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November 12, 2005

NHK民営化って…

■ 既にネタとしては古くなってしまったけれども、先月29日付『毎日新聞』は次のような記事を配信した。
□ NHK:自民有志が「民営化を考える会」設立総会
 自民党の国会議員有志は28日、東京・永田町の同党本部で「NHKの民営化を考える会」の設立総会を開いた。受信料の支払い拒否・保留が増え続けていることから、受信料の存廃や民営化の是非について、放送法改正も視野に含めて議論する。
 発起人は山本拓、河本三郎、馳浩の3氏。同党議員全員に呼びかけ、計19人で発足した。山本氏は「受信料の支払いを義務付けた放送法32条は時代遅れ。商業化についても議論していきたい」とあいさつした。
 その後、会長に愛知和男氏を選出した。会のホームページ(http://www16.plala.or.jp/nhk)を同日開設し、民営化や受信料のあり方について広く意見を募集する。月1回のペースで会合を開き、次の通常国会までに意見を取りまとめることを確認した。

 この報道の後、雪斎のところにも色々な話が入っている。「あれは、どういうことなのか…」という問い合わせが、かなり来ている。愛知代議士は、大体、次のようなことを口にしている。
 1、「始めに民営化ありき」という議論をすることはしない。
 2、ただし、現在のNHKが余りにも多くの問題を抱えていることは事実であり、それは徹底して洗い出す。
 3、特に受信料制度の是非は、最優先の検証を要する課題である。
 4、また、NHKの関連会社の実態、地上・衛星併せて5チャンネルを持っていることの必然性も議論する。
 現下のNHKは、確かに、「建前」と「本音」が乖離しているところが、かなりある。「誰でも払っている」という「建前」と「払いたくはない」という「本音」が相克する受信料制度は、その事例なのである。また、「公正中立」を標榜する割には、特定の政治勢力の集会をチェックしないで流そうとしたことがある。これは、朝日新聞とNHKの軋轢を呼んだ一件であったけれども、そもそも、NHKがしっかりしていれば話が大きくならずに済んだものであろう。こういうところは、きちんとタガを締めなおさないと不味いであろう。
 ただし、雪斎は、NHKのファンである。報道番組ならば大体、観ているのは、NHKかテレビ東京である。緊急時の報道の折には、とても民放は観る気がしない。雪斎は、NHK教育は、ニュース、ドキュメンタリー専門チャンネルにして、総合は、ドラマ・スポーツ・音楽・バラエティ専門チャンネルにするくらいのことは、やってもらいたいと思っている。そうすれば、雪斎は、一日中、NHKニュースチャンネルを付けているのいるのであろうと思う。
 ところで、今年か来年に放送すると伝えられていた「21世紀スペシャル大河ドラマ・『坂の上の雲』」の制作と撮影は、どうなっているのであろうか。まだ始まっていないのであれば、次のようなキャスティングでやってもらいたいと雪斎は夢想する。

 秋山好古    佐藤浩市
 秋山真之    中村橋之助
 正岡子規    香川照之

 東郷平八郎  菅原文太
 山本権兵衛  里見浩太郎

 広瀬武夫    本木雅弘

 大山巌     中村吉右衛門
 児玉源太郎  市川左団次
 乃木希典    北大路欣也

 明石元二郎  加藤雅也

 伊藤博文   大滝秀治
 小村寿太郎  村井国夫

 明治天皇   松本幸四郎
 昭憲皇太后  竹下景子

 いかん、話がずれてきた。最後に…、頑張れ、NHK。雪斎は応援している。

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「永田町の話」カテゴリの記事

Comments

いつも、静かに拝見させていただいております。
NHKパッシングが多い中、まっとうな(私の感覚に近い)ご意見です。NHKの放送の質とスタイル(なるべく中立性を保とうとする努力?)、および広告がないという姿は、お金を払うに値すると評価しています。
でも周囲を見ると、これは、かなり意見の分かれるポイントのようで、育った家庭環境によるかもしれません。ちなみに私の父親はNHK派で、母親は民放派でした。

Posted by: kincyan | November 12, 2005 at 07:45 AM

NHKについては、番組は良い物があるけど、組織の内部は腐ってるなあという印象ですね。
ただ、TV放送というビジネスモデルそのものがそろそろ時代遅れになりつつあると思うので、今下手に民営化などしても、NTT民営化と同じように、すぐに時代に合わなくなってしまうのではないかという気もします。
とりあえずやっておくことは、番組の権利関係を整理して、インターネットでの販売や放送が必要になったときに、すぐ対応できるようにしておくことでしょうね。

Posted by: Baatarism | November 12, 2005 at 11:20 AM

組織の中が腐敗してるなぁ、は当方も同感で
あります。いまさら自浄努力が期待できるよ
うな状況ではないだろう、というさらに踏み
込んだ認識をもっております。
かといって災害・選挙報道などにおいて「あ
る程度」の信頼をおける組織をなくすのは
惜しい。
やはり民営化->組織再編成で道を探るべき
だと思います。

