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January 13, 2006

けものみち

■ この三日は、「潜伏」生活であった。

■ 滞米中の愛知和男代議士の発言が、「時事通信」によって伝えられている。
  「福田首相」の可能性高い=自民・愛知氏
 【ワシントン9日時事】自民党の愛知和男元防衛庁長官は9日、ワシントン市内で講演し、小泉純一郎首相の後継を選ぶ9月の党総裁選では対中国外交の立て直しが最大の争点になるとの見方を示すとともに、「ポスト小泉が福田康夫元官房長官の可能性はかなりある」と述べた。(時事通信)

 六年前、愛知代議士は自民党のODA政策の責任者であった。その折に検討されたのが、「対中ODAの見直し」であった。そのことからすれば、愛知代議士には、「中国の嫌がることも平気でする」人物という印象がある。ただし、そのことは、愛知代議士が原理的な反中傾向を持っているということでもない。福田康夫氏や山崎拓氏が「国立追悼施設」の設営に熱心であったとしても、そのことは、福田氏や山崎氏が中国に特別なシンパシーをl持っているということを直接には意味していない。福田氏は、官房長官時代に父・赳夫総理以来の宿願であった有事法制策定を実現させたし、山崎氏は他派に先駆けて自派独自の憲法改正案を発表した。もし、福田氏や山崎氏が対中配慮の権化であるならば、両氏は、中国政府が明らかに歓迎しない「普通の国」への動きを抑える方に回るはずではないか。当然のことながら、福田総理誕生の可能性に言及した愛知代議士が、その故を以って中国シンパだと語られるのは、雪斎には、ギョッとさせられる話である。
 ところで、「国立追悼施設」設営に関していえば、その論理は、鎌倉・円覚寺の現代版を設けようということであろう。円覚寺の由来は、「鎌倉五山第二位の円覚寺は、鎌倉幕府八代執権・北条時宗が弘安五年(1282)に創建した臨済宗・円覚寺派総本山である。文永・弘安の役で蒙古の大軍を撃破した時宗は、両軍戦死者の菩提を弔い、己の精神的支柱となった禅宗を広めたいと願い、その師・無学祖元(仏光国師)への報恩の念から、祖元を開祖に円覚寺を建立した」ということらしい。要するに、敵も味方も区別しない弔いというものは、明治以前の日本人が既に手掛けていたものである。 そうした「敵」も「味方」も区別しない追悼は、果たして「中国に甘い」などと評し得るものであろうか。
 雪斎は、中国や韓国の要求に応ずるという名目ではなく、円覚寺の現代ヴァージョンを建立するという名目ならば、「国立追悼施設」の設営も考慮に値するかもしれないと思い始めてきた。それをしたところで、靖国神社が廃されるわけでもない。靖国神社合祀から抜け落ちた人々の分も追悼するということならば、「国立追悼施設」は靖国の「補完施設」ともなり得る。このような施設は、どのようなタイミングで打ち出すかが問題なのである。
 「○○だから、中国に甘い」といった議論の仕方は、判りやすいものであるが故に、人間の多様な現実を説明し切るのは無理である。政治家の発言や行における「含み」が理解できなければ、おそらくは政治も理解できない。

■ 昨日、テレビ朝日放映の松本清張ドラマ『けものみち』を観る。1982年にNHKが前作が放映された折、雪斎は高校生であった。前作のキャスティングは、下の通りである。
演出 : 和田勉
原作 : 松本清張
脚本 : ジェームス三木
出演 : 名取裕子 山崎努 西村晃 伊東四朗
 新作と前作の対比でいえば、米倉涼子ー名取裕子、佐藤浩市―山崎努、平幹二郎―西村晃といった具合である。なるほど、佐藤さんと平さんは、イメージ通りのキャスティングである。米倉さんは、最近の女優にしては、「汚い演技」ができるようになった女優である。第一回目が始まったばかりであるけれども、注目しておきたいと思う。
 前作『けものみち』がから受けた印象が強烈であったのは、フィクサー役の西村晃さんの怖い演技の故である。『けものみち』を観た後、政界、官界、財界といった世界が、実は怖い世界であり、関わりを持たないのが身のためであろうと思ったものである。
 それから、大学学部生、大学院生としての歳月を経て雪斎が入ったのは、「関わりをもたないのが身のためだ」と思っていた空間であった。その空間から一旦は離れて、「永田町」に戻った後、ある人物からいわれた。「黙って大学に居れば、気楽なのに…」。雪斎は、「確かに、まともな人間が歩む道じゃなえな…。言いたいことも言えなくなるし…」と答えたものである。そうか、雪斎が歩いていたのも、「けものみち」だったのか…。

