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October 31, 2005

小泉純一郎の「有終の美」内閣

■ 只今、午前4時である。本日、夕刻以降、小泉純一郎内閣の「改造」が行われる段取りである。この改造内閣は、小泉総理の執政五年半の「有終の美」を為す内閣であり、「小泉以後」につなげる内閣である。
 今、様々な閣僚名簿の「予想」が行われている。雪斎も、やってみる。

■ 只今、午後8時である。改造内閣の顔触れが出揃った。雪斎が「予想屋」ならば、完全に「丸坊主」になることを覚悟しなければならない結果である。的中したのは、農水、環境の二ポストだけである。

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October 30, 2005

皇位継承に関する所見

■ 何故か「天皇賞」中継を観る。最近、競馬を観るのが楽しみになってきた。今日は、「天覧試合」だった。中中、貴重なものを観たのかもしれない。

■ 前々回のエントリーには、数々のコメントを頂いた。雪斎は、皇位継承に関わる「男系男子維持」論者の「語り口」には総じて批判的である。「あれでは、受け容れられるものも受け容れられなくなる…」と率直に思う。それでは、雪斎は、皇位継承について、どのように考えているのか。

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October 29, 2005

「永田町」の一箇月

■ 先月二十九日付で政策担当秘書に正式に着任して以降、一箇月が経った。この一ヶ月で雪斎の体重は、六パーセント程、減っている。さしたるダイエット法を試みたわけでもないのに、この減少は大したものである。ウェストは、ベルトの穴二つ分、絞り込まれている。そういえば、永田町の住人に、「太った人々」は、あまり見当たらない。永田町界隈で「太った人々」を見かけるとすれば、それは、多分に外から来訪した人々であろう。
 永田町は、居るだけでエネルギーが消費される「空間」である。さあ、これから食わねばな・・・。以前、日本テレビで放映された政治ネタのドラマに『レッツゴー、永田町』というのがあったけれども、そこでは、事務所関係者が「肉鍋」を囲むシーンが矢鱈に多かったような気がする。「永田町の人々は肉がお好き」というナレーションまで付いていたと記憶している。
 そういえば、雪斎のとある日の一日の食事は、次のようなものであった。
 朝、鶏肉、玉子入り讃岐うどん
 昼、豚カツのサンドウィッチ・野菜ジュース
 夜、飛騨牛の牛丼
 一日三食、「肉」である。いいのか悪いのか…。

■ 昨日、自民党党規委員会での審査の結果は、造反議員の大勢に「離党勧告」である。造反議員にしてみれば、すっきり「除名」とされたほうが、「吹っ切れた対応」を取れたかもしれないけれども、これでは…。
 まだまだ、「永田町の怪談」は続く。

■ 自民党が「新憲法草案」を決定した。『朝日』は、次のような記事を配信している。

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October 26, 2005

「女性天皇容認」云々以前に…

■ 一昨日、昨日と注文された原稿を仕上げる。従って、月曜から火曜午前にかけては一睡もできなかった。
 □ 「自由民主党結党五十周年記念論文」
  : 『月刊自由民主』来月号掲載予定
 □ 『中央公論』「時評2005」欄最終原稿
  : 『月刊自由民主』来月号掲載予定
 午後は、大学で授業。授業後、学生たちと一緒にお茶の水のとある病院に入院中の学生の見舞いに行く。
 見舞い後、学生たちと別れて、永田町に移動する。愛知事務所で、取材に来ていた朝日新聞と共同通信の記者と雑談する。愛知代議士と協議する。明日木曜日の憲法調査特別委員会への対応である。
 帰宅後、食事と入浴を済ませて、そのまま実質五時間の「地震が来ても絶対に覚めない」ディープ・スリープ」と相成る。

■ 昨日、読売新聞夕刊文化面「ひと」欄に雪斎の紹介記事が載る。書いてくれたのは、読売新聞文化部のT記者である。一読、「いい記事だ」と思う。Tさん、多謝である。

■ タイガース、三連敗である。おかしい…。

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October 25, 2005

安保理常任理事国入りへの「潮目」

■ これは…と思ったニュースである。『読売』記事である。
  □ 日本の常任理入り、実現に向け日米で協議へ
 来日中のニコラス・バーンズ米国務次官(政治担当)は24日、東京の米国大使館で記者会見し、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りを可能にする国連総会決議案を今後数か月をかけ、日米間で協議していく意向を明らかにした。
 米国は日独などの4か国グループ(G4)が策定した枠組み決議案には反対したが、人権委員会の改革など米国が懸案の処理にめどが着いたことを理由に、日本の常任理事国入りに向けて本腰を入れる姿勢を示したものだ。
 バーンズ次官は、米国が支持できる安保理拡大の幅について「安保理メンバー国の数では20~21だ」とし、「常任理事国と非常任理事国をいくつにするか、可能性はいろいろあるが、どんな場合でも日本の常任理事国入りを米国は支持する」と明言。「今後数か月をかけ、国連総会の支持が得られる案について日本と協議する」と語った。

