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August 03, 2006

二つの戦記映画

■ 例年、この時期になると、メディアの中には「戦争回顧モード」に入るものがあるらしい。
 CS放送の日本映画専門チャンネルで、『ああ陸軍隼戦闘隊』、『ああ海軍』という二つの映画が放映されていた。
 どちらも、昭和四十年代前半に制作された映画である。
 『ああ陸軍隼戦闘隊』の方は、「加藤隼戦闘隊」で名を知られた加藤建夫中佐の生涯が描かれている。
 『ああ海軍』の方は、中村吉右衛門さん主演で、山本五十六提督戦死の折に護衛機隊長を務めていた架空の航空士官を主人公にしている。
 中村吉右衛門さんといえば、「鬼の平蔵」のイメージであるけれども、この映画の中の吉右衛門さんは、率直に若い。他にも、島田正吾、宇津井健、峰岸徹といった俳優が出演している。
 興味深かったのが、国士・右翼と思しき人物が、後に最後の海軍兵学校校長を務める井上成美少将のところに詰め寄って、「それでも軍人か」と罵倒している場面である。こういう人々が役に立たないのは、何時の時代でも変わらないようである。
 この昭和四十年代前半には、色々と「戦記映画」が制作されている。丁度、世は「昭和元禄」の最盛期、「明治百年」の時期であった。司馬遼太郎の『坂の上の雲』の新聞連載が始まっていた。

 ところで、NHKが『坂の上の雲』のドラマ版の制作を進めているはずであるけれども、どういうキャスティングになるのであろうか。雪斎の「妄想」で考えてみる。今の時点では、こうなる。

 ○ 伊予松山人脈
  秋山好古   佐藤浩市
  秋山真之   中村橋之助
  正岡子規   香川照之
 ○ 陸軍関係
  児玉源太郎  山崎努
  乃木希典   渡瀬恒彦
  大山巌     西田敏行
  伊地知幸介  佐野史郎
  明石元二郎  加藤雅也
 ○ 海軍関係
  東郷平八郎  里見浩太郎
広瀬武夫    本木雅弘
 ○ 政府関係
  伊藤博文   平幹二郎
  桂太郎     津川雅彦
  山縣有朋   杉良太郎
  西郷従道   原田芳雄
  山本権兵衛  江守徹
  小村寿太郎  竹中直人
  金子堅太郎  中井貴一
  高橋是清   小倉久寛
 ○ 宮中
  明治天皇   中村吉右衛門
  昭憲皇太后  黒木瞳
 ○ 民間
  乃木希典夫人 高橋恵子
  黒岩涙香   相島一之

    …こんなもんで、どうでしょう。思わず遊んでしまった…。

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Comments

伊地知幸介/佐野史郎には笑ってしまいました。
本作品切っての“悪役”ですからね。

Posted by: Y.F@Itabashi | August 03, 2006 at 05:04 PM

小村寿太郎/竹中直人 これも凄い配役。見てみたいです。
ただ雪斎先生のキャスティング、コスト掛かり過ぎます(爆)

Posted by: やすゆき | August 04, 2006 at 02:03 AM

高橋是清/小倉久寛

高橋是清というと晩年の高橋財政のイメージが強いですが、日露戦争の時はまだ30代の若手官僚でありながら、欧米の銀行家や資本家を相手に大量の公債を引き受けさせた成し遂げた功労者なんですよね。
それを一見風采が上がらないイメージがある小倉久寛にやらせるというのは面白いですね。

Posted by: Baatarism | August 04, 2006 at 11:46 AM

Y.F殿
やすゆき殿
baatarism殿

 皆さん、眼の付け所がいいですな。こういう「怪演」系のキャスティングには、きちんと反応されている。
 そいで、追加。
 立見尚文/六平直政、国村準、柄本明
 立見のキャスティングが難しいですな。
 何れにせよ、これは、「文化事業」としてカネに糸目を付けずに作って欲しいとおもいます。

Posted by: 雪斎 | August 04, 2006 at 12:47 PM

>こういう人々が役に立たないのは、何時の時代でも変わらないようである。

私は、ここに一番、反応してしまいました。

Posted by: るびい | August 04, 2006 at 09:44 PM

すいません、勘違いしてました。高橋是清氏は日露戦争のときはもう50歳を過ぎてますね。なんでこんなポカをしてしまったのやら。(汗)

Posted by: Baatarism | August 04, 2006 at 10:22 PM

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