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April 29, 2006

折々の言の葉 6 中江兆民

■ 「平時閑話の題目に在りては、或は奇を闘はし、怪を競ふて、一時の笑柄と為すも固より妨無きも、邦家百年の大計を論ずるに至りては、豈専ら奇を標し新を掲げて、以て快を為すことを得んや」。
  (ふだん雑談のときの話題なら、奇抜さを争い、風変わりをきそって、その場かぎりの笑い草とするのももちろん結構だが、いやしくも国家百年の大計を論ずるような場合には、奇抜を看板にし、新しさを売物にして痛快がるというようなことが、どうしてできましょうか)。
   ―中江兆民著『三酔人経綸問答』(岩波文庫版)―
 現在、『中央公論』に掲載されている拙稿に関して、Hache殿がわざわざ三つのエントリーを書いておられた。まともなコメントを付したエントリーを書かなければと思いつつ、時間が経ってしまった。その中の一番目に次のような記述がある。
 「私には、あまりに常識的であるように思えます。残念なことに雪斎先生の考えは、論壇では常識的ではないようです。非礼を承知で申し上げると、『こんな当たり前のことを書いている論考ではダメだ』という批判がでてもおかしくないと思うのですが、そんな状況ではないようです」。

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April 25, 2006

雪斎、反省する。

■ 一昨日投開票の衆議院千葉7区補選では、斎藤健候補は敗北した。残念なのは、斎藤さんのような逸材に相応しい「処」を得させる結果にならなかったことである。
 斎藤さんは、その華々しい経歴の裏に、若き日々の「刻苦勉励」がある。聞いた話に依れば、斎藤さんの生家は貧しかったらしく、文字通りの「刻苦勉励」で今までのキャリアを築いたそうである。この話の真偽は確認していないけれども、こうした話を、もう少し聞きたかったような気がする。とかく、人々は、「エリート」という表面しか見ないらしい。

■ 雪斎が兼任講師として籍を置いている大学は、千葉・流山にある。ということで、雪斎にも動員の要請や指令が入るのかと思いきや、そうした要請や指令は入らなかった。「政策担当秘書は政策立案に関する職務に専念する」というのが制度の趣旨なので、その通りに動いたわけである。愛知和男事務所では愛知代議士以下、スタッフ数名がキャンペーンに加わったけれども、雪斎は動かなかった。動きたかったが…、仕方がない。

■ 日経平均株価は、498円下落、今年最大の下げ幅である。原油高、円高に加え、補選の結果がトリガーになったようである。小泉自民党が一敗した途端に、この下げとは…。怖っ。