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「学者生活」カテゴリの記事

Comments

 今、日本外交はこれまでの外交路線の変更を遂行している最中だと思います。麻生外務大臣は年始にインドを訪問し戦略対話の創設を実現し、中止になりましたが豪では日米豪外相戦略対話が行われるはずでした。
 また、FTAに関しても07年を目途にインド、豪から優先的に交渉を開始するようです(http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060103k0000m020087000c.html )。
 今日本は政治・経済が歩調を合わせて地域戦略を変更している真最中だと思います。その成果を出す為には次の内閣でもこの路線を継承しなくてはなりません。
 その中で、次の首相に「親中派」に分類される福田氏がなってしまうと内外に誤ったメッセージを送る事にはならないでしょうか。安倍氏や麻生氏が対中外交を立て直す事が出来ないという理由もありません。愛知氏が今このタイミングで福田氏を推してしまうとどうしても「中国寄り」と目されてしまうと思います。

Posted by: ささらい | January 13, 2006 at 10:59 AM

中国の、愚か者議員も歓待して手なずける外交が、非常に効果を発揮していますね。
中国人の歓待は、パチンコで大当たりが出る時と非常
に似ていて、光も音も感覚のすべてを刺激し高揚感を
与えるように演出されています。(実際の経験者)
日本の議員が、外交なんて語るのはホントにおかしい。
米国や欧州で、相手にもされない場所で、寒々と交渉をしてきた人間に外交は任せるべきです。
中国に呼ばれて、高揚感を味わってきた人間に外交を
語らせるべきではないです

Posted by: 反中派 | January 13, 2006 at 12:12 PM

対中外交の立て直しなど最大の争点ではないでしょう。愛知和男や山崎拓などそれを最大の争点にしたくてしょうがない国会議員やマスコミ関係者がいると言うだけの事です。彼らの言う対中外交の立て直しとは、福田康夫を推している事からも明らかなように、小泉政権以前の対中土下座外交に戻すと言う事です。国立追悼施設の設置も、彼らがどんなに否定しようとも、中国様の提灯持ちをやってるようにしか見えません。対中外交の立て直しを言うのなら、1)日米軍事同盟の強化;2)スパイ防止法の制定;3)対中包囲網の形成;4)中国の人権問題、環境問題、チベットウィグル問題、知的財産権の侵害などを欧米のマスメディアを使って非難する;5)外務省の解体的改革; 6)国の諜報防諜能力の強化、等でなければならないはずでしょう。
政治家は何を言ったか、何をやったかで国民に判断されるわけで、何を考えてるかなど国民に分かるわけないでしょう。政治家が自分の考えを正しく国民に伝えられないのなら、それだけで政治家として失格だと思いますがね。

Posted by: Brian | January 13, 2006 at 12:58 PM

追悼施設には反対です。理由3つあります。

(1)追悼施設を作ると問題がより泥沼化する

①追悼施設を作って「参拝?」、靖国参拝しない
単に首脳会談をしただけ(しかも短時間)で終わる。
「靖国参拝さえやめれば」という議論が期待値を高めてしまっている以上、「会談はするはしたけれど」という状態では全く話にならない。
結果的に日本の反中派の「だから言ったじゃないか」がエスカレートする可能性も高い。

