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September 14, 2005

願はくは、我に七難八苦を与え給へ

■ 愛知和男氏が復活当選と相成った故に、雪斎の身辺も騒がしくなっている。折々に突っ込まれるのは、「○○(雪斎の本名)も永田町に戻るのか」ということである。「さあ、どーなんでしょ」。現時点では、これしかいえない。
 この件は、後々に報告させて頂くことにする。

■ 今日夕刻、産経新聞「正論」欄に寄せる原稿を仕上げる。中身は、惨敗を喫した民主党への「応援歌」である。此度の選挙では、雪斎とも親しい二人の民主党議員が辛うじて生き残った。
 長島昭久 議員 / 東京21区落選、比例東京ブロック当選
 近藤洋介 議員 / 山形4区落選、比例東北ブロック当選
 山の端にかかる三日月を仰いでは、「願はくは、我に七難八苦を与え給へ」と尼子家再興を誓った山中鹿之介幸盛のように、長島、近藤両議員には、奮励してもらいと思う。
 雪斎も、今までの人生では、「不遇の時期」が長い。雪斎は、その折々に、「願はくは、我に七難八苦を与え給へ」と唱えながら、生きてきた。これは、「苦境に耐える高倉健スタイルのヒロイズム」の源流を感じさせる言葉である。

■ 民主党では「次の代表」を選ぶ動きが始まっている。「読売」記事である。

  □ 民主代表選、野田氏と前原氏軸に一本化進む
 17日の民主党代表選に向け、若手・中堅で候補者を一本化する動きが強まってきた。
 野田佳彦「次の内閣」財務担当(48)と前原誠司「次の内閣」防衛担当(43)のいずれかとなる見通しで、野田氏を軸に調整が進んでいる。
 前原氏が所属する若手・中堅グループ「凌雲会」メンバーの1人は14日、野田、前原両氏の間で候補者一本化が進んでいることを明かし、「調整の結果、野田氏が出ることも十分あり得る」と語った。
 野田氏は14日朝、千葉県船橋市で記者団に、「一般論として、若手から出た方がいい。新生民主党をつくるため、人心一新が必要だ」と述べたうえで、「凌雲会」の中心メンバーの仙谷政調会長と13日に都内で会談し、こうした認識で一致したことを明らかにした。
 別の「凌雲会」メンバーは、若手・中堅で候補一本化を目指す理由を、「鳩山由紀夫・元代表のグループや小沢一郎副代表ら旧自由党系の動きは、国民から『まるで自民党の派閥の合従連衡のようだ』と批判されかねない」と指摘した。

 此度の民主党代表の仕事の第一は、もし、中堅・若手から選ばれるのであれば、小沢一郎氏のような人物の影響力を徹底して排除することである。これができなければ、次の代表は、岡田克也氏の二の舞を踏むことになるであろう。
 さもなくば、小沢一郎氏が自ら代表になって、辣腕を振るうことである。小沢氏が代表を務めていた時代の旧自由党は、小振りながらも生気に満ちた政党であった。小沢氏が「鉄人28号」の姿をした怪物と闘い、壮絶に自爆していった旧自由党の選挙CMは、強烈なインパクトを与えるものであった。次の選挙の折には、是非、これに匹敵する選挙CMを観たいものである。「指揮官、先頭」の原則は守られることが大事なのである。
 尚、鳩山由紀夫、菅直人の両氏のような「一回、やった人物」の復帰は論外である。
 具体的な名前を考えるならば、前原誠司氏は、「いい人材」だとは思うけれども、果たして「一軍の将帥」であろうか。どうしても、小泉純一郎総理に比べれば、どうしても一段も二段も格が落ちる印象が拭えない。やはり、小沢氏しかいないような気がする。

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「国内政治」カテゴリの記事

Comments

小沢には非自民連立政権から新進党にかけての
失敗の苦い経験があります。そして、何より、
岡田が党首になる前に、一度党首就任を受諾
しながらひよった経緯がありますよね。
正直今回のland slideの反動以上のものを
どれだけ期待できるか疑問である、と申し上げ
なければなりません。
民主党が本気で政権をとりたいのなら、むしろ、
前者の選択=若いリーダー+年寄りの徹底的排除、
の方がよいでしょう。

しかしながら、これをおこなっても民主党には、
なおswingせざるを得ない構造的な問題がある
ように思うのです。これは、別のエントリーに
コメントの形で触れさせていただきます。

Posted by: おおみや%NEET | September 14, 2005 at 10:38 PM

はじめまして。『「福祉」の呪縛』以来のファンでしたが、ひょんなことからさっきブログを見つけちゃったので、書き込んじゃいました。

今回の選挙では、おそらく日本の改革にはなんの寄与もしないであろう「郵政法案」のせいで、自民党は大勝利と引き換えに、あの党なりの良質な部分を失っちゃったように思います。

でも、小選挙区制って凄いですね。小泉さんもかつて、ぜんぜん首相の目がなかったころにもし小選挙区制が導入されていたら、真っ先に「刺客」に討ち取られていたような人ですよね。中選挙区制のおかげで彼は信念を曲げなくても生き残れたんだよなあと思います。でも、ひとたび権力をもてば、小選挙区制ほど党を完全に掌握できるシステムもないですね。ひとたび、小選挙区制を知ってしまえば、権力者は絶対に手放せないでしょうね。

