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August 31, 2005

2005年夏、日本政治の対立構図・続

■ 先刻、「2005年夏、日本政治の対立構図」と題されたエントリーを書いたところ、「これを三次元マトリックスにして考えたら面白いのではないか」というコメントを頂戴した。今後、二、三日(長くて今週一杯)、エントリーの更新を中断することになるので、この三次元マトリックスにおける位置付けを政党・政治家評価の参考にして頂きたいと思う。

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August 30, 2005

公示日午後の雑感

■ 総選挙公示日には、独特の雰囲気がある。雪斎は、「永田町」住人であった頃、選挙戦中は専ら「遊説部隊」として活動していた。公示日当日の朝、選対事務所で必勝祈願のお祓いをやって、それから第一声に臨むというのが、普段の段取りであった。今となっては、もう昔のことである。

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August 29, 2005

ワルキューレと靖国と

■ 八代英太氏の公認は見送りとなった。さくら殿のところのコメントでも書いた通り、八代氏に対する「情」と政治学者としての「理」の間で揺れ動いてしまった雪斎は、やはり「腰抜け」だったという他はない。
 過日の新聞記事に、「郵政民営化法案参議院否決の瞬間、小泉総理の頭の中では、ワーグナーの音楽が鳴り響いていたに違いない」と記されていたのを読んだ記憶があるけれども、そこで鳴り響いたワーグナーは、「ワルキューレの騎行」であろう。実際、此度の選挙は、小池大臣、猪口邦子教授、佐藤ゆかり氏、片山さつき氏といった「ワルキューレ」(戦乙女)を連ねた戦いなのであろう。楽劇「ワルキューレ」第2幕序奏では、「さあ、馬に鞍を置け、天翔ける戦乙女よ!」の音楽が出てくる。主神ヴォータンを小泉総理に擬えるならば、今の自民党の雰囲気そのままかもしれないとおもったりする。

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August 28, 2005

「六ヵ国協議」再開…か。

■ 時節柄、国内政治絡みのエントリーが続いているけれども、国際政治は動いている。休止中の「六ヵ国協議」は今週後半にも再開される模様である。一昨日、『時事』と『読売』は、次のように伝えている。

  □ 6カ国協議、再開日程は調整中=近く発表の見通し-米国務省
 【ワシントン25日時事】米国務省のマコーマック報道官は25日の記者会見で、6カ国協議の議長を務める中国の武大偉外務次官が、9月2日に同協議を再開する考えを示したことについて、日程は調整中であり確定には至っていないと述べた。国務省高官も、9月2日の再開案は選択肢の1つだと語った。
 同報道官は、中国が25日に北朝鮮側と協議を行っており、近日中に再開期日が発表される見込みだと指摘。ニューヨークで行われた北朝鮮との協議でも、来週の再開を否定する発言は聞いていないと述べた。 

  □ 6か国協議、北の核廃棄約束が「前提」…日米確認
 【ワシントン=貞広貴志】北朝鮮の核問題を巡る6か国協議で日本の首席代表を務める佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長は25日、米国務省で米首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補と会談した。
 会談で双方は、再開後の協議では「北朝鮮の核兵器、核計画の全面廃棄」をあくまで求め、北朝鮮が明確な約束をすることを、核の平和利用などを取り上げる「前提」とする方針を確認した。
 協議再開の日程については、予定通り来週開催を目指すことを確認した。ただ、外交筋は、関係国間の調整が続いていることを挙げ、「来週前半はなくなった」との見方を示した。

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August 27, 2005

八代英太前議員への「公認」報道

■ 世は完全な「選挙モード」である。雪斎は、此度の総選挙は、日本の政治の風景を変える選挙であると思っている。ただし、評価の難しい出来事というのはある。『共同』が伝えた記事である。
  □ 自民、八代氏を比例で検討 郵政反対議員で唯一
 自民党執行部は26日、郵政民営化関連法案に反対票を投じ、公明党候補に譲る形で衆院選東京12区からの出馬を断念した八代英太前衆院議員を比例代表東京ブロックで当選圏内の名簿上位に登載する方向で調整に入った。自民党執行部は、民営化法案に反対した前議員を非公認とする方針を決定しており、公認されれば唯一の例外で、「ダブルスタンダード」との批判を呼ぶのは必至だ。
 自民党幹部が同日夜、「八代氏は、現在は郵政民営化に賛成だと言っていると聞いている。小泉純一郎首相が会って確認した上で出馬を要請する形になるのではないか」と明らかにした。
 同幹部は「(小選挙区)出馬を辞退したことでけじめはついている」と強調、「八代氏は福祉のエキスパート。自公連携も理由の一つだ」と指摘した。