②追悼施設を作って参拝する、靖国にも参拝する
「追悼施設=靖国不参拝」と既に解釈されてしまっているから、二重に背信行為に映ってしまい、中国としても非難のレベルを上げざるを得なくなる。結局火に油を注ぐ結果になる。

最も懸念されるのは②です。特に②の状態では「現代版円覚寺」論が説得力があるとは到底思えません。

(2)「会談拒否」を是認することになる
「会談拒否」の効果を是認することになり、これから「尖閣諸島は中国領と言わない限り、首脳会談に応じない」ということにもなりかねない。

(3)中国側の対日認識を是認することになる
当惑するほかないような対日報道が連日報道されていますが、靖国参拝する理由として、日中関係を破壊したいとか、いわゆる「A級戦犯」を賛美したいなどと考えている人はほとんどいません。これで追悼施設を作れば、彼らの認識を是認することになります。

むしろ首脳会談が再開した後の日中関係をどう構築していくかがはるかに重要で議論されるべきではないでしょうか。
従来の「友好一辺倒」ではなかった人々だからこそ、「日中関係=靖国・追悼施設」の議論に終始してはならないと思います。

Posted by: フムフム | January 13, 2006 at 01:40 PM

わたしは、雪斎様の10日のエントリーへの書いてしまいましたが。「かまわない」派ですね。

http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2006/01/060110_19ee.html#c5826858

「平和万歳」という思考ではなく。あくまで日本人が考え鎮魂するものを作り上げる方がよいと思っております。
ゼネラルな施設は、ありだと思っております。

タイミングですが・・・先にも書いたとおり今ではないとは思っておりますが。

Posted by: 通りすがりの名無し | January 13, 2006 at 02:48 PM

今、中国と関係改善を、日本の側から働きかける意味
が理解できないのです。
そういう主張をする人間がとても多いのですが、
論理構成が理解できない。説明も聞いたことが無い。

日本には、半島の人間が多くなり、政治的影響力が
強くなって、大陸沿岸の島国として、合理性のある
外交が行われていません。
半島の人間の影響で、大陸に過度に関与している。
とても拙いと思います。

また、経済界は、経済的な理由を並べ立てて、日中間
の関係改善の必要性を説きますが、そもそも現在の
円とドルと人民元の構造は、非常に大きな政治的な
仕掛けになっていて、
経済界は、自分の意思で、中国に出ているつもりかも
知れませんが、それは、そういう行動を起こすように
動機付けの政治的枠組みがあるわけです。
そういうことを承知でやっているなら良いが、財界の
説明は、今ひとつ、心もとない。
中国との関係改善派の言い分は、反中派を納得させる
ものが無いのです。

Posted by: 反中派 | January 13, 2006 at 06:44 PM

シナに対する世代間の認識の違いをまざまざと
見せ付けていただいた思いですね。このギャップ
は言論で埋めるしかありますまい。しかし、
最後に判断するのは日本国民です。

Posted by: おおみや%バイト君 | January 13, 2006 at 08:18 PM

けものみち、終わりのほうを見てしまいました。今日銀座にお昼を食べに行く時米倉涼子の巨大な写真のある宣伝がビルにでていましたが、話題になっているのは間違いありません。平氏、佐藤氏も演技は確かにいいので期待できそうですね。政治はたしかに
「けものみち」でしょうから週末も雪崩にご注意を。
今日は13日の金曜日。

Posted by: 星の王子様 | January 13, 2006 at 08:53 PM

対中国外交の立て直しとは何を意味するのでしょうか、
今の状態の方が国と国の関係としては正常ではないでしょうか、
昔のように日本が中国の言いなりになるの正常と考えているのでしょうか、
日本が外交的に中国から勝ち取った事案は一つでもあるのでしょうか、
韓国にも竹島を占領されたまま、このまま推移すれば、事実上時効になってしまいます。
やはりこの人は議員になったのはまちがいです。
議員秘書の仕事は即刻辞任すべきです。