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October 24, 2005

川口順子氏への万歳三唱。

■ 普段、競馬を観ない雪斎でも、昨日の「菊花賞」中継は観た。「ディープ・インパクト」ですか。これは凄いです。

■ 「プロ野球日本シリーズ」、マリーンズがタイガースに大勝である。何という結果だ…。

■ 参院神奈川選挙区補選で勝利を収めたのは、川口順子前外務大臣であった。『読売』配信の記事である。
  □ 自民・川口順子氏が初当選…参院神奈川補選
 参院神奈川選挙区補選は23日投開票され、自民党公認の新人の前外相・川口順子氏(64)(公明推薦)が、民主党公認の新人の米国弁護士・牧山弘恵氏(41)、共産党公認の元参院議員・畑野君枝氏(48)を大差で破り、初当選した。
 自民党が9月の衆院選大勝の勢いを維持し、民主党から議席を奪った。公務員制度改革など構造改革の総仕上げを目指す小泉首相には、一定の追い風となりそうだ。一方、民主党の前原代表は、最初の国政選で敗れ、衆院選惨敗の流れに歯止めをかけられなかった。
 投票率は32・75%で、2004年夏の参院選(54・48%)を大きく下回った。女性による三つどもえの戦いとなったが、明確な争点がなく、有権者の関心は低かった。
 補選は、民主党前議員の斎藤勁(つよし)氏が衆院選に立候補し、失職したことに伴うもの。川口氏の任期は2007年7月までとなる。
 衆院選後初の国政選で、各党とも連日、幹部を選挙区に送り込んだ。
 自民党は川口氏の高い知名度を生かし、選挙戦を優位に進めた。県内選出の小泉首相が2度、遊説に入る一方、地元の衆院議員らの後援会や支持団体を中心にきめ細かい選挙戦を展開した。公明党も組織をフル回転させた。低投票率の中、自公の選挙協力が功を奏し、川口氏が圧勝した。
 民主党は、前原代表が6日の告示後に9回も応援に乗り込み、無党派層などに党再生への支持を訴えた。しかし、衆院選で県内18選挙区で全敗したことに加え、牧山氏の立候補表明の遅れも影響した。衆院選同様、無党派層への浸透も今一つで、今後、選挙戦術の練り直しを改めて迫られそうだ。
 畑野氏は憲法改正反対などを訴えたが、支持に広がりを欠き、返り咲きを果たせなかった。
          ◇
当1,150,868川口 順子 自新 〈公〉
   765,589牧山 弘恵 民新
   375,507畑野 君枝 共元
                (選管確定)

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October 22, 2005

除名処分、戦国時代なら「打ち首」

■ 昨日、自民党党規委員会では、郵政民営化法案採決で造反し、選挙前に脱党した九名の議員に除名処分が下された。党規委員である愛知代議士は、「気合、満々」であった。世間的注目度の高い舞台は誰でも燃えるものであるらしい。もっとも、夕刻以降に流されたニュース映像では、比較的上座に席を占めていた愛知代議士の表情が、隣の数名の委員に隠れて見えなかった。「おい、そのカメラ、ちゃんとアングルを考えろよ。代議士の顔をきちんと映さないと…」と思ったのは、秘書ならではの反応であったと見るべきであろうか。
 『時事』は次の二つの記事を配信している。
  □ 綿貫氏除名「複雑な気持ち」=小泉首相
 小泉純一郎首相は21日夜、自民党党紀委員会が綿貫民輔元衆院議長らを除名処分としたことについて「特に綿貫さんとは仲が良かったし、複雑な気持ちです」と語った。
 一方で、首相は「仲の良い兄弟でも戦わなきゃならない場面が戦国時代からよくあったしね。政治は仲がいい悪いだけじゃない」と指摘。「今回の選挙結果を受けて、改革を進めていく。たとえ抵抗、反対があっても」と述べ、引き続き改革を推進していく考えを強調した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