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April 23, 2006

「春の突風」、去る。

■ 日本と韓国の「時ならぬ春の嵐」は、去ったcようである。『読売』記事である。
□ 日韓協議合意…韓国は名称提案せず、日本は調査中止
 【ソウル=中島健太郎、福島恭二】竹島周辺海域での日本の海洋調査に韓国が反発していた問題をめぐり、日韓両政府は22日、ソウル市内で前日に引き続き外務次官協議を行い、打開策で合意した。
 韓国は、6月の国際会議でこの海域の海底地形について、韓国名を登録する提案をせず、日本も海洋調査を当面実施しないとした。
 調査の現場海域で日韓両国が衝突するという最悪の事態は回避された。ただ、竹島の領有権問題は残されたままで、再び海洋調査などの対立が再燃する可能性もある。
 訪韓中の谷内正太郎外務次官と韓国外交通商省の柳明桓(ユ・ミョンファン)第1次官は22日、ソウル市内のホテルで午前9時半から午後7時まで断続的に会談を続けた。
 日本側の説明によると、<1>韓国は、6月にドイツで開かれる海底名称に関する国際会議で、竹島周辺海域の韓国名の提案をしない<2>日本は今回予定していた海洋調査を中止する<3>日韓両国は排他的経済水域(EEZ)の境界画定に関する交渉を5月中にも局長レベルで再開する――の3点で合意した。
 ただ、韓国の柳次官は会談後、竹島周辺海域の韓国名提案について「必要な準備を経て、適切な時期に推進する」とだけ説明した。
 これまでの協議で、日本は、今回の海洋調査について、国際法に基づいた調査であると強調。6月の国際会議で韓国が竹島周辺海域の韓国名の提案を見送れば、日本も調査を見送る考えを表明したが、韓国は調査中止が先決との立場を示し、平行線が続いていた。しかし、「対立がこれ以上深まれば、日韓双方の利益にならない」として、ギリギリの妥協が成立した。
 谷内次官は会談終了後、記者団に「不測の事態が起こりかねなかったが、避けられてよかった」と述べた。安倍官房長官は22日夜、「合意は、国際法にのっとり日韓両国が互いに冷静に対処し、円満に解決しようとした努力の結果だ。今後も韓国とは話し合いを通じ、未来志向で友好を築くよう努力したい」との談話を発表した。
 EEZの境界画定交渉は竹島の領有権問題で対立したまま、2000年6月以来中断している。局長級協議の再開は、争いの根本原因について話し合いの場を設けることで対立激化を避ける狙いがある。しかし、竹島問題を解決するのは難しく、再開交渉の行方は不透明だ。
 海上保安庁の測量船2隻は鳥取県の境港沖合に停泊しているが、23日に東京に向けて出発する予定だ。

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April 22, 2006

「竹島」その他

■ にわかに竹島周辺での日韓摩擦が激化しているようであるけれども、何ら慌てるほどのことでもあるまい。日本政府は、「国際法に則り…」という議論を展開したようであるけれども、その姿勢で行くのが賢明であろう。
 外交決着の行方はまだ判らない。決着するのか決裂するのか。韓国が余りにも独善的な態度を取るならば、日本は、国連に対して、竹島版「リットン調査団」の結成と派遣を働きかけるべきであろう。リットン調査団といえば、満州事変後、日本の国際連盟脱退を誘った「リットン報告書」を出したグループである。。今度は、同じことを日本から仕掛けてもいいであろう。
 「これからは、これがある」と語って万国公法の書を懐から出したという坂本龍馬の挿話は有名である。幕末・函館戦争の折、五稜郭総攻撃前夜、榎本武揚が黒田清隆に対して「海律全書」という海洋国際法の書を託したというのも、榎本が自分の生命よりも国際法の知識が受け継がれることを重視した挿話として、有名である。日本の近代の歴史は、「万国公法」との格闘の歳月である。日本政府が「国際法に則り…」と口にしたときの本気度は、馬鹿にすべきではないのである。
 因みに、雪斎の手元には、国際法の父と称されるフーゴー・グロティウス(Hugo Grotius)の主著『戦争と平和の法』の邦訳復刻版がある。この書は確かに面白い。

■ 今年度、雪斎は『朝雲新聞』のコラムを一年間、担当することになった。『朝雲新聞』は、自衛隊の部内紙という性格の新聞である。雪斎は、いわば「戦後の海兵の息子」なので、こういう機会が得られるのは率直に感慨深い。