Posted by: M.M | January 13, 2006 at 11:01 PM

・ささらい殿
たとえば、福田康夫氏と加藤紘一氏には、だいぶ対中姿勢に毛色の違いがあると思いますが、「親中派」と一括りにすると、その違いが見えなくなる。そのことをどのようにお考えですか。もっとも、レッテル張りは思考停止の産物であるという点では、貴殿のご懸念はそのとおりだと思います。
・星の王子様殿
 無事、「13の金曜日」は過ぎたようです。
・おおみや殿
 御意。
・とおりすがり殿
同じことを推進論者も語っています。
・フムフム殿
その反対論は見事ですな。
・反中派殿
貴殿の議論の主眼は、「なぜ、対中融和をやる必要があるか」ということだと思いますが、それでよろしいですかな。
・brian殿
・MM殿
残念ながら貴殿の「対中融和」批判は、あまりにも定型的ですな。「諸君」「正論」辺りによく出ている話を披露されても、あまり面白くありませんな。加えて、貴殿は、私の書いたものを、ちゃんと呼んだのでしょうかな。

Posted by: 雪斎 | January 13, 2006 at 11:56 PM

表面的には対中関係・靖国参拝は「ポスト小泉」の争点の一つだろうと思います。私自身は、以下の条件が揃えば、硬軟いずれかあるいは双方でも対中関係はあまり重要ではないと考えております。

小泉首相が退陣することで小泉-ブッシュ関係は終焉します。現在、日米関係は良好です。しかし、首脳間の個人的な関係があまりに大きい印象があります。他方で米軍再編で日本は大きなチャンスをえております。他方、国内的には地を這うような調整が今後も続くでしょう。小泉後も日米同盟が揺るがないことが外交政策の基本だと考えます。安倍長官は幹事長時代に集団的自衛権の行使に踏み込まれた発言をされています。戦略的はこれでよい。ただし、「心中派」とレッテル張りをされている方で同盟強化に粉骨砕身をして頂ける方がいるのなら、彼らを活用しない手はないと思います。

小泉後も日米同盟が強化されるならば、対中外交は硬軟どちらでもよいと思います。他方、現状に甘んじているならば、硬軟いずれでもあやういでしょう。対外政策に関して言えば、言葉の上での「日米関係重視」ではなく、実際の行動で示すことがもっとも肝要だと思います。

Posted by: Hache | January 14, 2006 at 01:28 AM

・hache殿
 「小泉―ブッシュ」同盟以後の日米関係が難しそうだというのは、その通りだと思います。「日米関係は日中関係によって超えられることはない」というのは、大方の政治家の共通認識ですので、その方向に向けた動きがあるかと思います。

Posted by: 雪斎 | January 14, 2006 at 03:23 AM

親中派や関係改善派の人々は、中国の周辺国の状況を
どう考えますか?
北朝鮮、ミャンマー、ネパール、、チベット、モンゴル、
かつてはラオス、カンボジア
こういうものに目をつぶって、中国と関係を改善する
のでしょか?
中国の本質は、これらの周辺国の状態で明確に出ていると
思いますが。

Posted by: 反中派 | January 14, 2006 at 09:55 AM

新しい国立追悼施設にはいわゆる旧A級戦犯も祀られるのか。祀るとすれば靖国の代替とはならない。しかし一方で、かれらはすでに国内法上は犯罪者ではないのだから、旧A級戦犯を除外する根拠もない。あえて除外するのであれば、国会で改めて彼らを犯罪者であるという決議をしなくてはならない。当然事後法ということになるが。この時点で新しい追悼施設の国内における存在意義は無くなると思うが。
ちなみに靖国神社の境内にある鎮霊社は世界各国すべての戦死者や戦争で亡くなられた方々の霊が祀られているので、すでに靖国は雪斎氏が言われるような円覚寺と同様の役割を果たしておるわけだがなにか。

