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January 10, 2006

夢想 060110

■ ただ今、愛知和男代議士は外遊中である。通常国会召集前というのは、政治家はたびたび東京を空けることがあるのでスタッフも表向きは暇になる。ただし、それは、あくまでも表向きであって、実際には色々な「仕込み」が行われている。
 それは、さしずめ、テレビ・ドラマ『必殺・仕事人』の中で、仕事人の一人である「組み紐屋の竜」が仕事の前に紐を組んでいるという風情である。雪斎も、余計なことを考えずに、仕事の「仕込み」である。
 ところで、政治家の外遊といえば、小泉純一郎総理がトルコに出発している。「共同」の記事である。
 □ 首相、トルコ訪問に出発 中東和平めぐり意見交換
 小泉純一郎首相は9日午後、トルコ訪問のため、羽田発の政府専用機で出発した。10日にアンカラでエルドアン首相との首脳会談に臨み、2国間関係の強化を確認、中東和平やイラク復興などについて意見交換し、13日に帰国する。
 当初予定されていたイスラエル、パレスチナ訪問はイスラエルのシャロン首相の緊急入院で中止となり、トルコ訪問だけに短縮された。11日にはイスタンブールも訪れ、現地在住の日本企業関係者と懇談する。
 首相は出発前、首相公邸前で記者団に対し「トルコは明治時代から日本に非常に好意を持っている友好国であり、イスラエル、パレスチナ両国といい関係を保っている」と指摘。エルドアン首相との首脳会談について「日本とトルコの友好関係発展だけでなく、中東和平やイラク復興支援で協力できるのではないか。そういう話し合いをしてきたい」と強調した。

 昔、「何処かの国の大使を務めることができるとすれば、何処の国にしたいか」という議論をしたことがある。これは、まったくの「趣味」の話であるけれども、それぞれの人々の色々な価値観が垣間見られて面白い議論であった。
 因みに、雪斎は、今ならば、トルコ、イタリア、ギリシャだなと思う。
 1 トルコ    料理が旨い。
 2 イタリア   「窓からローマが見える」
 3 ギリシャ  「その男、ゾルバ」
 「全部、地中海圏じゃないか」という突っ込みは、遠慮願いたい、ほとんど雪斎の道楽を優先したチョイスである。こういうチョイスになること自体、雪斎が「遊び人」に憧れていることの証明である。「仕事人」の話が何時の間にか、「遊び人」の話になってしまった。外交官の人々には不謹慎な話をしたものである。

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「学者生活」カテゴリの記事

Comments

「福田首相」の可能性高い=自民・愛知氏

 【ワシントン9日時事】自民党の愛知和男元防衛庁長官は9日、ワシントン市内で講演し、小泉純一郎首相の後継を選ぶ9月の党総裁選では対中国外交の立て直しが最大の争点になるとの見方を示すとともに、「ポスト小泉が福田康夫元官房長官の可能性はかなりある」と述べた。

心配したとおりだ。 
こんなことを言っていると、国民がついてこない。
対中外交で、こういう姿勢を取ると、閉塞感が高まる。
なぜ、閉塞感が高まるのか、よく考えてみるべきだ。

Posted by: 反中派 | January 10, 2006 at 09:53 AM

世界遺跡がありアジアと欧州の接点という観点からは興味がある国ですが、今は鳥インフルエンザで勇気ある方と言えましょうか。小泉首相のトルコ訪問の成果も気になります。

Posted by: 星の王子様 | January 10, 2006 at 08:32 PM

ちなみにテレ朝は、この外遊をこき下ろしております。

「思惑はずれの外遊」小泉総理がトルコへ出発

 小泉総理大臣は9日、トルコ訪問に向けて出発しました。シャロン首相の緊急入院でイスラエルとパレスチナの訪問が取りやめとなり、新年早々、「思惑はずれ」の外遊となります。
  今回の中東訪問の狙いは、イスラエルのシャロン首相やパレスチナのアッバス議長との個別会談でした。このなかで、中東和平に向けて、小泉総理が仲介役の3者会談を改めて提案し、存在感をアピールしたかったのです。しかし、シャロン首相の緊急入院で、思惑もはずれてしまいました。予定通りに訪れるトルコとの間には大きな懸案はなく、外遊の目玉を完全に失った状態です。このため、目玉づくりに、イラクのサマワに電撃訪問するのではという憶測も飛び交っています。アジア外交が行き詰まるなか、中東和平プロセスの参加で「小泉外交」の総仕上げに入りたい小泉総理でしたが、初っぱなからつまづいた形となりました。
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/poli_news4.html?now=20060110200117

Posted by: 治部少輔 | January 11, 2006 at 01:24 AM

愛知さんは国民の小泉政権への支持に乗っかって、たまたま比例代表で当選できただけでしょう。その方がもう小泉外交の足を引っ張るような発言をしてる。与党内の足並みの乱れを、中国や中国様御用達のマスコミは攻撃してきますよ。山崎拓といい、愛知和男といい、政治家の面の皮の厚さには恐れ入ります。鏡でじっくり自分の顔をご覧になったらどうなんでしょうか。