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October 18, 2005

お約束の「靖国参拝」

■ 「ところで、騒いでいるのって誰よ…」。小泉純一郎総理が昨日午前に靖国神社に参拝したけれども、此度の参拝は、「サプライズ度」のかなり低いものであった。昨日、「永田町」では、靖国のことは話題になっていなかった。「その内、参拝するであろう」と判っているものを一々、話題にしても仕方がない。政治の現場は、暇ではないのである。
 こういう案件では、「中韓両国だけが反発する」というのは、「規定」の光景になっている。多くの日本国民は、そうした光景を眼にしても、もはや驚かない。「おや、大変だ」と思うよりも、「またやっているな」と思うのが、関の山であろう。結局、中韓両国は、「反日カード」を余りにも簡単に使ってしまったために、その「カード」の効用を著しく減らしている。そして、日本のメディアは、中韓両国は「反日カード」を使うかもしれないという懸念を煽り立てて、結果として「反日カード」の効果を減らしている。「中韓両国の反発」を強調する日本のメディアは、何と愛国的な存在であろうか。もし、雪斎が中国政府のエージェントであるならば、「靖国」程度では動じることなく「友好ムード」を盛り上げるのだが…。『共同』の記事である。
 □ 「断固反対」と中国大使 報復的措置の可能性も
 【北京17日共同】中国の王毅駐日大使は17日、小泉純一郎首相の靖国神社参拝を受けて「中国政府は小泉首相のいかなる形式での靖国参拝にも断固反対する」との談話を発表した。中国側が対日姿勢を硬化させるのは必至で、従来の首脳相互訪問拒否に加え、経済、文化など政治以外の分野で報復的な措置に踏み切る可能性も否定できない。
 中国では同日未明の有人宇宙船「神舟6号」の無事帰還で祝賀ムードが広がっていただけに、首相の靖国参拝で冷や水を浴びせられた形だ。新華社通信は、靖国参拝をただちに報道した。
 胡錦濤国家主席は9月3日の演説で、日中関係に多くの時間を割き対日重視を堅持する姿勢を表明。中国としては、抗日戦争勝利60周年の一連の記念活動に一区切りを付け、関係改善の機運をつくろうとしていた。

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October 17, 2005

POLICY PLANNING ADVISOR

■ 雪斎の名刺の裏面には、〈POLICY PLANNING ADVISOR TO REP.KAZUO AICHI〉と記されている。雪斎が以前、この国家公務員特別職の立場を得ていた折に、〈POLICY PLANNING ADVISOR〉と英語標記することを決めたのである。実は、昔日、この政策担当秘書には、定まった英語標記がなかった。それ故、〈POLICY SECRETARY〉、〈LEGISTLATIVE ASSISTANT〉、〈POLICY AIDE〉といったように、様々な英語標記の「政策担当秘書」が存在していた。
 雪斎は、政策担当秘書に要請される活動の性格に照らし合わせるならば、その英語標記は、〈POLICY PLANNING ADVISOR〉にしかならないはずだと思っていた。イメージとしては、〈National Security advisor〉「国家安全保障担当補佐官」という肩書きを持ったヘンリー・A・キッシンジャーのものである。日本でも、「内閣総理大臣補佐官」〈SPECIAL ADVISOR TO THE PRIME MINISTER〉という官職が出来上がっている。
 

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October 16, 2005

戯言051016

■ ひさしぶりに占いネタをやってみる。
 「0学占い」というのがあるらしい。
 この占いでいうと、面白い結果がが出ていた。
 雪斎の場合、「2005年」が運勢の「底」であり、
 なおかつ「9月」が「底」であり、
 しかも「9日ー11日」、「21日ー23日」が「底」であった。
 雪斎の「永田町」復帰を決めた総選挙当日、2005年9月11日は、「底の底の底」であった。
 だから、この占いによると、この日の「底の底の底」以降は、10年近くは「上昇モード」ということになる…はずである。。
 これは、一体、意味しているであろうか。
 おお、やはり「永田町」は、雪斎を待っていた…のか。

■ 昨日、思わず日本のプロ野球の中継に見入ってしまう。
 パシフィック・リーグ、プレーオフ第三戦、「ホークス・マリーンズの試合」である。
 9回裏が始まった時点で、マリーンズが4-0で優勢であり、マウンドには「守護神・小林」の姿があった。
 どう見ても、マリーンズの31年ぶりのリーグ優勝が決まったような雰囲気であった。
 しかし・・・。
 「守護神・小林」は4点のリードを守れず、延長戦に突入し、結果はホークスのサヨナラ勝ちである。
 これが野球である。いやはや、面白かった。ボビー・バレンタインが少し可哀想だったが…。