Posted by: AAAAA | January 14, 2006 at 12:00 PM

敵味方を区別しない追悼ということは、当然追悼の対象に、東条首相、ヒトラー総統、ムソリーニ首相、ルーズベルトも入るんですよね?
その点を政治問題にされませんか?
もし、戦犯だからとか、ヒトラーは駄目というのなら
日本的な敵味方の恩讐を超えたことにはならないと思います。(対馬島民を虐殺した元・高麗兵の菩提も円覚寺は供養しているはずです)

特定アジアが問題にしているのはまさにその我々の死者に対する考え方ではないでしょうか。とても妥協できる話ではありませんし、問題提起させること事態許してはならないと思います。

モニュメントとして例えば終戦100周年に作るにせよ、このような我々の心の内面に対する侵略行為をさせないとの確証を得てからのこととすべきかと思います。

Posted by: itanomazyutushi | January 14, 2006 at 12:06 PM

追悼施設を対中関係の打開策にするのは筋違い

かつて雪斎さんは次のように書いた。
***********
無論、小泉総理の参拝は、特に中韓両国との摩擦を激しいものにするであろう。参拝断念を求める意見の大勢は、このことに対する懸念に拠っている。しかし、中韓両国との摩擦の激化は、具体的には、どのような事態を招くのか。それは、高々、中韓両国が一時的に大使を召還するというほどのことでしかないのではないか。
(平成13年8月7日『産経』)
***********

この時は私も同感だった。
しかし、現実的は会談拒否という極端な策に出てしまった。別に、この時の見通しは何だと揶揄したいのではない。なぜ見通しを誤ったか自分でも考えてみた。

今までの妥協策(と思われるもの)がいずれも効果がないか、逆に誤解を与えたり、相手の面子をつぶしている面があり、そちらの方がより問題なのではないかと思うようになった。

・日をずらす
フェイントをかけた挑発行為にしか映っていない。しかも突発的なので、中国の当局者はいつやるか警戒する。さらに「適切に」を強調したため、「なぜこれが適切なのか」疑心暗鬼。

・「私的」強調
日中の公私の考え方の違いによって意味がない。

・村山談話の反復
「言ってることとやってることが全然違う」と逆効果。

・小泉総理訪中時の蘆溝橋訪問
しかも蘆溝橋訪問で総理の「忠恕」の揮毫(しかも涙を流して)。これで中国側は参拝断念と解釈し、面子丸つぶれ。

・追悼施設の検討
様々な議員が中韓に行って「前向きに善処云々」と言っているために既に国際公約になっている。しかも既に「追悼施設=靖国不参拝」と解釈されている。これで中韓とも引っ込みがつかなくなっている。

さらに中国の面子をつぶしている点で言えば

中曽根参拝=胡耀邦が言ったからやめた
橋本参拝=江沢民が言ったからやめた
小泉参拝=胡錦涛が会談拒否してもやめない

これだけはっきりと胡錦涛の面子が潰れている以上中国側も引けないでしょう。しかも失脚した胡耀邦の言うことを聞いてやめた前例は痛い。向こうは胡耀邦の名前が出ることにピリピリしているわけですから。

むしろ、靖国や追悼施設の問題でなく、「面子の問題」と解釈して対応した方が適切なのではないか、と思います。

Posted by: フムフム | January 14, 2006 at 12:57 PM

どうも、何時も興味深く拝見させて頂いております。

ttp://www.yasukuni.or.jp/annai/keidai/5.html

新たな追悼施設に関しては靖国神社内に鎮霊社が置かれていることもあり、
全く別のものを拵えるよりもこちらを移設するなどの事から
検討に挙げる方が両派の意見も若干は歩み寄りを見せるのでは?と考えております。