Posted by: Brian | January 11, 2006 at 08:29 AM

外交において「誠実」云々は結構な文章でしたが、ちょっと思うところあります。

******************
(『産経新聞』平成17年11月12日)
新たな戦没者追悼施設建設を目指し、九日に発足した超党派の「国立追悼施設を考える会」(山崎拓会長)に参加した自民党衆院議員のうち、山崎氏ら十六人が、先の衆院選で政治団体「神道政治連盟」との間で「新施設構想に断固反対」とする「公約書」を取り交わしていたことが十一日、分かった。選挙後わずか二カ月での豹変ぶりに、選挙で山崎氏らを支援した神道政治連盟側は不信感を募らせている。
<後略>
******************

国内的に支持者をこれだけあっさりと裏切ることが、外交において「誠実」といえるのでしょうか。

むしろ、国内的にこういうゴマカシをやるから、中国に弱みを見透かされているのではないでしょうか。

「誠実」を要求されるべきなのは、中国と会談するためだけに何か施設を作ろうとする人のほうでしょう。

三木・中曽根内閣以来、政治が「靖国」を玩んできました。

それをあたかも靖国の側に問題があるかのようにしてきたのは「政治」の側です。

もう心の問題を政治がオモチャにするのはいい加減にしてもらいたいと思います。

Posted by: フムフム | January 11, 2006 at 09:05 AM

こんにちは。

雪斎様は、地中海地域がお好きなんですね。私も歴史が好きなので、あの辺りには一度行ってみたいと思います。小泉首相、うらやましい!

地中海地域といえば、塩野七生さんの『ローマ人の物語』を現在読んでいます。第12巻「迷走する帝国」まで進みました。

大帝国を築いたのに、ある時点からおかしくなっていくのです。改革をしても、「おかしくなっていく」ことを助長するだけなのです。皇帝もコロコロ代わり、政策も継続されなくなります。このような状況は、読んでいて悲しくなります。

国家にも寿命はあるのでしょうか?あるとしたら日本は現在何歳ぐらいなのでしょう?日本は小泉首相の改革で生き返ったと私は思うのですが…。私は若いので、日本がローマのようになってしまうのはいやなのです。

Posted by: リジー | January 11, 2006 at 08:59 PM

 ここでは政治ネタは保留します。
・リジー殿
 人間が「愉しむ」という点ではイタリア辺りは、いいところだなと思います。一回、やってみたいのが、ロンドンからオリエント・エクスプレスでヴェネツィアに入ることですね。要するに、「北」からイタリアに入ってみたいものです。
 一泊二日の汽車の旅、おひとり様30万円という代物ですが…。
 「君よ知るや南の国、樹々実り花は咲ける、風はのどけく鳥は歌い、ときをわかす胡蝶舞い…」。この世界を実感したいものです。

Posted by: 雪斎 | January 12, 2006 at 12:03 AM

小生もイタリアは好きですね。大学生の頃行きましたが、主要都市をいくつか訪ねましたがカプリ島など行きたいと思います。フランスやスペインの地中海側も魅力的です。

Posted by: 星の王子様 | January 12, 2006 at 06:13 AM

トルコは、日本にとって重要なのですか?
なぜ、小泉はトルコにいるのですか?
政治的にどういう意味があるのでしょうか?
外国では、首相や外相が動いた時には、非常に沢山の
ことが決まり、国際的に宣伝されます。
しかし、日本の外交は、小泉がトルコに行こうが、
麻生がインドに行こうが、何も決まらず、内容も無い。
トルコに行って、インドに行って、相手国のトップと
お茶を飲んで、記念写真を取って、物見遊山をしている。

Posted by: 反中派 | January 12, 2006 at 09:09 AM

>リジーさん
「ローマ人の物語」はその後の2巻で、いかに帝国が生き残りのための努力を行い、その性格を変えていったかが語られています。その努力の先にビザンチン帝国や西欧諸国の歴史もあるので、あまり悲観的に考えることもないでしょう。
日本だって1500年以上の歴史の中で何度も国家の性格は変わってるけど、ずっと人々の生活は続いているわけですから。

Posted by: Baatarism | January 12, 2006 at 11:10 AM

外交官、とくに政治外交において変節ぶりを揶揄するのは、賞賛ということなんでしょうねぇ。

ちょうどいい距離にいらっしゃいますね。愛知さんといい山拓といい。

Posted by: ちびた | January 12, 2006 at 02:55 PM

世界地図を中国の視点から眺めてみましょう>>反中派さん
北にはロシアが、東は樺太に始まり、日本-台湾と連なります。南には、かつて戦を交えたベトナムが、西はインド。中国の為政者にとり多少でも気を許せるのは、半島の北と南側くらいではないのでしょうか?
「敵の敵は見方と心得よ」・・・2ちゃんねる軍事板のテンプレですが、味わい深いと思いませんか?