  □ 『朝雲新聞』寄稿原稿  桜の季節に
 「当地昨今吉野桜の満開、故国の美を凌ぐに足るもの有之候。大和魂また我が国の一手独専にあらざるを諷するに似たり」。
 山本五十六は、戦前期に大使館付駐在武官としてワシントンに駐在していた折、このような文言を記した絵葉書を故郷の恩師に宛てて送っている。今、桜の季節を迎えて、筆者が思い起こすのは、この山本の言葉である。
 第二次世界大戦では日本が米国の「物量」の前に膝を屈したという印象は、多くの日本人の意識に刻み込まれている。しかし、アーリントン墓地に程近い「海兵隊戦争記念碑」(硫黄島メモリアル)に描かれた米軍兵士の表情が示すように、米国もまた、日本の「大和魂」には自らの「ヤンキー・スピリット」を以て対峙した。戦時中、米国の同盟国であった英国もまた、米国参戦まで続いたナチス・ドイツとの孤独な闘いに際しては、自らの「ジョン・ブル・スピリット」を発揮していた。開戦前には、豊かさに慣れた米軍兵士の「精神」の弱さを侮る向きが旧軍部内にあったと伝えられているけれども、戦争の実態が示したのは、確かに山本が書いたように、「大和魂また我が国の一手独専にあらざる」風景であったのである。
 凡そ、武官とは、それぞれの国々の「精神」を体現する存在である。ただし、武官は、戦闘を通じて他国の「精神」とも直接に触れ合う存在でもある。そうであればこそ、山本の言葉は、武官においてこそ自らの「精神」に縛られない視野の広さが求められるということを訴えたものとして、解されるべきである。事実、戦前期の日本がナチス・ドイツとの提携に傾く流れの中で、山本は、旧海軍有数の「知米派」として、そうした流れに抗い続けたのである。
 そして、発足後半世紀を経た自衛隊は、今では他国との「協調」を実現する枠組として期待されている。たとえば既に二年半近くの間、イラクに派遣されている自衛隊部隊は、米国を初めとする幾多の国々との「協調」を実現し、イラクの人々の「共感」を獲得する枠組として働いている。そこでは、「大和魂また我が国の一手独専にあらざる」という認識は、当然のものであろう。山本は、八十年後の武官を取り巻く環境の変化を果たして予想していたであろうか。
    『朝雲新聞』

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April 18, 2006

折々の言の葉 5 チャーチル

■ "A pessimist sees the difficulty in every opportunity; an optimist sees the opportunity in every difficulty." 〈悲観主義者はすべての好機の中に困難をみつけるが、楽観主義者はすべての困難の中に好機を見いだす)。
  Let us therefore brace ourselves to our duties, and so bear ourselves that, if the British Empire and its Commonwealth last for a thousand years, men will still say, "This was their finest hour. "(われわれは、気を引き締めて自らの義務に当たり、大英帝国とその連邦が千年続いたならば、人々がこう言うように振る舞おう。「これこそが彼らの最も輝かしい一時であった」と。)
     ―ウィンストン・チャーチル―

 この日曜日、小泉純一郎総理は、衆議院千葉七区補選の応援で、おそらくは最後の街頭演説をした。演説の中身は、さくら殿のエントリーで知ることができる。小泉総理とチャーチル、シャルル・ド・ゴールには共通項がある。それは、「危機の最中に登場し、建て直しに国民意識を鼓舞した」ということである。チャーチルやドゴールは、第二次世界大戦に際して、小泉総理は、経済停滞最中に、それぞれ登場して、「挫折しない魂」を説きつづけたのである。

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April 12, 2006

「天谷」と「斎藤」と

■ 昔、天谷直弘さんという経済官僚がいた。1980年代の日米経済摩擦の頃には、自動車交渉で日本側の中核人物として対米交渉に携わった。日米自動車産業の相克を描いたデーヴィッド・ハルバースタムの著書『覇者の驕り』にも、天谷さんのことが紹介されている。
 天谷さんは、論壇でも活躍した人物である。天谷さんは、「町人国家」の言葉で戦後日本の歩みを肯定していたけれども、湾岸戦争の際には、日本の積極的な役割を期待した。逝去後に出版された天谷さんの論文集には、『ノーブレス・オブリージュ』という名前が付されていた。若き日の雪斎が、だいぶ影響を受けた人物である。
 天谷さんと同じ趣を感じさせた経済官僚に、斎藤健さんがいる。斎藤さんも、『転落の歴史に何を見るか』(ちくま新書)という書を書いておられた。雪斎も、拙書『国家への意志』を刊行した直後の頃に、斎藤さんと会って、通産省近くの中華料理屋で談笑したことがある。「斎藤さん。その節はゴチになりました…」。斎藤さんは、当時まだ通産大臣秘書官であったと記憶するけれども、その後に課長を経て、埼玉県副知事に転身した。
 その斎藤さんが、昨日公示の衆議院千葉七区補欠選挙で自民党から立候補している。この方を含め、多くの人々が斎藤さんを応援している。決戦は、二十三日である。