世間に広く認識されているとは言い難い状況でもありますし、
どちらにしても時間を必要する事柄ですので、
私としてはまだ流れを見ている段階なのですが。

どうしても熱くなりがちなこの議論に関しては
一層冷静な視点が欲しいですね。

乱文ですみませんが上記述べさせていただきました。

Posted by: Taka | January 14, 2006 at 05:35 PM

雪斎さん、Conflicts of Interestsと言う言葉をご存知ですよね? 自然科学に関わってる人なら常識でしょうが、政治や経済ではどうなんでしょうか。国会議員の秘書をおやりになってるそうで、その事が学者としてのconflict of interestになってると思いますが、学者の立場と秘書の立場に葛藤が生じた場合、どうなさるつもりですか? これからも興味深く観察させていただきます。

Posted by: Brian | January 17, 2006 at 09:24 AM

Taka様の鎮霊社の案も難しいと思います。

別に国内の対立及び解消が問題の本質でないからです。

いわゆる追悼懇の初期の段階からこの点で混乱していました。作る話を先にして、理由を後から考えたのですから。

またこの点が再び蒸し返しになっています。

国内の要素はもう考えずに、「中国問題である」との現実に、向き合うべきではないでしょうか。

私が最も納得できないのはこの点です。リアリストがこの現実から逃げようとしているからです。

最大の問題点は、参拝が対話拒否の口実になっていて、しかも中国側も降りるに降りられなくなっている現実。

鎮霊社の話が中国側が降りられる条件にはならないと思います。

山崎さんが一時関心を示したようですが、あきらめたようですね。中国も納得できる内容ではないし、神社側も受けないからではないかと思います。

念のため。参拝は断じてやめるべきでないと思います。

Posted by: フムフム | January 17, 2006 at 11:25 AM

福田氏本人をみると総裁になる気などさらさらなさそうだと思うのは私だけでしょうか?

でもって、福田氏を担ぎたがるメンツとそのお題目(=対中外交の改善)をみると、はじめから勝負を捨てているというか、「争う気はありません」と言っている様なものでしょう。

いや、重要なんですよ。⇒「日本にも親中派はいるんですよ」というバランス感覚を示すことは・・・。

しかし、日本の自衛隊がこれからは世界中に派遣されなければならない時代にどうするんですか?靖国なんてものを後生大事にして・・・。みなさん本当に「英霊」とか、「招魂」とか「合祀」とか信じてるのでしょうか?イラクの自衛隊に犠牲者が出たときは、その隊員の魂が靖国神社に来るのですか?

もう少し時代に合った議論が必要ではないかと思います。

Posted by: ちびた | January 17, 2006 at 10:52 PM

>ちびた殿
「靖国なんてもの」「時代に合った」なんて表現でお里が知れる気がするのは私だけで笑か。
既に「靖国」は国家独立の行方を左右しかねない要素になってしまっているんですけど(勿論「特亜」に土下座した場合ね)。

Posted by: ガルバルディΘ | January 18, 2006 at 12:20 AM

>もう少し時代に合った議論が必要ではないかと思います。

「時代に合う」という意味が判らないのですが。

従来お祀りされてきた戦死者たちと、「世界中に派遣された自衛隊員で、その活動中に死を遂げた」戦死者とは、追悼という点について区別できると、そういう意味になるのでしょうか。

Posted by: るびい | January 18, 2006 at 12:02 PM

単なるタイプミスをがやがや言うのは大人気ないと思います。たぶん「時代」は「中国」の打ち間違いだと思います。

Posted by: フムフム | January 18, 2006 at 01:01 PM

いやいや、素直に読んだだけです。
…って、「中国」だともっと判りません。

ますます素直だ、わたし。

Posted by: るびい | January 18, 2006 at 03:16 PM

靖国は遺物だと申し上げているわけです。

たとえば、奈良の大仏と同じなわけです。聖武天皇は仏教で国を治めようと東大寺を建立しました。

その当時は妥当だったのでしょう。

靖国神社が明治時代に東京招魂社から陸軍省と海軍省の管轄で整備されたときは、おそらく幾分かの日本国民は兵隊に徴兵されて、天皇陛下万歳といって死んだら自分の魂は靖国に招魂され、神として永久に祀られるものだと信じていたのだと思います。