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August 26, 2005

ブロガーたちの「戦争」

■ 只今、午前六時現在、首都を台風が直撃中である。日本は、地震と台風が当たり前の国である。だから、どのように考えても、「公共土木事業」が要らなくなるということはない。近年の問題は、「公共土木事業」が「福祉事業」のような存在になっていたことであろう。
 ところで、この台風接近中、自民党本部では、興味深い催しをしていたようである。『毎日』記事である。
  □ <自民党>メルマガ、ブログ発信者と懇談 武部幹事長
 自民党の武部勤幹事長は25日夜、インターネット上の「メールマガジン」や「ブログ」で情報を発信している約30人と党本部で懇談した。小泉純一郎首相の改革姿勢をPRし、発信情報の中に盛り込んでもらうのが狙い。メルマガやブログは若者を中心に急速に普及しており、衆院選で勝敗のカギを握る無党派層を取り込む作戦だ。
 ブログは個人でも簡単に作ることができる日記風のホームページ。広島6区から無所属で出馬を予定しているライブドアの堀江貴文社長らのブログが話題となり、閲覧者も急増。有名ブログは一定の影響力を持つようになっている。
 懇談には経営やマーケティング、ニュースなどの情報を発信しているブログの執筆者らが出席。武部氏が「みなさんと連携して国民とともにつくる政治をしていきたい」とあいさつし、協力を呼びかけた。

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August 25, 2005

2005年夏、日本政治の対立構図

■ 衆議院解散直後、 『ザ・タイムズ』紙の《High noon in Japan-Japanese voters should back Koizumi 》という記事を配信した。この記事には、次の一文がある。
 The debacle in the Diet puts Japan at a crossroads: the choice between smaller government or the old-style high-spending big government.
 確かに、此度の総選挙は、「大きな政府」か「小さな政府」かの選択を争点とする。しかし、この争点設定が単純だと評する向きは確かにある。此度の総選挙の構図は、どのようなものかl。
 これを考えるために、下のようなマトリックスを示してみる。丁度、八年程前に雪斎が雑誌「諸君」に発表した論文で示したコンセプトである。こたびの総選挙の意味を説明する上でも有用であろう。

 〇 「55年体制」下の構図

             強い政府
               |
               |
            B  |
               |
  大きな政府 ---------------- 小さな政府
               |
            A  |
               |
               |
            弱い政府

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August 24, 2005

「夏眠モード」も終わり…

■ 夏は、高校野球が終われば、もう終わりである。雪斎は、今でこそ東京に住んでいるから九月一杯は暑い想いをしなければならないのは判っているけれども、二十六歳で上京するまでは八戸、宮城・栗原、札幌の夏だけを経験したから、そういうものだと思ってきた。

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August 23, 2005

「弱者救済」という魔語

■ 雪斎は、小泉純一郎総理執政下の「構造改革」路線をかなり熱心に支持してきた。その理由は、色々とあるけれども、「構造改革」批判論者の議論を毛嫌いしているというのも、その理由の一つである。
 「構造改革」批判論者の議論の典型は、この路線を「弱肉強食」と評した上で、その「非情さ」や「冷酷さ」を批判するというものであろう。たとえば、国民新党が発表した「約束」には、「1.あたたかい政治をおこなう」の一項目があり、「基本政策方針」には、次のような一項目がある。
 1.わが党は「改革」という名の弱肉強食の政治を阻止するために戦います。
 なるほど、国民新党の存在意義が「反・小泉」にしかないことを示している点では、これほど判りやすい「政策方針」もないであろう。

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August 22, 2005

自民党は「都市の政党」たり得るのか。

■ 此度の選挙の争点は、郵政民営化の是非であるけれども、もう一つ問われるべき重要な論点がある。それは、自民党は、「都市の政党」たり得るかという点である。この場合、「都市の政党」というのは、「地縁、血縁、利害関係といったしがらみ」から離れた人々の支持を受けた政党という意味である。従来、「都市の政党」としての顔を示していたのは、自民党ではなく民主党であった。そうであるが故にこそ、投票率が上がれば苦戦するのは、民主党ではなく自民党であった。
 しかし、「投票率が上がれば負ける政党」というのは、政党の有り様としては、おかしなものであろう。民主主義体制の下では、いかなる政党といえども、「投票所に行かないでください」とは訴えられない。「投票率が上がれば勝てる」仕組みを構築しなければ、政党の有り様としては本物ではないのである。