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April 11, 2006

成分解析

■ 近頃、サイバー空間では、「成分解析」なるものが流行っているらしい。分析したいものを指定すると、成分を解析して表示するという趣向のものである。。「札幌」の成分を解析すると、その結果は以下のようになる。

札幌の70%は歌で出来ています。
札幌の26%は毒物で出来ています。
札幌の2%は花崗岩で出来ています。
札幌の1%は信念で出来ています。
札幌の1%は魂の炎で出来ています。

 「何じゃ、こりゃ」と思う。それならば、やってみよう。

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April 10, 2006

折々の言の葉 4

■ 「紀元節だ。朝日さやけし。ああ、天よ、日本に幸いせよ。日本を偉大ならしめよ。皇室を無窮ならしめよ。この国にのみ生まれ、育ち、死ぬ運命に結ばれるのだ」。(一九四三年二月十一日)
       ―清沢洌著『暗黒日記』―
 清沢洌がどのような人物であるかを知らない人々は、この文言を前にして、「右翼」、「民族主義者」、「国士」と呼ばれる人々の言葉であると反応するであろう。しかし、清沢は、戦前期、石橋湛山らに並ぶ、自由主義者として知られた人物である。しかも、一九四三年当時の清沢は、軍部の圧迫によって言論活動の機会を奪われていた。
 雪斎は、学生の時分、清沢洌の名前を北岡伸一先生の著書『清沢洌』を通じて初めて知った。以降、雪斎は、清沢にはかなりの思い入れを持っていた。雪斎は、清沢が「日本の幸い」や「皇室の無窮」を願う言葉を記していたことに強い印象を受けている。振り返れば、こうした「日本の幸い」や「皇室の無窮」を願う言葉遣いが、専ら「保守・右翼」知識層の側に握られていたの0は、戦後日本の言論空間のお寒い状況を物語っているといえるであろう。清沢や石橋湛山がそうであったように、リベラリストがこうした言葉遣いを取り戻してもよいのではなかろうか。
 リベラリストの言論といえば、雑誌『中央公論』を発行する中央公論新社が創業百二十年を迎えた。『読売』記事である。

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April 06, 2006

折々の言の葉 3

■ 「偉大さとは、政策というよりも姿勢である…。偉大さとは、世界において受動的な態度に甘んじることへの拒否である」。
  ― スタンリー・ホフマン 『政治の芸術家 ド・ゴール』 ―
 小泉純一郎総理が戦後三番目に長い執政期間を刻むことになった。後世、吉田茂や佐藤栄作に並ぶことになった小泉総理の執政には、様々な評価が与えられるであろう。ただし、小泉総理の「構造改革」路線を一貫して支持してきた雪斎にとっては、経済復調への着実な流れの中で、こうした節目を迎えることが出来るのは、率直に感慨深い。
 小泉総理の長い執政を可能ならしめたものを分析することは今後の政治学者の課題である。ただし、今の段階で何かを語るとすれば、小泉総理の「姿勢」には着目したいとは思う。たとえば、郵政民営化関連六法案参議院否決の晩に、「国民に聞いてみたい」と衆議院解散に踏み切った「姿勢」などである。
 小泉総理登場直後、雪斎は、下掲の原稿を『月刊自由民主』に載せていた。今から読み返せば、誠に色々な想いを感じさせる。

