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October 22, 2005

除名処分、戦国時代なら「打ち首」

■ 昨日、自民党党規委員会では、郵政民営化法案採決で造反し、選挙前に脱党した九名の議員に除名処分が下された。党規委員である愛知代議士は、「気合、満々」であった。世間的注目度の高い舞台は誰でも燃えるものであるらしい。もっとも、夕刻以降に流されたニュース映像では、比較的上座に席を占めていた愛知代議士の表情が、隣の数名の委員に隠れて見えなかった。「おい、そのカメラ、ちゃんとアングルを考えろよ。代議士の顔をきちんと映さないと…」と思ったのは、秘書ならではの反応であったと見るべきであろうか。
 『時事』は次の二つの記事を配信している。
  □ 綿貫氏除名「複雑な気持ち」=小泉首相
 小泉純一郎首相は21日夜、自民党党紀委員会が綿貫民輔元衆院議長らを除名処分としたことについて「特に綿貫さんとは仲が良かったし、複雑な気持ちです」と語った。
 一方で、首相は「仲の良い兄弟でも戦わなきゃならない場面が戦国時代からよくあったしね。政治は仲がいい悪いだけじゃない」と指摘。「今回の選挙結果を受けて、改革を進めていく。たとえ抵抗、反対があっても」と述べ、引き続き改革を推進していく考えを強調した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 □ 「罪人扱い」「いずれ天罰」=自民除名処分に猛反発-綿貫氏ら
 自民党から除名処分を受けた国民新党の綿貫民輔代表は21日夜、「戦国時代みたいに殺し屋をつくったり、罪人扱いのようなことをして、何かぎすぎすした世の中だ」などと述べ、自民党の決定に強く反発した。羽田空港で記者団の質問に答えた。
 綿貫氏は「潤いもなければ何もない。こんなことをして自民党の存在を国民にPRするのもばかげた話だ」と同党の対応を批判。「処分といういじめをやって、幼児教育にも悪い」と怒りをぶちまけた。
 また、やはり除名された新党日本の荒井広幸参院議員は「小泉(純一郎首相)さんが議員を奴隷としか考えていない証明だ。小泉さんに私物化された自民党を強く批判する。いずれ天罰が下るだろう」とのコメントを発表した。

 昨日夜以降、購入して観ないままにしていた『真田太平記』(NHK水曜時代劇)を集中して観る。丁度、大阪冬の陣が終わった辺りまでの話である。この後、真田幸村の戦死という物語の見せ場が来るのだが、かなり楽しみである。
 真田信之・幸村兄弟の物語は、「仲の良い兄弟でも戦わなきゃならない場面が戦国時代からよくあったしね。政治は仲がいい悪いだけじゃない」という小泉総理の話の典型であろう。こうしたドラマを観ていると、小泉総理と綿貫氏の受け答えの中に期せずして「戦国時代」という言葉が出てくるのは、興味深い。年々、戦国時代を扱ったドラマが制作されるのを踏まえると、日本人は、この時代のことが本質的に好きなのであろうと思う。「戦国時代は真剣に生きた時代だった、だから、現代の政治家は、真剣にやらなければならない」という小泉総理の言い方は、受け容れられやすいのであろうと思う。
 それにしても、荒井広幸議員の「天罰が下る」発言には、驚いた。こういう発言も、何やら修験者めいていて、それなりに面白い。日本という国は、深層のところでは余り変わらない。

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Comments

カメラアングルが気になるというのは、言われてみればなるほどと思います。こういう補助線は、プロの間では当然のこととして共有されていても、外野からは見えないことです。政治以外でもこの手の話がなぜか好きだったりするので、「情報公開」をお願いいたします。

「除名」=打ち首というのはわかりやすいです。この伝でゆくと離党というのは切腹に相当。「首相指名で小泉純一郎に入れる+郵政関連法案賛成」=助命嘆願といったあたりでしょうか。「首班指名で小泉純一郎+郵政反対」というのは何をやっているのかよくわからないです。

綿貫さんを「いじめる」というには御本人に迫力がありすぎてちと無理があるような。「天罰」発言は、やはり神主さんにやっていただかないと迫力がない。なにかちぐはぐな印象が最後まで残りました。

正直なところ、ポスト小泉の話題を見ると鬱になります。後継候補に魅力がないわけではないのですが、外野から楽しむに小泉総理は最高のポリティカル・エンターテイナーでこれを越えそうな人がいない。党首討論を見ていても真剣に遊んでいる。戦国後期のトップクラスの武将にとっては戦闘は命を賭けてやる芸事だったのでしょう。95年の総裁選以来、小泉ファンを自称しておりましたが、こういうDNAを引き継がれていることは迂闊にも気がついていませんでした。なんで小泉ファンになったのかは自分でもわからなかったのですが、記事を拝見してようやくわかりました。

Posted by: Hache | October 22, 2005 at 11:38 PM

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