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August 21, 2006

「甲子園」の夏

■ 「甲子園」の決勝は、引き分け再試合のようである。
 雪斎の言いたいことは、ただ一つである。
 「準々決勝と準決勝、決勝の間に一日ずつ『休養日』を入れろ」。
 こういう話が何故、出て来ていないのかが不思議である。
 ニュースでインタビューを受けた人々が「明日も頑張って…」と言っているけれども、「冗談じゃないな…」と思う。
 ああいう炎天下の環境で下手をすると三日も連続で野球をやることを当然と思う感覚が解せない。
 ピッチャーに至っては、一試合百数十球も投げるわけだから、昨日も含めると四試合で軽く五百球近くは投げるのであろう。控えピッチャーでどれだけカヴァーできているのか知らないいけれども、「これは、やりすぎであろう…」と率直に思う。
 「頑張れ…」などと妙な「精神主義」を称えてはいけない。
 こういう「非合理」は止めるべきだと率直に思う。
 もっとも、延長は15回までになったし、控えの人数も増えているようであるから、以前よりも、ましになっているのかもしれないけれども…。
 「岩見沢苫小牧」と「早稲田」の若者達が「いい試合」をしていたようであるだけに、主催者を含む大人達の「鈍感さ」を腹立たしく思う。
 幼稚園に上がる前の時分の雪斎にとっては、「太田幸司」はヒーローの名前だった。太田さんは、三十七年前、「甲子園」決勝の延長十八回l、翌日再試合を独りで投げ抜いた青森・三沢高校のピッチャーである。確か、三沢の隣町の八戸の中心街で開かれた「凱旋パレード」を母親と見に行ったような記憶が、おぼろげながらある。子供の頃は、熱心に「甲子園」の中継を観ていた。「深紅の優勝旗」は、「岩見沢苫小牧」が一気に津軽海峡の向こうに持っていくまでは、「白河の関」ですらも越えなかった。「甲子園」には、東北人の落胆が詰まっている。
 雪斎が高校三年の夏、我が母校は、県大会決勝で敗れ、「甲子園」行きを逃した。それ以降、雪斎は、「甲子園」を観ることもなくなった。

 訂正、三年の間、「駒大苫小牧」ではなく「駒大岩見沢」だと思い込んでいたようである。昔の思い込みで書くと、こうなる。「甲子園」がいかに関心の範囲から消えていたかの証明である。こっぱずかしいが、「三方ヶ原戦後の家康の自画像」として、さらしておこう。

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「日々の戯言」カテゴリの記事

Comments

今は準々決勝が2日に分けて行われるから普通は3連戦で済みますが、昔は準々決勝を1日でやっていたから、3回戦から4連戦のチームもあったんですよね。

この国のオヤジ達は左右を問わず精神論が大好きだから、高校生を炎天下の試合で酷使するこういう大会も成り立つのでしょう。w
確かに本当に教育を考えるのであれば、開催時期を春か秋にして、試合も最低1日おきにすべきでしょうね。

Posted by: Baatarism | August 21, 2006 at 11:48 AM

はじめまして。ずーっと愛読してきましたが、初めてコメントします。
ご意見、まったくの大賛成です。
昨夜、夕飯を食べながら家族と話していた内容と全く同じです。特にピッチャーの場合、まだまだ体ができあがっていないし、専属のスポーツドクターが居るわけでもない以上、下手すると選手生命に障るような酷い故障につながる危険があります。こんなことを「頑張れ頑張れ」のかけ声のもとに強制するなんて残虐非道といっても過言ではありません。
最良の結果を目指すならば、それに向けた条件の整備を幾重にも整えることが大前提で、そのような必要を一顧だにせず一足飛びに精神論に突っ走る、、、、甲子園は敗戦記念日にまたがる国民的イベントですが、さればこそ、今一度、真に「歴史の教訓」とは何かについて思いを致してほしいと思わずには居られません。

Posted by: かろかろ | August 21, 2006 at 12:11 PM

 甲子園はあまり興味が無くて見てないんですが、聞けば昨日15回投げきった投手が今日も先発するとか。彼がプロを志望しているのかわかりませんが、確実に選手生命は縮むでしょうね。

 ところで核開発問題に関するイランの回答期限が明日にせまりましたが、ここにきて北朝鮮が核実験の動きを見せているようです。両者の行動に何か関連はあるんですかね?。先月のミサイル発射の時にもイランの関係者が立ち会っていたと聞きますし・・・。

Posted by: ささらい | August 21, 2006 at 12:29 PM

甲子園の使用料の問題なんですかねー。雨天順延の分ももともと合わせて考えていると思うんですが、いったいどういうつもりなんですかね、主催者は。王監督も一言言ってあげて下さい。

Posted by: 酒乱童子 | August 21, 2006 at 01:20 PM

雪斎様の意見に全面的に賛成です。

「甲子園」は教育の一環ではなかったのでしょうか?
興行主の新聞社もぶら下がる国営放送局も、自分たちが彼らの才能や努力を食い物にしているのではないか、とは考えないのでしょうか?

Posted by: KU | August 21, 2006 at 10:41 PM

私も4連投と聞いて、尋常じゃないと感じました。
ですが、選手の視点で考える場合、必ずしもそうとは言い切れないのではないか、と思います。
私も何かしらの大会に選手として出場してきましたが、大会というのは結構何でもぶっ通しで試合が組まれています。実際のところ、そういうときには若さ(笑)と集中力でどうにか切り抜けられます。社会人の方でも、仕事の正念場のとき、このような経験があるのではないでしょうか。
逆に、途中で妙に休憩が入ってしまうと、気を削がれるとでも言うんでしょうか、少し肩透かしを食らったようになってしまわないか、という心配があります。
私は所詮文化系の人間ですので、体育会系の懸念(特に体調管理の面など)に関しては無知ですが、こういうものに関しては特有の”気力”の問題があるような、そんな気がいたします。
もっとも、そりゃ精神論だ、と言われれば反論の余地もございませんが^^;

Posted by: 熊助 | August 22, 2006 at 02:08 AM

小生も決勝くらいは1日おくべきと考えますが、再試合も熱戦で斉藤投手と早実勝利で当面この話題は継続しそうですね。大学進学かメジャーかという話もでていてすごい盛り上がりです。

Posted by: 星の王子様 | August 23, 2006 at 10:54 PM

おそらく、すでにご覧になっているだろうリンクの紹介だけですみません。

「見物人の論理」
"早実の斎藤はなぜ4連投しなければならないのか。"
http://kenbtsu.way-nifty.com/blog/2006/08/4_2f6f.html

"続・早実の斎藤はなぜ4連投しなければならなかったのか。"
http://kenbtsu.way-nifty.com/blog/2006/08/4_e9e1.html

「blog武藤文雄のサッカー講釈」
"■ 野次馬が見た高校野球"
http://hsyf610muto.blogtribe.org/entry-5f00d75af7b5cd89f444d36a553e643e.html

 自分たちにこういった問題を解決することができないと気づいている(思いこんでいる)ことが、
朝日新聞の「視点」の原因の一つかもしれません。

Posted by: MUTI | August 26, 2006 at 06:13 PM

でも一日空いちゃうと応援する人も大変ですね。
特に遠方からくる貧困高校なんかは・・・
雰囲気も含めての高校野球(選手の気概)があると思うんで難しい問題ですよね。

Posted by: のり | October 16, 2007 at 01:27 AM

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