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April 05, 2006

The Democrat Express 2006

■ 段々、言及するのも阿呆らしくなってきた。「毎日」記事である。
  □ 小沢氏、出馬の意向固める=菅氏と一騎打ちに-鳩山氏、一本化を断念・民主代表選
 民主党の小沢一郎前副代表は4日夜、同党代表選に出馬する意向を固めた。5日に正式表明する予定。これにより前原誠司代表の辞任に伴う代表選出は、既に出馬の意思を固めた菅直人元代表と小沢氏の一騎打ちになる見通しだ。菅氏は、7日の選挙前に小沢氏と会談、挙党体制確立を確認した上で選挙戦に臨みたい考え。菅氏も5日中に表明する可能性がある。
 前原氏の後任選びをめぐっては、鳩山由紀夫幹事長が候補者の一本化を模索。また、小沢氏も話し合いによる調整に期待感を示していた。しかし、一本化の動きに対しては党内から「密室談合」の批判が出たため、小沢氏としても投票による決着を受け入れたとみられる。同時に「党内には小沢氏への支持が広がっており、選挙になっても優位に戦える」(同氏周辺)との判断もあるようだ。
 鳩山氏も4日夜、自ら開いた「観桜会」に菅、小沢両氏をはじめ党所属国会議員を招き、「基本的には選挙で雌雄を決してもらいたい」と発言。今後の一本化調整の可能性を退けた。
 

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April 04, 2006

会津士魂

■ 「ポスト前原」の民主党代表として名前が挙がっているのは、小沢一郎氏と管直人氏である。ただし、雪斎は、この両人は民主党の「墓掘り人」でしかないと考えている。小沢氏や管氏では、「前に何故、辞めたのか」という話は確実に出てくる。
 雪斎は、民主党の建て直しという限定された目的のためならば、渡部恒三氏が代表を務めるのは、悪くない選択であろうと思う。渡部氏ならば、あの誠に朴訥なキャラクターで「誠実」を印象付けることが出来るであろう。既に衆議院副議長を務めているのに国対委員長という「降格人事」を引き受けてまで最前線に立った「侠気」は、世人の共感を得るに足るものであろう。今の民主党に必要なのは、「誠実」を体現できる人物である。「その人物で国民の信頼を取り戻せるか」という一点から、物事を考えなければならないのである。