未だイラクにわが防人が粉骨されており、わが国は比較的良好な関係を持ちながらも、核開発できな臭くなってきたイランとも近い、わが国から見ると中東の玄関に位置するトルコを、首相が訪問する意味は、何がしかの考察に値すると思いますが、どうなのでしょうか?

Posted by: 小規模投資家@細々 | January 12, 2006 at 07:47 PM

嫌いな人が懇ろにしたがっている人と懇ろになることは嫌いな人が焦燥感を抱かせるのではないでしょうか>>反中派さん。
>しかし、日本の外交は、小泉がトルコに行こうが、
麻生がインドに行こうが、何も決まらず、内容も無い。
 果たしてそうでしょうか。外交における長いスパンの価値を見定める以前に決め付けるのは思考停止だと思いますが。
 

Posted by: 副会長 | January 12, 2006 at 10:11 PM

>しかし、日本の外交は、小泉がトルコに行こうが、麻生がインドに行こうが、何も決まらず、内容も無い

そんなこと無いですよ。

ただ、このような方がいらっしゃるのも、中国の問題がもはや普通の「外交」の次元を越えてしまって感情の次元に達してしまっている厳しい現実の一面であるように思います。

だからこそ、政治家の中で、従来の「友好一辺倒」でないタイプの政治家が中国との関係改善に取り組むのは一面では大変意味あることと思います。

ただ、中国との関係改善がすぐに追悼施設云々とか靖国が総裁選の争点いう話になっているのは、納得できません。

Posted by: フムフム | January 12, 2006 at 10:58 PM

>一回、やってみたいのが、ロンドンからオリエント・エクスプレスでヴェネツィアに入ることですね。要するに、「北」からイタリアに入ってみたいものです。

鉄ヲタのはしくれとしては激しく同意したいところでございます(^_^;)。
車両だけなら箱根だかの美術館にあるらしいのですが…。

麻生さんの訪印についてはとりあえず公式ソースを置いておきますね。

外務省: 麻生外務大臣のインド訪問について(結果概要)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/g_aso/in_paki_05/g_india.html

>日印関係を戦略的観点から強化すべく、外相間戦略的対話の実施で一致。そのため、印外相の訪日を招請。

>日本語、技術、若者等の分野で、今後3年間に4000人の交流を目指す「麻生プログラム」の実施を表明。インド側は日本の提案を歓迎。

Posted by: あっとさせぼ | January 12, 2006 at 11:00 PM

いつも拝見しておりますが。最近白熱していますねぇ。

まぁ、今は作るタイミングではないと思っておりますが。いずれは追悼施設を作ってもよいですけどねぇ。
それで、靖国が「取り潰し」になるわけでもなし。

軍人・軍属・軍関連以外の国民(空襲での死没)など「全国戦没者追悼式」も60年を迎えて高齢化してきているわけで、100年200年と続けてはいけないでしょうしその間にも、また何かあるかもしれない。

「全国戦没者追悼式典」の恒久化施設とでもいいましょうか。靖国が、軍人・軍属民間人だけなら新たな施設は「ゼネラル」でやってもよいでしょう。靖国が、軍繋がりのない民間人も合祀するなら違いますが。

「いくいかない」は、あくまで個人の問題なんで。「行ってはならない」「行くべきだ」などの「べき論」は、どうも苦手でございます。

村田晃嗣さんが、アメリカ政治を語っている際にニクソン、レーガンを例に「タカ派の方が柔軟だった」と言っておりました。「ツッケンドン」では、どうしようもない時もくるわけで。

意外と大切なものだと思っております。

Posted by: 通りすがりの名無し | January 13, 2006 at 12:33 AM

「国民(空襲での死没)など・・・」ではなく、「国民(空襲での死没)や・・・」でした。

エントリーの凄まじい脱線に乗っかり失礼致しました

Posted by: 通りすがりの名無し | January 13, 2006 at 12:36 AM

インドは国連常任理事国問題の後始末もあるから、ここで行っておくのは悪くないでしょうね。麻生外相は近いうちにブラジルも行っておいた方が良いかも。
トルコはある意味中東の足場にできる国だから、やはり重要でしょう。伝統的な親日国だし。
あと、行っておいた方が良いのはオーストラリアかな?あそこはインドと並んで重要になるでしょうから。

Posted by: Baatarism | January 13, 2006 at 01:15 AM

はじめまして

トルコ訪問に関してはいろいろあると思いますが、対中国という点から考えると、
トルコ人にはウイグル族に対して同族意識が多かれ少なかれあって、中国に対しては不快感を持っているようです。
ですから、そういう国に今の時期小泉首相が訪問することは、それなりに意味のあることのように思います。

その他諸々の理由がありますが、そういう点(小さなことかもしれませんが)からも、結構政府の外交はしっかりしたものだと思いますね。

Posted by: 鞍 | January 13, 2006 at 12:47 PM

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