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October 15, 2005

戯言051015

■ 「気がついてみたら、日本は何でもできるではないか…ということが判った」。
 かんべえ殿が、昨日夜放映のテレビ東京系『ワールド・ビジネス・サテライト』に出演していた中で、語った言葉である。この言葉は、「今の雰囲気」を表しているなと思う。
 因みに、一昨日に紹介した三浦展著『下流社会』によると、「上流層」が視聴する頻度が高いのは、NHKとテレビ東京で、「下流層」はフジテレビなのだそうである。なるほどね。「WBS」と「モーサテ」のイメージだなと思う。
 それにしても、テレビ東京では、大江麻理子アナウンサーは、かなり綺麗な女性である。かんべえ殿は身近に遭遇したのであろうか。だとすれば、率直に羨ましい気がする。

■ 昨日、大学での講義を総て休講にし、国会での活動も総て見合わせた上で、病院でメディカル・チェックを受ける。「人間ドック」入りとまでは行かないものの、それに近いことをやった。病院の検査とは、時間が掛かるものだと実感する。結果は、「何の異状もなし」だそうである。内心、「つまんねえな…」と思ってしまった雪斎は、大馬鹿者であるかもしれない。ただし、数時間も病院に閉じ込められて、得たのが「異状なし」の一言というのは、納得が行かない…よな。

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October 14, 2005

「下流社会」

■ 『中央公論』今月号で興味深かったのが、次の論稿である。
 ○三浦展 “自分らしさ”型子育てが「自分探しフリーター」を生んだ―中流から「下流」へ落ちる団塊Jr.
 三浦氏には、『下流社会―新たな階層集団の出現』 (光文社新書)という書がある。90%が中流と認識されていた従来の日本社会は、「上流15%・中流45%・下流40%」の社会に変質しうつあるというのが、三浦氏の見方である。三浦氏は、パルコのマーケティング情報誌「アクロス」編集長などを経て、現在は消費や都市、文化を研究するシンクタンクを主宰している。アカデミズムの住人ではない人物が書いた「社会格差」論としては面白いものである。
 三浦氏は、書の冒頭で次の12項目を列挙する。

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October 11, 2005

『中央公論』「時評2005」欄原稿・#11

■ かんべえ殿の次の記述を複雑な想いで読んだ。
 〇この夏に帰省した際に、母親がこれを持っていけ、と言って渡されたのが「不老林」である。んなもん、要らん、と言ったら、もらいものなんだけど、ウチじゃ誰も使わないから、などと言う。まあねえ、考えたら自分も間もなく40代後半になるし、そういうものの世話になるかもしれんなぁとつい弱気になり、帰りのクルマのトランクに入れてしまった。
 先日、理客店で雪斎も、焦ったことがある。雪斎は、中学以来、丸刈りを通しているのだが、その日、雪斎は自分の髪型に異変を発見した。何と前頭部分が「光っている」のである。「これは…!?、禿げ始めたのか」と愕然としてしまった。実際は、丸刈りスタイルで元々地肌が見えやすい髪形のところに頭上から照明を当てたために、前頭部分が他の部分に比べ「光っている」ように見えたのである。帰宅した後に母親に聞いたら、母方の祖父は六十五で急死するまで黒髪フサフサだったそうだし、母方の伯父も六十五歳を過ぎているのに全然、白髪がない。「よし、遺伝子的には大丈夫だ…」と思い込んでみたのだが、どうなることやら…。

■ 以前も書いたと思うけれども、ヴィクトル・ユゴーは、「強く辛辣な言辞は論拠の弱さを示唆する」という言葉を残している。此度の選挙では、様々な小泉純一郎内閣批判の論稿が、世に出たけれども、此度の結果は、広く論壇と呼ばれる世界の影響力が後退した現実を白日のもとに晒した。とある保守論壇の重鎮は、小泉総理を「狂人宰相」と評したようであるけれども、こうした「強く辛辣な言辞」は、その人物の「論拠の弱さを示唆する」結果を招いている。保守論壇は、確かに今は元気である。それに関する雑誌は好調であろうし、保守論壇の一翼を担いたい論客は続々と登場している。ただし、そうした保守論壇の盛況も、特定のメディア、論敵を「強く辛辣な言辞」で攻撃する言論が幅を利かせるならば、早晩、終息に向かうであろう。
 現在、進行している皇位継承に関する議論に際しても、「男系男子」による継承を唱える保守論客の中に、「強く辛辣な言辞」を含んだ言論を弄する向きが少なくないのは、誠に残念なことである。そうした保守論客は、普段の言論が災いして、説得力を次第に喪失させていることを反省したほうがよいと思われる。昔日の「戦後民主主義者」の影響力失墜が、体制に結び付いた「右翼反動」の策謀の故でなく、ほとんど自壊の類に他ならなかったとするならば、保守論壇の影響力失墜も、自壊の類として進行するであろう。その兆候は、既に現れているのではないであろうか。
 言論家の役割は、読む人々に「思考し判断するための材料を提供すること」であって、読む人々の「もやもやとした感情をすっきりさせたいという求めに応ずること」ではない。