Posted by: オッカム | September 15, 2005 at 03:40 AM

小沢一郎も新進党時代には党首として実績を残せず、党を分裂させてしまった過去があるので、鳩山由紀夫、菅直人と同様に「一度やった人物」と見なしても良いように思います。
もう民主党は昔の名前に頼るのは止めて欲しいですね。

Posted by: Baatarism | September 15, 2005 at 10:51 AM

こともあろうに自・社(・さきがけ)連立が相成ったのは、豪腕小沢大先生を政界が恐れたからという逸話は本当なのでしょうか?確かに自由党の活気は民主党の若手に受継いで頂きたいと思うのであります。小沢大先生は今回立たなくても、もう一歩選挙制度改革を進めて、衆院All小選挙区にすれば政権の獲れる民主党は自然に完成すると思うのです。自民党は公明党を吸収し、民主党は社民党を吸収かつ旧社会党どもに覚悟を決めさせるのに有益です。迷うことなく法案成立ですね。さて、幾分か増えることになる小選挙区に小泉チルドレンを配置するのか、保守多き造反組を救う場にするのかは、自民党の懐の深さでしょうかね。小泉さんの懐は深いと思いますが・・・。

Posted by: ちびた | September 15, 2005 at 11:22 PM

いつも楽しく拝見しております。
小沢一郎氏はどうなんでしょうか?
鳴かぬなら鳴くまでまとうホトトギス、という家康型のイメージがあります。小沢氏が出るのは勝つと確信したときなのではないでしょうか?

Posted by: どじょう | September 16, 2005 at 10:39 AM

結局小沢は出馬しなかった模様。よって、前原が
小沢の影響力抜きでどれだけできるかに、民主党の
再生の行方がかかることになったのでした。

Posted by: おおみや%NEET | September 16, 2005 at 04:41 PM

「将の将たる器」という言葉があります。

天賦の才なのか、年季がそうさせるのか、地位が人を作るのか。様々ありましょうがそういう「何か」が人を動かすのだと思います。
決して「論理的」な説明ではありませんが、「非論理的」でもない。あえていえば「プレロジカル」。こういうことは、「合理的選択」の「前提」の、「その前」の世界で勝負がついてることが多いものです。人間が命がけの決断を下す際には、何か「熱気」や「狂気」のようなものが決定的な要素になります。大それた決断であればあるほど、合理的に考えて行動を起こす人は稀になるのです。
それらは「醸し出す雰囲気」、「えも言われぬ何か」としか表現の仕様がありませんが、こういうものが人を動かし、人の人生を決定します。人の世の本質はそんなもんじゃないかと思うのです。

そこで小泉首相。今回の歴史的勝利の最大の要因のひとつがこの人の「将器」にあったことは、世上の熱狂を見れば明らかでしょう。
ならば民主党は、この「将器」にどう対抗するか。これもまたひとつの「ケンカ」です。

前原氏が手を上げたことは評価できると思います。たとえ今、小泉さんに対抗できる人材ではなくても、手を上げたことそれ自体で、彼は少なくとも「将たらん」と欲していることを示しました。今日はどうあれ明日は一軍の将たる器になっているかもしれません。男子三日会わざれば括目すべし。若き日の小泉氏をして、今日の彼を予想し得た人が何人いたでしょうか。

しかし問題は民主党がどういう選択をするかです。
前原氏であれ、菅氏であれ、どういうプロセスで、どういう観点から選ばれるかが、最大の焦点となるでしょう。
「小泉氏より年下であるべきで、容貌がよいべきで、政策はこうあるべきで」と、一見合理的に選択をしたとしても、それが人々の心を突き動かし、次の地滑りを起こすとは到底思えません。
いわんや鳩山氏のように「戦えばしこりを残す。しこりを残さないように話し合って仲良くやろう」とマイクで主張するなどは論外です。国民はそういうナアナアなグズグズした温度に嫌気がさしていたことにまだ気付いてないのでしょうか。

小泉さんがこうだから、党首はこの人。
自民党はこうだから、民主党はこうする。

全部、敵が用意した土俵で、敵の用意したルールでの勝負です。これでは敵失を待つしか勝つ道はなく、まして次の地滑りで圧倒的大逆転はほど遠いと思います。そもそも「ケンカ」になりません。

その意味で雪斎先生の唱えた「積極的小沢出馬論」は、極めて有効な手段のひとつだったと思います。もし、前原さんとしても、ガチンコで小沢さんに勝ったなら、これは素晴らしい器に変貌するでしょう。

政策的な軸や内容はさておき、将星が綺羅星のように出現するダイナミックなドラマや舞台装置を民主党がどれだけ提示できるか。これが決定的なポイントのひとつではないかと思うのですが、どうでしょう。

干からびたスルメと青柿が演ずる生ぬるいシャンシャン芝居では、派手な役者が戦国武将だの刺客だのと大立ち回りを演ずる強敵に勝てるはずがないと思うのです。

Posted by: 雪風 | September 17, 2005 at 12:23 AM

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