それを今になって違う施設に変えましょうとか、外国の指図にしたがって参るのを止めましょうとか、そういうのはけしからんという意見には賛成です。

ですので、靖国は日本人の心の問題として奥にしまってしまって、外交カードなどにはならないよう配慮しましょうという小泉首相の考えに賛成です。

しかし、昔はともかく、死んだら英霊になるという考えが現代にも通用するのでしょうか?人間死んだら土になるだけだと、私は思うのですがね?

そして、自衛隊や自衛権の扱いについては、いままでは曖昧だったものを、集団的自衛権だとか、少なくとも個別的自衛権は確固として認めつつあるわけで、そうすると自衛隊は軍隊だし、海外で平和活動もするべきだとか、つまり今までよりどんどん殉死する可能性が高くなってきたわけです。

殉死した自衛隊員をどのように追悼するのですか?今までどおり靖国神社に合祀するのですか?

靖国の神主が勝手に合祀して毎朝祈るのは宗教行為として尊重したいとというか、無関心でいいと思います。

しかし、国として、あるいは国民全体が今後殉死した自衛隊員や犠牲者をどう追悼するか?という問題では、そこに靖国神社を絡めるのは時代に合わないと申し上げているわけです。

Posted by: ちびた | January 18, 2006 at 04:57 PM

中国に対して、宥和的な意見を述べる人々に確認して
置きたいのは、中国は、日本を全否定しているということです。
靖国は、最初の第一歩に過ぎません。
最終的には、日本を抹殺するというのは、中国のリー
ダー達が異口同音に言い、第三国の経由で伝わってき
ています。(米国は、中国人を受け入れるので、いず
れ中国のものになる。だから潰さない。日本は、受け
れないので、潰すしかない。非常にシンプルな思考で
す。)
あなた方は、馬鹿げていると思うかもしれませんが、
昔の私と同様、それは甘い考え方です。
やるかやられるか、そういうレベルで物事を判断した
方が、平和や平穏や友好が達成されるものです。

Posted by: 反中派 | January 18, 2006 at 05:21 PM

我々は、米国が無ければ、抹殺されていたということ
を理解してください。
今の日本というのは、本来は、無くなっていた国なんです。

Posted by: 反中派 | January 18, 2006 at 05:24 PM

自衛隊の追悼施設「メモリアルゾーン」で市ヶ谷に既にあるそうです。総理出席の下にそこで慰霊祭が行われているそうです。
(揮毫は小泉純也・元防衛庁長官という報道があったような気がする)

ただ、ご存じないのも無理はないと思います。防衛庁のホームページに「追悼」「慰霊」で捜して出てくるのはこれ。
http://www.jda.go.jp/j/news/2004/11/05f.htm

私もお参りしたいと思いましたが、まだお参りしていません。どうやって行ったら良いのか、ホームページでも捜せない。参拝?の要領もホームページに一言もない。

お参りしたことがないので偉そうなこと言えませんが、それは私だけの責任でしょうか。

市ヶ谷は軍事施設なので一般の人が気軽に立ち寄るような所でもない。これでは慰霊に訪れたいと思っても気軽に行けません。

国民と自衛隊との距離を考えても決して好ましいとは言えません。

しかし、それほど難しい改善だとは思えませんから、おそらく何か深い理由があると思います。

Posted by: フムフム | January 18, 2006 at 08:06 PM

>最終的には、日本を抹殺するというのは、中国のリーダー達が異口同音に言い、第三国の経由で伝わってきています

・だから中国は抹殺するしかない
・できなくとも抹殺するつもりで対処するべき
・少なくとも抹殺するぞという気合を見せるべき

ということかな。自分で言っていることがどれくらい尋常じゃないことか分かってんの。

Posted by: mac | January 19, 2006 at 11:02 AM

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