折々の言の葉 10 古島一雄
■ 単純なる右翼論者は純情一点張りで中には神話時代の政治を行はんとするやうな議論を平気に唱へて居る者もあれば、甚だしきは忠君愛国を一手専売の如く振舞ふ者さえある。
― 古島一雄 ―
古島一雄といっても、今では知る人々も少ないであろう。ウィキピディア日本版では、次のような説明がある。戦前は犬養毅を支え、戦後は吉田茂の指南役と呼ばれた人物である。
なるほど、「甚だしきは忠君愛国を一手専売の如く振舞ふ者」は、今でも居るようである。雪斎は、そのような人々とは関わりを持ちたくないものである。自らが「忠君愛国」や「保守主義」の本筋であると声高に語っているような人物には、本物の「忠君愛国」や「保守主義」の徒はいない。古島が活躍した戦前期から、このことは変わっていない。それにしても、「単純なる右翼論者は純情一点張り」という件には、苦笑してしまった。
■ 昨日午後、東京・青山の「明治記念館」で防衛庁主催の「米軍再編シンポジウム」に加わる。案内された席が、何と最前列の中央であった。額賀長官や事務方三氏のブリーフィングを最も近い位置で聞くことができた。
■ 昨日朝、新書の原稿、「第一章」五十枚分、脱稿する。へばった。
■ 新聞に寄稿する原稿が三編、溜まっている。どうなるのであろう。
■ 先週の日経平均株価は嫌な動きをしていた。雪斎保有の鉄鋼株は値を保っていたので、損失は余りない。世界規模の鉄鋼業界再編がまた、囁かれている。オットー・フォン・ビスマルクが、ドイツ統一前に、「現在の大問題は演説や多数決ではなく、鉄と血によって解決される」と演説し、「鉄血宰相」(Eiserner Kanzler)と呼ばれた頃から、鉄は「国家」である。早いところ「配当」をもらいたいものである。
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Comments
今日の東京は、また夏のような陽気でした。
今年は日照が少なく、紫外線に慣れていない人が多いそうです。
天候不順の折、雪斎先生はじめ皆様方、どうぞ
ご自愛下さい。
あの苛烈な夏は、これからですから。
さて、
>甚だしきは忠君愛国を一手専売の如く振舞ふ者
昔、こういう人たちは「たぶん、国家と恋愛してる」人たちだと思ったことがあります。
自分だけの、自分の想いを遂げるため他者の意見、冷静な目線を嫌う人たちだと。
しばらく忘れていましたが、昨今の「保守」の動きを見ていて、また思い出しました。
もし群れて異質なもの(と認定したもの)を排除するなら
「恋愛」というより、「親衛隊」みたいなものでしょうか。
Posted by: るびい | May 21, 2006 05:10 PM
・るびい殿
たびたびコメントをありがとうございます。
最近はコメントにリプライする時間もなくなってきました。
ところで、前の政宗のコメントの関連ですが、
拙者もB型の東北人です。
Posted by: 雪斎 | May 21, 2006 09:33 PM