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October 09, 2005

「王将」+「野球」=阪神タイガース

■ 『王将』 (作詞/西条八十、作曲/船村徹)は、村田英雄を有名にした歌である。

吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑えば笑え 
うまれ浪花の 八百八橋 月も知ってる 俺らの意気地

あの手この手の 思案を胸に やぶれ長屋で 今年も暮れた 
愚痴も言わずに 女房の小春 つくる笑顔が いじらしい

明日は東京に 出て行くからは なにがなんでも 勝たねばならぬ
空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が またもえる

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October 06, 2005

「思想」のための「政治」ではない。

■ 昨日午前に大学で授業をやった後、午後国会事務所で愛知代議士と協議する。
 昔、愛知事務所のスタッフだった米国人H氏が、来訪する。H氏は、代議士や雪斎を含む他の秘書陣から「太ったね」と言われ、苦笑していた。H氏は、昔、とある米国東部名門大学の日本事務所を仕切り、ゴールドマン・サックス(だったかな…)を経て、今はコンサルティング会社を経営している。現在、米国政府で重きを成しているマイケル・グリーン氏が椎名素夫参議院議員のスタッフであったのは、知る人ぞ知る事実であるけれども、H氏も、その点は凄い人材である。往時、H氏がユダヤ系であるという話を聴き、「ああ、なるほどね。ユダヤ系米国人というのは、こういう実利的な人々なのか…」と妙に納得した記憶がある。H氏が本当にユダヤ系なのかは知らないが、そういう雰囲気が濃密に漂っているのは事実である。
 愛知代議士がH氏に「雪斎君はね、今では朝日新聞にも書くようになったのだよ…。産経新聞的ライト・ウイングとばかり思っていたけど…」と水を向けると、H氏は「雪斎さんはイデオロギーは余り関係がなかったような…」と応じていた。雪斎は、思わず黙る。H氏は、お見通しだったようである。

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October 05, 2005

そろそろ、エンジンを…

■ 昨日昼、自民党・二階グループの政策研究会に愛知代議士の代理で出席する。厚生労働省関係の案件で、
担当官僚のブリーフィングを聞く。こういう場に居合わせると、「永田町に戻った…」と実感する。ここで各議員の感想である。

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October 04, 2005

Where have you gone, Joe DiMaggio,

■ Simon and Garfunkel の曲を初めて聴いたのが、高校生くらいの頃である。当時、八戸市内の映画館で『卒業』が公開されていたので、それを観たときに、曲が頭に入ってきたのであろう。しかし、このエントリーで書きたいのは、S&Gのことではない。『卒業』でも挿入曲として使われた〈Mrs. Robinson〉には、次のような一節が最後に付されている。

Where have you gone, Joe DiMaggio,
Our nation turns it's lonely eyes to you.
What's that you say, Mrs. Robinson.
Jotting Joe has left and gone away,
Hey hey hey.

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October 01, 2005

ドグマティズムという「敵」

■  Apple社CEOスティーブ・ジョブズ氏が、6月12日にスタンフォード大学卒業式で行った卒業祝賀スピーチの全文を記したメールが、雪斎のところにも転載されてきた。同じメールが、かんべえ殿のところにも回っていたようである。
 ジョブズ氏のスピーチの中で、最も気に入ったのが、次の一節である。

 君たちの時間は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。ドグマという罠に、絡め取られては いけない。それは他の人たちの考え方が生んだ結果とともに生きていくということだからね。その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、心、直感を掻き消されないことです。自分の内なる声、心、直感というのは、どうしたわけか君が本当になりたいことが何か、もうとっくの昔に知っているんだ。だからそれ以外のことは全て、二の次でいい。

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