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December 23, 2005

ブログ開設から一年

■ 昨日午前、読売新聞・S記者の取材を受ける。読売紙面で雪斎の近況を紹介するとの趣旨である。

■ 昨日、とある雑誌から、皇位継承に関わる対談の依頼が入る。この依頼は、断ることにした。雪斎は、この件に関して私見を披露するのを今後、見合わせることにした。雪斎の私見は、既に披露したことが総てである。今後は、何を語っても、今までの議論の繰り返しになる。雪斎は、皇位継承は熱い議論の題材として相応しくないと書いたのであるから、今の雰囲気の中で何かを語っても、議論を熱くする方向にしか作用しないであろう。それは、誠に不本意なことであるという他はない。
 生前の坂本多加雄先生は、皇位継承に関する議論の折の「節度」を強調していた。こうした議論は、皇室の方々の御境涯に影響を及ぼすものである以上、そこでは「節度」が要請されるのは、当然なのである。また、坂本先生は、「男系男子」維持を声高に唱えていたわけではなく、女性天皇容認、女系天皇容認の場合の「条件」を冷静に指摘していた。そうした坂本先生の姿勢にこそ、雪斎は倣いたいと思っている。そういえば、坂本先生は、学習院大学という誠に独特な雰囲気を持つ空間で学者生活を送っていたのである。生身の皇室の方々に身近に接することも稀ではなかったはずの坂本先生の「含み」に、雪斎は惹かれる。

■、本日、拙ブログ「雪斎の随想録」を開設してから、一年目の節目を迎えた。訪問して頂いた方々には、謝意を表する。

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「学者生活」カテゴリの記事

Comments

ブログ開設一周年おめでとうございます。いつも拝見しています。今年も残り少なく多忙な毎日でしょうが今後もますます充実した日々を過ごされることを祈念いたします。

Posted by: 星の王子様 | December 23, 2005 at 08:14 AM

>坂本先生は、学習院大学という誠に独特な雰囲気を持つ空間で学者生活を送っていたのである。生身の皇室の方々に身近に接することも稀ではなかったはずの坂本先生の「含み」に、雪斎は惹かれる。

我が母校であります。
懐かしい名前が出たので、ついキーボードを叩いてしまいました。

中にいる時は、その「独特な雰囲気」を、全く意識することなく過ごして参りました。
参りましたが、後で振り返るに、誠にバランスの取れたものの考え方に数多く触れることの出来た学生生活だったと思うこと、しきりであります。ここで得たものは、今も人生の大きな糧であり、自分と言う人格の大きな柱を形作った数年間であることは間違いありません。

日本史を学びました。
ゼミが違い、お親しく接したことは大変少なかったですが、東宮殿下の誠実で真っ直ぐで純粋な御気性は、当時と今と、全然お変わりなくいらっしゃるなあ…とテレビでお顔を拝見するたび、懐かしく微笑ましく思います。

雅子妃のご体調のことで記者会見をなさった昨年の5月、普段おおらかで穏やかでいらっしゃるそのお顔が、いささか険しげにお見受け致し、恐れ多いことではありますが、胸を締め付けられました。
思わず「…どうしたの?大丈夫?」等と声をかけてしまいそうな自分がいて…いや、失礼。オバさんの戯言でございます。
こういう人間は、皇室の将来云々に、口を挟むものではありませんね。長文駄文、失礼致しました。

Posted by: るびい | December 23, 2005 at 11:36 AM

・星の王子様殿
どうも、ありがとうございます。
・るびい殿
 貴殿は学習院同窓の方でしたか。実は、拙者も学習院・法学部を受けて合格していたので、運命が変わっていれば今頃は学習院OBになっていたかもしれません。学習院の中では、皇室の方々に「静かに見守る」という雰囲気があったと思います。それが「標準」なのだと思います。

Posted by: 雪斎 | December 23, 2005 at 05:21 PM

ブログ開設1周年おめでとうございます!!いつも拝見しています。そして、素敵なクリスマスになりますように。

Posted by: 里絵 | December 23, 2005 at 06:35 PM

雪斎殿

 初めてコメントします。半年ほど前からでしょうか、貴殿のブログを毎日(陸にいる限り)拝見するようになったのは。読売だったかに、とても充実したブログとして紹介されており、その時以来です。