それにしても、惜しむらくはシマゲジ構想
なGNNが消えて日本発の情報を発信する機会を
失ったことですね。
http://www.smn.co.jp/about/

Posted by: おおみや%バイト君 | November 12, 2005 at 05:56 PM

以前、「蛮カラ」についての
記事でコメントを書いた者です。

ところで、
>今年か来年に放送すると伝えられていた
「21世紀スペシャル大河ドラマ・『坂の上の雲』」
の制作と撮影は、どうなっているのであろうか。

この製作は脚本を書くはずだった
野沢尚氏が昨年6月に自殺してしまったため
中断していましたが、今年になって再開
されたようです。

参考リンク

NHK、夏にも脚本完成
「坂の上の雲」制作が再始動
http://www.sankei.co.jp/enak/2005/jan/kiji/13sakanoue.html

Posted by: 山形出身の東京都民 | November 12, 2005 at 10:23 PM

NHKという組織自体は大きな問題を抱えていますが、スタッフは頑張っているのか番組の質自体は概して高いと思います。ニュース、ドキュメンタリー、音楽など。もちろん、政治的な偏向がある部分は別ですが。それに放送機材の質が良いのか送り出しソースが高画質であることも個人的には嬉しいところです。

受信料問題ですが、現在のような徴収スタイルは長続きしないでしょう、やるとしたら、地上波/BSのチャンネル数を少し削減して受信料を値下げし、公平に強制的に全員から取るべきでしょう。そして減額や免除などの規定も手厚くする方向が良いでしょう。

そして義務をきっちり負わせる一方、現在制限されている各種ビジネスへの参入は積極的に認めてはどうでしょうか。例えばCS放送への参入は、法律上可能ではあっても総務省がいい顔しないので申請を遠慮しているような雰囲気です。しかしニュースや音楽、スポーツなどで5~6チャンネルはすぐにでも立ち上げられるし、加入者も確保できるでしょう。ちなみにブロードバンド放送でも実は一番楽に動けるのがNHKです。権利関係の処理がかなり一括化されています。現状では嫌がっているようですが、難視聴対策とかでも理由にしてIPマルチキャスト放送の先鞭もつけて欲しいですね。

Posted by: カワセミ | November 13, 2005 at 03:35 AM

日本は情報発信&宣伝力が極めて弱いですから、NHKは公共放送ではなくいっそのこと国営放送化して、日本の立場を世界に向けて広報する機関にするべきと思います。

衛星放送は某国でも視聴し放題らしいですから、親切を装って中国語朝鮮語でいろいろ為になる情報(笑)を放送してあげると、興味深い結果が得られるのではないかなと思ったりもしております。

『坂の上の雲』の配役は適役揃いで思わずうなってしまいましたが、小村寿太郎だけは個人的には真田広之を推したいと思います(笑)

Posted by: まったり | November 13, 2005 at 10:13 PM

ずいぶん久しぶりにコメントさせてもらいます。
スポンサーに気に入られるために軽薄な番組で媚びを売り続けるような民放群に、NHKまで組み入れようとするかのような代議士たちの見識の軽薄さにうんざりしています。
民放的な番組を否定するものではありませんし、民放にはそれなりの役割が有るだろうとは思います。
が、放送メディアが資本の影響力から一線を画したところにあるという存在であって欲しいという思いは、私には将来を賭けた祈りのようなものであります。
それが現実に民放には困難な期待である以上、せめてNHKの存在に期待したい。
NHKの中にある諸問題については個別に改善の努力を持続しなければなりませんが、それは視聴者としての権利義務として要求していかねばならないのは当然です。
問題が有るからといって民営化というのは、角を矯めて牛を殺すの愚を犯すものであります。
だからといって、国家権力の走狗となるような国営化論は、国民に対して誠実であったとはとても思えない
これまでの政治の現実からして、まさに恐怖を感じます。
権力から離れたところから発信される情報、主体性を重視するところから生まれてくる番組を切望しています。せめてそれらしいものを!

Posted by: tamon | November 14, 2005 at 12:30 AM

CNNを見ていると、アメリカ的臭みはあるものの、グローバルメディアに成長したなあと思います。インド洋大津波のときには、初日こそ津波に関して無知をさらけ出していたものの、「どうなってる?」→「どんな問題がある?」→「助けよう!」という姿勢がどんどん作られていきました。南アジアにちゃんと人員を配置しているのも立派。同時期のNHKを含む報道との差に愕然としました。まあカトリーヌの際は多分にヒステリックであったと思いましたが。

NHKのグローバルメディアへの指向は、シマゲジ時代の目玉としてあったと記憶しています。言語の壁はあるものの、これだけは惜しい構想であったと思います。現在の、日本全国に拠点をもつNHKの陣容と受信料収入で維持するという構造からすると、ニュース専門チャンネルしかないと私も思います。今の民放による日本語のニュース専門チャンネルは、貧しすぎます。ならばNHKは現行の体制でよい。「緊急放送の設備にこれだけかかります」「こういう報道を実現するにはこれだけのコストがかかります」とはっきり言ってくれれば、今よりも受信料は支払われるのではないでしょうか。

なお、4年前のNHK教育の件の番組を私は見ましたが、正直「これはやばいんじゃないの」と思いました。私は、戦争責任についてこういう考え方があるということは伝えられるべきだと思います。しかし、あの催しをダシにしてやることはなかった。どちらの立場に立つにしろ、あんなバトルを繰り広げる意味のあるレベルのものではなかった、そういう「ヤバさ」です。NHKの無邪気さと言ってもいいと思います。その意味で安部氏も中川氏もあれはどうか、というのが私の感想です。

Posted by: ぽいんと尺 | November 14, 2005 at 11:22 PM

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