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April 03, 2006

永田町の「女」

■ 永田町に居ると、雪斎には、二十代の女性は大体、「仲間由紀恵」に、三十半ば過ぎの女性は、「高島礼子」に、五十近い女性は、「岩下志麻」に見えてくる。雪斎の眼が、おかしくなっているのであろうか。
 仲間さんは、『ごくせん』の話だし、高島さんと岩下さんは、『極道の妻たち』の話である。だから、雪斎が永田町で接している女性たちが、「和服を着てマシンガンをぶっ放す」ようなことをやっても、全然、驚かない。
 因みに、愛知和男事務所には、二人の女性秘書がいるけれども、どちらも仲間か高島か岩下かという風情である。それは当然といえば当然である。魑魅魍魎が跋扈する永田町で、海千山千の人々を相手にしなければならないのであるから、「並の神経」では到底、やっていけない。女性にとっても、永田町は、気楽な世界ではないのである。元々は、仲間・高島・岩下タイプでなくても、そうしたタイプに近付いていくのであろう。
 だから、「永田町の女性」は未婚の場合は婚期が遅れるという説があるらしい。こういう「女傑」、「姐御」の相手が並の男では手に負えないから、男が寄り付かないということのようである。この説の信憑性は、依然として証明されていない。雪斎は、その説は、おかしいと思っている。結構、綺麗な女性は多いし、魅力的な女性が多いと思うのであるけれども…。男が弱くなっているのであろうか…。
 愛知事務所では、こうした二人の「姐御」に囲まれて日々、大変な想いをしているのが、事務所最年少スタッフのF君である。少し前までは、同じ世代の女子学生としか付き合っていなかったのだから、ショックは大きそうである。「F君、びびらないことだよ。『極道の親分』にとっては『極道の妻』は『最高の女』なのさ…」。雪祭は、そのように、うそぶいてみる。F君は、将来は、「親分」はともかくとして、「代貸」や「若頭」が務まるほどの胆力を身に付けることが出来るのかな。雪斎は、それを期待しているのだけれども…。
 おっと、子供の頃から東映任侠系映画を観て、高倉健さんこそが「日本の男」jの規範であると信じて疑わない雪斎には、このテイストは、なかなか逃れられないもののようである。そういえば、昔、東大院生時代、故・鴨武彦教授のセミナーで、雪斎は「極道の世界にも仁義はありますからね。国際政治の世界も、そうでしょう。」と発言し、場の雰囲気を凍り付かせたことがあった。寛大な故・鴨先生は、ただ笑って聞いておられたが…。「ゴッドファーザー」を例にすれば、よかったのであろうか…。
 ところで、雪斎はといえば、相変わらず事務所では寝ている「山岡士郎」である、もっとも、雪斎は普段は事務所に余りいないから、事務所で雪斎の姿を見かけた方々は、「四つ葉のクローバー」を見つけたぐらいに「いいこと」があるかもしれない。もっとも、雪斎を見かけたら、「地雷を踏んだ」ぐらいに「わるいこと」があるという話もあるので、ご用心していただきたい。昨日も、午後はずっと都内著名ホテルで缶詰になって仕事をしていた。遂に昨日、ベルトの穴が三つ分減り、二十歳前半の頃にウェストのサイズが戻ったことを確認した。下手なダイエットよりも効果がある「永田町でのサーヴィス」である。体重を気にされている女性の方々、「永田町でのサーヴィス」は、いかがでしょうか(笑)。

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April 01, 2006

政党クローザー

■ 昨日のエントリーで前原誠司氏以下の「ネオ民主党」に対する期待を込めた原稿を披露しておいたら、昨日午後、前原執行部総退陣の報が流れた。今月、同じような「前原執行部は初心に戻れ」という趣旨のことを述べた記事や原稿が0相次いでで出ることになっているから、雪斎には、かなりバツの悪い結果になってしまった。おお、恥かしい。
 後継として取りざたされるのは、小沢一郎氏と管直人氏の「昔の名前で出ています」政治家である。小沢氏や管氏では、安倍晋三氏、そして麻生太郎氏にも「清新さ」のイメージでは遠く及ばない。以前、民主党の党勢拡大には、自民党とは対照的な「清新さ」への期待が大きく与っていたことを考えれば、その「清新さ」を打ち出せなければ、民主党は末期症状と判断してもいいであろう。河村たかし氏でも出して、「信長以来、日本は尾張・三河から変わった」とぶち上げてくれれば、面白いと思うのだが…。
 小沢氏は、過去に、新生党、新進党、自由党の三つを潰した「政党クローザー」である。「また民主党を潰すのか」という懸念がなくもない。「みたいな…」殿に倣って、一つ「替え歌」を作ってみよう。

 ♪ 「政党クローザー」は、俺のことだよ。
        元歌 / 昔の名前で出ています

新生にいるときゃ 細川かついだの 
新進jじゃ代表で 表に出たの 
自由の連中と 小渕と組んだけど 
三つも潰して 今では民主 
「政党クローザー」は、俺のことだよ。

「豪腕」と呼ばれて 色々仕掛けたわ
側近、チルドレン、次々入れ替わり 
「普通の国」」と  二大政党制の
実現、信じて ここまできたわ
「政党クローザー」は、俺のことだよ。

永田のメールで 前原辞めました
またまた俺の 出番だよな
流れ男の さいごの仕事かな
小泉相手じゃ 民主も駄目か 
「政党クローザー」は、俺のことだよ。

『昔の名前で出ています』 (作詞 星野哲郎・作曲 叶弦大)

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