系の惑星数を9個から12個に増やすとした原案を撤回し、一転して冥王星を外し8個に減らす最終案をまとめました。現地時間の今日にも採決されそうです。 をを、プルートよ・・・。 *** ♪Dear Pluto♪ Dear Pluto, won't you come out from planet? Dear Pluto, greet by saying "Bye!" The sun is hub, the earth is blue It's be... [Read More]

Tracked on August 24, 2006 at 07:31 PM

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