 さて、小官は、おそらく”SAKAI”というペンネームでコメントしている人と同業者で一期後輩のものです。その方が数年前に市ヶ谷におられたころ(今戻っていますが)雪斎殿との関係を伺ったことを記憶しておりますが、小官は勿論まだ貴殿にお会いしたことはありません。おそらく、この春には洋上のお山の大将から市ヶ谷に引っ張り戻されそうですので、その後は”SAKAI”さんを通してお会いする機会が得られるかもしれません。

 いつも充実した内容の文章を有難うございます。小官もバカにならぬよう文字をしっかり書いていきたいと思います。

 では良いお年を。

 
 

Posted by: 西海の守護神 | December 23, 2005 at 07:24 PM

一周年おめでとうございます。開設時期は知ってはいたものの、私は老舗ブログの印象を持っております。地に足がついた内容だからでしょうかね。
私のblogなどはマイペースに好きなことを書いているだけですが、ある程度社会の様相を踏まえて記述するとなると苦労も配慮も多いでしょう。これからもご自愛下さい。エントリを楽しみにしてはおりますが、体調管理ご優先のほどを。

Posted by: カワセミ | December 23, 2005 at 09:34 PM

ブログ開設一周年おめでとうございます。
最近から読みはじめたファンですが、いつも楽しみにしています。
皇位継承に関する議論を読む時は、皇室の方々がどのようにお感じになっておられるのか、いつも気になってました。
雪斎殿のように考えられている方が議論に参加されておられると、少し安心します。
これからもがんばって下さい。

Posted by: T君 | December 23, 2005 at 10:29 PM

ブログ開設一周年おめでとうございます。
いつも勉強させていただいています。この秋からは永田町とアカデミアの二重生活で大変お忙しいご様子。今年は暖冬のはずが20年ぶりの寒さとのことですので、くれぐれも体調にはお気をつけください。

Posted by: tomber | December 23, 2005 at 10:40 PM

開設1周年おめでとうございます。政治はいろいろ熱い一年でしたが、その反動かこの寒さ。ご自愛くださいませ。

PS:それにしても同じく@Niftyをプロバイダにしているのに@NiftyのRSSリーダーが上手く作動しないのは何故?初回と2回目しか検知してくれない(謎)

Posted by: hsd | December 24, 2005 at 02:27 AM

・里絵殿
お元気ですか。
・西海の守護神殿
御職務、御苦労様です。市谷復帰の折は、お眼にかかれますことを期待しています。
・カワセミ殿
ありがとうございます。
・T君殿
ありがとうございます。
・tomber殿
ありがとうございます。
・Hsd殿
ありがとうございます。

Posted by: 雪斎 | December 24, 2005 at 05:44 AM

雪斎さんのブログは拙HPとほぼ同じ時期に始まっていたのですね。些細な偶然ですが、光栄に存じます。
有名税と言いましょうか、注目される存在であるがゆえの悩みがあるようですね。微力ながら応援しております。引き続きご活躍を祈念します。

Posted by: やじゅん | December 24, 2005 at 11:34 AM

・やじゅん殿
そうですね。そして、かんべえ殿経由で貴殿と誼を通じたわけです。拙者に対する風当たりは、「勲章」ですな。高笑いしていますよ。アブドーラ・ザ・ブッチャーよろしく、「吹けよ風、呼べよ嵐」ってね。

Posted by: 雪斎 | December 25, 2005 at 04:30 AM

月並みですが1周年おめでとうございます.雪斎さまのように論壇で活躍されている方のブログ(HPでなく)は珍しいほうでは?知的な誠実さと勇気がないとなかなか出来ることではないと思います.高坂、永井(陽)、木村(凡)なんて私が若かりしころ読みふけった(今も読んでますが)諸先生の名前が、スラリっと出るところなんかがこのブログの魅力なんです.木村先生に北大時代お世話になったとか(そりゃそうですね).木村先生には、最近も京都の某研究会でお会いしましたが、益々冴えておられました.40代、50代はもっと勉強セナあかんなあと感じたしだいです.雪斎さまには、真の意味で論壇を動かしていってほしいです.ご自愛下さい.

Posted by: M.N.生 | December 26, 2005 at 09:55 AM

M.N生殿
ありがとうございます。
木村先生はお元気でおられるようで、うれしく思います。拙者は、木村先生の期待を裏切ってばかりですが、早々にきちんとしたものを仕上げたいと思っています。

Posted by: 雪斎 | December 27, 2005 at 06:37 AM

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