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January 31, 2006

誕生日の翌日には…

■ 昨日夕刻以降、さくら殿、かんべえ殿、ぐっちー殿、やじゅん殿、副会長殿とともに新年会を開く。ディープな噺が続出の数時間であった。中身は、書けんな…。

■ 前のエントリーで『しんぶん赤旗』が雪斎のことを取り上げたと書いたけれども、全文が確認できた、12月27日付けの紙面に載っていたようである。

  □ 年末・永田町の断面/上/広がる「もの言えぬ」症候群
 二十五日、二〇〇五年の最後の日曜日。東京・永田町--。寒波の中休み。日だまりの中で国会議事堂を背に、カメラ付き携帯電話を手に記念写真を撮り合う若いカップルたちが姿を見せました。来年度予算編成は前日に閣議決定し、政治の中枢は例年にない静けさの中に年越しを迎えようとしています。
 戦後六十年。総選挙を経て政治の中枢の座標軸は誰の目にも右方向へかなり偏ってきました。
ショルダーバッグを肩にかけた一人の男性が衆院議員会館前で苦笑いを浮かべました。
 「・この私を『〓左翼〓におちた』と批判するんですよ。ちょっとおかしくありませんか」 評論家の「雪斎」氏。自民党機関誌『自由民主』に過去六年、産経新聞『正論』欄に過去八年、常連執筆する「雪斎」氏は、保守論壇の若手論客として知られます。小泉純一郎首相の靖国参拝問題では賛意を示す論陣を張っています。その「雪斎」氏が十二月中旬に新聞紙上で発表した皇室典範改正問題にかんする評論記事が〓極右派〓からやり玉にあがっています。
 異論を差し挟むのを許さない空気が永田町から論壇、マスコミに広がっています。
 「雪斎」氏だけではありません。外交評論家の岡本行夫氏は外交専門誌『国際問題』十二月号(十二月下旬発行)の対談で、こんな話を披露しています。
 「私は自分をチャキチャキの保守だと思っていた。強固な日米同盟の支持論者、強い防衛力・抑止力の信奉者、自衛隊の海外での活動の支持者で、『右』だと思っていたら、この頃は私は左寄りに見られるらしい。そのぐらい日本の論調が右に動いてきている」 岡本氏といえば、イラク担当首相補佐官として自衛隊派兵決定にもかかわりました。その岡本氏が、自らへの最近の評価に頭をひねります。
 異論排除の流れは、政界に総与党的な空気が広がるのと同時進行で加速してきました。
 小泉首相と盟友関係の決別を表明している自民党の加藤紘一元幹事長は自民党と政界を包む空気を近著『新しき日本のかたち』で語っています。
 「小泉さんが首相になった二〇〇一年以降、いろんな面である種の『リベンジ(復讐)』がある。その一つは、長年抑えられてきた保守派、あるいは自由主義派のリベンジである。タカ派が発言力を増している」「右寄りの思想をもつ人たちが勢いを増しているのは、ナショナリズムの高まりとともに注視すべきことだ」 その加藤氏は、国会議員になる三十八年前の外交官時代に、すでに社会主義への「幻想」は失っていた、と自らの「非社会主義」的立場を同書の中で一項目を立ててあえて宣言しています。そこまでして保守政治家であることを自己証明しないと極右派からリベンジの標的にされかねない雰囲気を感じているからでしょう。自民の「一強」体制 衆院二百九十六議席、議席占有率61・7%。自民党結党以来二番目の衆院勢力を得た小泉純一郎政権のもとで進行している事態は、かつてなく危うい。多数をかさに横暴な姿勢が際立っています。
 参院で否決された郵政民営化法案は事実上修正せず特別国会で数の力で強行成立、五回目の靖国神社参拝を強行、米軍再編へ米側要求を全面的に受け入れ、自衛隊のイラク派兵期限延長を国会を無視して決定、公約を投げ捨て国民負担増と増税の予算案を編成--閣内はやりたい放題・言いたい放題、自民党内は言いなり放題、連立を組む公明党は〓ブレーキ役〓どころかアクセル踏み放題、前原誠司代表の民主党は外交・安保、憲法で与党へ擦り寄り放題です。
 総選挙結果について米紙ワシントン・ポスト(九月十三日付)は、「競争しあう、多様性のある政治を長期的に育成するのに役立つかどうかは分からない」と指摘していました。
 それから三カ月半、急激な自民党「一強」体制への展開です。(つづく)
                   ―雪斎により一部改変済み―

 「おいおい…」と思ったのは、雪斎は、「ショルダーバッグを肩に掛けて」いることはないということである。年末に「赤旗」記者の人物と立ち話をしたことがあるけれども、こういう記事に化けているとは思っていなかった。もっとも、「永田町」では、どのメディアの記者であれ、平等に接するのが一応の「約束事項」である。
 記事自体には何の驚きもない。 「右を叩くために、よりマイルドに見える右を使う」というのは、ロシア革命以来の共産主義者の行動原理の一つである。そういえば、ジョージ・F・ケナンがジョージ・W・ブッシュ政権を批判した折、その批判を日本のメディアで真っ先に伝えたのは、「しんぶん赤旗」だったはずである。ソヴィエト共産主義の「封じ込め」の立役者の言説ですら、ブッシュ政権批判に使えると思えば使う。ある意味では、「節操のない」光景ではある。
 もっとも、これだけの「節操のなさ」を現実の政治でも発揮してくれれば、共産党も政権の座に近づくのであろうけれども、共産党は、妙なところで非政治的な「潔癖」さを前面に押し出している。NHKの「日曜討論」のような場では、社民党は要らないであろうけれども、共産党は要る。「確かな野党」以上の存在にはならないのであれば、これほど面白い存在はないかもしれない。

