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March 08, 2006

折々の言の葉 2

■ 「ここでは、もう戦士に用はなくなった。われわれが取り引きをする。老人の仕事だ」。
  ―デーヴィッド・リーン監督『アラビアのロレンス』劇中の台詞ー

 渡部恒三前衆議院副議長が国対委員長として前線復帰したという話に触れて、雪斎が咄嗟に思い浮かべたのが、この有名な台詞である。第一次世界大戦中、アラブの解放のために闘った若きトーマス・エドワード・ロレンスの理想は、戦後、列国やアラブ族長たちの思惑が交錯する政治的な現実によって裏切られていく。前の言葉は、アレック・ギネス演ずるファイサルが言い放った台詞の一部である。この台詞の全部は、下の通りである。

There's nothing further here for a warrior.
We drive bargains. Old men's work.
Young men make wars, and the virtues
of war are the virtues of young men.
Courage and hope for the future.
Then old men make the peace.
And the vices of peace are the vices of old men.
Mistrust and caution. It must be.

ここでは、もう戦士には用ははなくなった。
われわれが取り引きをする。老人の仕事だ。
若者は戦う。戦いの美徳は
若者の美徳だ。
勇気やら未来への希望やらである。
それで、平和は老人が請負う。
平和の悪は老人の悪でである。
相互不信と警戒心のことである。それが生じるに違いない。

 前原誠司代表以下の民主党の「若き戦士」は、強盛なる「自民党帝国」を相手に、よく闘った。劣勢挽回のためとはいえ、「ガセ・メール」という「毒ガス」投入に走り、戦時国際法違反との批判を招いたのが、運の尽きであった、民主党は、今後は、自民党を相手に闇雲に「闘う」のではなく、それぞれの政策案件を巡って建設的に「取り引きをする」スタイルに戻ってもらえれば、それでいいであろう。渡部氏は、日露戦争時に三段も四段も格下の職務を引き受けて奮励した児玉源太郎のような存在になるのであろうか。

■ 昨日、自民党・二階グループの研究会に加わる。研究会の部屋のテーブルの上には、缶入りのお茶が置かれている。口が寂しいということで、事務局の部屋から「おつまみ」が持ち込まれる。雪斎は、自費で買ったサラミを「おつまみ」の中に入れておいた。結果は、雪斎が用意したサラミに手を付けたようとした議員先生は、誰もいなかった。
 「うーん、この場にサラミは、ちと、まずかったか…」と思い始めた矢先、用意したサラミの半分近くをごっそりと持っていったのは、かのチャンマゲで有名な松浪健四郎代議士であった。「さすが体育会系。永田町で活動するには、やはり『肉』でしょう」と内心、ガッツポーズをしてしまった雪斎は、何をしているのであろうか。
 夕刻以降、中華の鉄人・陳健一氏の店、「赤坂・四川飯店」で食事をする。「麻婆豆腐」が旨かったかな。加えて、「青椒牛肉」も…。また「肉」か…(苦笑)。


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Comments

民主党の勢力が弱まったら、さっそく自民党内から「公共投資」のおねだりが出てきました。困ったものです。

(産経新聞3月8日)

■自民、早くも再来年度予算“要求”

 統一選、参院選へ財政出動論 主導権奪還狙う

 来年度予算案の審議が行われる参院予算委員会で、早くも自民党議員から再来年度予算に向けた“要求”が続いている。「堀江メール」問題の後遺症から元気のない民主党を尻目に、七日の質疑では、昔ながらの公共事業の拡充による景気回復論まで飛び出した。「ポスト小泉」で戦う来年の統一地方選や参院選をにらんだ「地方対策」の側面もあるようだ。首相官邸に奪われた予算編成の実権を党に奪還しようとの思惑も見え隠れする。

 「いざというときには財政出動して、公共事業を立てて需要を作り出さなければならない」

 自民党の木村仁氏は同日の予算委でこう主張した。与謝野馨金融・経済財政担当相は「今日的(な手法)ではない」と否定的見解を示したが、木村氏は「今、2%の名目成長率を達成し、(日銀の)量的緩和も、もう解除されるというターニングポイントだ」と食い下がった。

Posted by: かんべえ | March 08, 2006 at 09:38 AM

>「公共投資」のおねだり
ここは「政治的リアリスト」に頑張ってもらいましょう。w

Posted by: Baatarism | March 08, 2006 at 09:59 AM

本日のエントリと全く関連なくて大変申し訳ないのですが、あまりに目を疑う記事を見かけましたので、与党の皆様方に善処をお願いしたく思います。それは対馬が韓国人に売られているというものです。名目は特区条例による「不動産投資」ですが、建物だけでなく、土地まで外国に売っているのです。

対馬は竹島に続き、一部の韓国人が領土権を主張し始めている島です。しかも面積的に非常に小さな島です。

世界の他の国で、狭い面積の行政区(例えば香港など)は、外国人が建物は買えても、土地まで買えないことになっています。小さな島や国で、外国人に土地まで買える権利を与えたら、合法的にのっとられてしまいます。
国土を切り売りするのは、今すぐ国が介入して止めさせるべきだと思います。何十年後か後の日本人が、所有権争いで苦しむのが目に見えるようです。

以下、ソース元の韓国東亜日報の記事の見出しと記事のURLです。突然、すみません。宜しくご検討のほどお願い致します。

http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2006030840598
対馬島を韓国の地に?
MARCH 08, 2006 03:07
「美しい島、対馬島をお持ちになってください」

Posted by: 海外在住日本人 | March 08, 2006 at 06:26 PM

そうそう。永田町食と言えば「肉」と「中華」です!しかし、持って帰るあたりはさすが専大レスリング部ですね。
>かんべえ様
自民党から出てません。参議院自民党から出ているのです(笑)。参議院選で毎回自民党が苦労するわけですよ…。

Posted by: 副会長 | March 08, 2006 at 10:43 PM

・かんべえ殿
次の選挙が楽しみです。
・副会長殿
「永田町食」は健康によくないかも…。
・baatarism殿
「公共投資」自体hが否定しませんが、発想がね…
・海外在住日本人殿
貴重なご意見。有難うございます。

Posted by: 雪斎 | March 09, 2006 at 08:17 AM

渡邊氏は柔和な表情のまま、軟らかな会津弁でおっしゃる。
「今の若い人も腹を切ることを覚えてもらいたい」
http://symy.jp/?Gh_watanabe
こ、怖えーー。
幾つもの修羅場を血刀で斬り抜けてきた古強者の迫力ですね。

Posted by: nervenarzt | March 10, 2006 at 05:44 PM

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Tracked on March 08, 2006 at 12:49 PM

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