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August 24, 2005

「夏眠モード」も終わり…

■ 夏は、高校野球が終われば、もう終わりである。雪斎は、今でこそ東京に住んでいるから九月一杯は暑い想いをしなければならないのは判っているけれども、二十六歳で上京するまでは八戸、宮城・栗原、札幌の夏だけを経験したから、そういうものだと思ってきた。

 古来、日本の人々が過ぎ行く季節に「愛惜」の情を覚えてきたのは、「春の終わり」の頃合であろう。だから、次のような作品がある。

 ○ 行く春や鳥啼き魚の目は泪 芭蕉

 ○ 絶句 杜甫

江碧鳥逾白
山青花欲然
今春看又過
何日是帰年

江 碧にして 鳥逾いよ白く
山 青くして 花然えんと欲す
今春 看すみす又た過ぐ
何れの日か 是れ帰年ならん

 ただし、今は、「夏の終わり」にこそ、寂寥の想いを抱く人々が多いのではないかと思われる。たとえば、サザン・オールスターズの「夏をあきらめて」は、そうした感情にフィットするものではある。


 〇 「夏をあきらめて」(1982年、作詞・作曲/桑田圭祐)

波音が響けば、雨雲が近づく  二人で思いきり、遊ぶはずの on the beech
きっと誰かが、恋に破れ  噂のタネに、邪魔する
君の身体も、濡れたまま  乾く間もなくて
胸元が揺れたら、しずくが砂に舞い  言葉も無いままに、あきらめの夏
Darlin’ Can’t you see?  I’ll try to make it shine
Darlin’ be with me!  Let’s get to be so fine
潮風が騒げば、やがて雨の合図  悔やしげな彼女と、かけこむ Pacific hotel
うらめしげに、ガラスごしに  背中で見てる、渚よ
腰のあたりまで、切れ込む  水着も見れない
熱めのお茶を飲み、意味シンなシャワーで  恋人も泣いてる、あきらめの夏
Darlin’ Can’t you see?  I’ll try to make it shine
Darlin’ be with me!  Let’s get to be so fine
岩影にまぼろしが、見えりゃ虹が出る  江ノ島が遠くに、ボンヤリ寝てる
このまま君と  あきらめの夏

 そして、夏が終われば、「秋」である。雪斎には、一番の「いい季節」である。雪斎も、「夏眠モード」を終わらせて、「通常モード」に戻すことにしよう。拙ブログのレイアウトも、「バカンス」用の半ば気だるいものから、「仕事」用のしゃきっとしたものに変えた。「夏眠」が終わった後の最初の「まともな仕事」は、「選挙」と「北朝鮮」である。そういえば、2001年9月11日にはWTCビルが崩落し、2002年9月17日には小泉純一郎総理が第一次訪朝に踏み切り、2004年9月19日には、胡錦濤が中国共産党中央軍事委員会主席に就任し、党・政府・軍の権力の全てを事実上掌握するといったように、この数年、「重大事件」は九月に起こっている。心してかからなければと思う。

 〇 小さい秋見つけた(作詞/サトウハチロー、作曲/中田喜直)

誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが 見つけた
小さい秋 小さい秋 小さい秋 見つけた
目かくし鬼さん 手のなる方へ
すました お耳に かすかにしみた
呼んでる 口笛  もずの声
小さい秋 小さい秋 小さい秋 見つけた

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「日々の戯言」カテゴリの記事

Comments

小生もこれの歌は好きですね 秋が春夏秋冬で一番好きな時期です

Posted by: 星の王子様 | August 24, 2005 at 08:23 PM

ああ、ようやくσ(^_^;にとって過ごしやすい
季節がやってきました。一番好きな季節は冬
なのですが。σ(^_^;的秋の曲といえばこれです。
昭和20年のある冬の日、NHKの電話回線を
ジャックしてしまったこの歌です。

♪静かな 静かな 里の秋
♪お背戸に 木の実の 落ちる夜は
♪ああ母さんと ただ二人
♪栗の実 煮てます 囲炉裏端

ttp://www.aba.ne.jp/~takaichi/douyou/satonoaki.html

Posted by: おおみや%NEET | August 24, 2005 at 08:32 PM

雪斎先生も秋がお気に入りなんですね。
「夏眠」で温存したエネルギーを一気に発揮させるといったところでしょうか。

確かに今年の秋は、選挙に北朝鮮といろいろとことがありそうです。よりいっそうのご活躍を祈っております。

Posted by: 藤田 | August 24, 2005 at 09:29 PM

財務を少しかじったものから申し上げますと、リスクを幅広く社会の構成員で負担すべきと考えるのか、これまで同様誰かにかぶってもらうのか?という選択肢が今回の選挙ではないかと思います。小泉改革は、もう銀行や公的部門が全面的にリスク・テイカーにはなりえない、との認識に基づくものと解釈できるのではないでしょうか?するとやはり今回の選挙は、郵政民営化の是非こそが最大の論点であるべきと思いわれます。

一方伝えられるところによると、国民新党の副代表に紺谷典子先生が就任されたとのこと。証券市場を長く研究されていた先生であり、驚きの念を隠せません。ネットのニュースでは、「小泉改革にも反対。株価も政権発足当時より低く、成果が表れていない」とのご発言もあったとの由、・・・まさかこの4年間、教科書どおりにパッシブ運用(指数連動型投信)一本でやられてきたのでしょうか?
小生売り場の見極めが下手で、さしてお金を増やすことはかないませんでしたが、小泉政権下のこの時期、実によい投資機会の連続ではなかったかと考えているのですが・・・謎は深まるばかりです。

Posted by: 小規模投資家@hotmail.com | August 26, 2005 at 12:35 AM

小規模投資家殿
 小泉総理就任直後、「当面、苦しい想いをしなければならない」が共通了解だったはずです。就任直後と株価が変わらないとはいっても、不良債権処理が劇的に進みましたから、条件はまるで違うと思います。
 紺谷女史は、「反・小泉」感情で眼が曇ってしまいましたね。

Posted by: 雪斎 | August 26, 2005 at 07:26 PM

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