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Comments

オヨヨ、誕生日のエントリをなぜか見過ごしておりました。。。申し訳ありません。昨日盛大にお祝いしたかったです。遅ればせながら、心の中で「乾杯モンテカルロ」を歌いつつお祝いいたします。
ショルダーバッグのねつ造はひどいですね。しかし、レイザーラモンHGスタイルでなくて良かったかも(笑)。

Posted by: やじゅん | January 31, 2006 at 09:24 PM

これはこれは遅ればせながらおめでとうございます。それにしてもご丁寧に『赤旗』さんは見覚えのあるコメントもしっかり引用していますね。
しかし、「確かな野党」は必要ですね。審議拒否もしませんし。

Posted by: 副会長 | January 31, 2006 at 09:55 PM

雪斎さんや岡本さんは、中道ですよ。
今の段階で、中国との関係改善に動こうというのは
バランスを重視した中道的な志向でですよ。
日中韓では、地理的近接に加えて、力関係も近接しましたから、強烈な競合の時代に入りましたよ。
韓国は、ノムヒョンの系統の政権が続くなら、日本を攻撃する軍事力を高めてきますよ。
中国は、第一次大戦のドイツ・第二次大戦の日本と同様、止まりません。新興国というのはそういうものです。
過去のことは一切忘れて、ゼロベースで考えた方が良いです。
日本の軍事力は、新しい現実に対し不足しています。
国民も銃ぐらい扱えるようにならないと駄目です。

Posted by: 反中派 | February 01, 2006 at 01:56 AM

すこし遅れましたが、お誕生日おめでとうございます☆ホントにwork hardな先生、くれぐれもご自愛くださいね。

『しんぶん赤旗』の牽強付会ぶり、雪斎先生に「」を使うなど、某トゥデイズ・アイを思い出しました(笑)審議拒否をしないたしかな野党はいいですよね。「日曜討論」の華は「公明党vs共産党」です♪


Posted by: さくら | February 01, 2006 at 09:24 AM

雪斎どのは水瓶座生まれでありましたか。おめでとうございます。

雪斎どのがどのように評価されるかは、格好の「指標」であるかもしれませんね。

Posted by: かんべえ | February 01, 2006 at 09:55 AM

世代的な違いもあるのかも知れませんが、
「ロシア革命以来の共産主義者の行動原理の一つである」

というのを見ると戸惑いを感じます。(誕生日を過ぎてすぐに世代論出してすんません)

私は使えそうだから使ってみただけと単純に思いました。

そもそも右ー左の分け方に意味があるんでしょうか。

それに、雪斎さんを「左翼」と批判した人はちょっといないように思います。日和見云々はたぶん言う人がいるだろうとは思いますが。

「日和見」というのも私はどうかなと思います。

ただ私も最近で2つの点ではちょっとどうかなとは感じました。それは、皇室典範のお話と、ブログで書かれた追悼施設の件。

皇室典範のお話は「うーん」という感じはしましたが、これはどう表現して良いか分かりません。

こういうところがいわゆる「日和見」と批判される方達と同じことなのかは、わかりません。

ついでに赤旗で興味深かったのが加藤紘一に言及していること。社会主義にシンパシーがあるかどうかという記述にえらくびっくりしました。

私が加藤氏を気に入らないのは特亜に無意味にへつらっているからで、社会主義とは全然関係ないから。

Posted by: フムフム | February 02, 2006 at 01:26 PM

左の人たちの主張を見てると、次の3つの問題をごちゃ混ぜにして論じているのではないかと思います。

1.経済政策は効率優先(小さな政府)か、分配優先(大きな政府)か
2.中朝韓三カ国との外交は強硬姿勢か、融和姿勢か
3.靖国神社や皇室に関して伝統を重視するか、現状に合わせて制度を変更するか

左派はこの3つ全部が後者ですが、保守派・右派の中には1つか2つだけ前者という人も多いように思います。そういう人は左派から見るとやや左寄りに見えるんでしょうね。

Posted by: Baatarism | February 02, 2006 at 04:20 PM

遅れませながら、お誕生日おめでとうございます☆
1月の初めには覚えていたのに…。すみません。。。
大学では明日が卒論発表会です。そして、今日も大雪です。寿命は太く、長く!! 

Posted by: 里絵 | February 02, 2006 at 07:59 PM

・やじゅん殿
・副会長殿
・さくら殿
・かんべえ殿
過般、多謝。「水瓶座・B型」という「変態の相」を持つ拙者には、皆さんの存在は大事です。
・里絵殿
そちらは雪が大変そうですね。
・フムフム殿
拙者の言論の立脚点は、「内野安打でもエラーでも出塁は出塁だ」というものですから、政治の営みに本塁打のような「明白な成果」を期待する向きとは、かなりスタンスの違いがありますね。
・Baatarism殿
今では死後となった言葉に「保守反動」というのがありますが、「保守」と「反動」は別物のようなきがします。その違いを考えることが大事だと思います。

Posted by: 雪斎 | February 04, 2006 at 01:15 AM

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Tracked on January 31, 2006 at 10:11 PM

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