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August 20, 2005

堀江貴文の決断

■ 「なるほど。こういう風に落としたのか…」。これが率直な印象である。亀井静香氏への「刺客」はホリエモンこと、堀江貴文氏であった。『読売』記事である。
 □ 堀江氏、無所属で広島6区から出馬を正式表明
 広島6区からの出馬を決め、自民党本部で記者会見する堀江氏 ライブドアの堀江貴文社長は19日午後、自民党本部で記者会見し、国民新党の亀井静香・元建設相が出馬する衆院広島6区に、無所属で出馬することを正式に表明した。
 会見で堀江氏は、「小泉首相の改革路線、郵政民営化に賛成だ。志も共通だ。初めての立候補であり、ぜひ無所属で自分の志を試してみたい」と述べた。
 広島6区での出馬を選んだことについては、「(広島6区には)郵政民営化に賛成している候補者が今のところいない。小泉首相の改革路線を止めてほしくないという思いがあり、象徴的意味で改革を止めないという私の強い意志を試したい」と説明した。

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August 19, 2005

「1985年」への散歩

■ かんべえ殿の新著『1985年』(新潮新書)を読む。カバーの折り返しには、次のような文面が付されている。
 右肩上がりの発展を続ける戦後日本がたどり着いた「坂の上の雲」。それが1985年という年だった。プラザ合意、米ソ首脳会談、NTTの誕生・・・・この年を境に日本と世界は確実に姿を変えていく。阪神優勝、日航機墜落事故を始め、忘れ難い出来事もたくさんあった。「過去」と言い切るには新しく、「現在」と言うには時間が経ち過ぎた時代の記憶は、妙に苦くて懐かしい。愛惜の念と共に振り返る、「あの頃」の姿。
 NHKが午前三時頃に不定期に放送している番組に、『MUSIC BOX』というのがあるけれども、『1985年』を読むことには、そうした番組を見るのと同じような感覚に襲われる。多くの歴史書とは異なり、二十年前のことを振り返るのは、「今よりは若かった自分」との対話でもある。それは、どことなく『世界の中心で愛を叫ぶ』にも似たテイストだなと思う。『1985年』では、政治、経済、世界、技術などの七つの視点から、1985年の諸相が綴られている。雪斎も「1985年」への散歩に出てみよう。

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August 18, 2005

よろしく、哀愁…。「国民新党」という泡沫

■ 綿貫民輔、亀井静香両氏を中心にして、新党「国民新党」が旗揚げされた。次の『朝日』の二つの記事を考えてみる。

 □  「国民新党」旗揚げ、代表に綿貫氏 幹事長に亀井久興氏
 綿貫民輔元衆院議長、亀井静香・元自民党政調会長らは17日午後、都内で記者会見し、総選挙にあたり郵政民営化法案に反対した前衆院議員の受け皿となる新党結成を発表した。新党名は「国民新党」で、代表には綿貫氏が就任した。
 会見には綿貫、亀井静香氏のほかに、幹事長に就任する亀井久興元国土庁長官、長谷川憲正参院議員、民主党を離党した田村秀昭参院議員が同席した。

□ 追い込まれて決断 亀井新党「選挙互助会」色彩強く
 自民党の郵政民営化反対派が結成する新党は、小泉首相や党執行部に追いつめられた結果の「選挙互助会」的な色彩が強い。「総選挙を勝ち抜いて、自民、民主両党の間でキャスチングボートを握る」(関係者)と強気の声もあるが、2大政党のはざまでの戦いは容易ではなく、生き残りをかけた大きなかけとなる。
 反対派議員の多くは、当初、無所属での立候補を目指した。新党をつくって、自民党を離党すれば、当選しても、選挙後の復党が難しくなるほか、自民党の地方組織の支援が得にくくなると判断したからだ。
 しかし、首相が反対派の全選挙区に対立候補を立てる方針を打ち出したことで状況が変わった。無所属のままでは、(1)政見放送ができない(2)使用できる選挙ポスターや選挙用はがきが少ない――などのハンディが多く、自民党の対立候補と戦ううえで不利になるためだ。
 さらに、比例代表への重複立候補ができなくなることも深刻で、反対派の間では、復活当選という「安全ネット」を求める声が強くなった。
 新党参加を検討している反対派の一人は「執行部が小池環境相の擁立を決めてから、新党は絶対に必要だと考えるようになった」と話す。
 ただ、自民党執行部の受け止めは冷静で、幹部の一人は「自民党員は自民党の亀井さんだから支持している」と、支持は広がらないとの見方を示した。公明党の東順治国対委員長も16日夜、新党は「比例(当選)狙いの選挙用だ」との見方を示した。
 一方、旧亀井派の分裂は決定的になる。同派内で賛成票を投じた閣僚経験者の一人は16日夜、「亀井氏が新党に移るのなら、我が派は亀井氏と袂(たもと)を分かつ。我々として新しいリーダーを立てるかどうかは、選挙後の話だ」と語った。

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August 17, 2005

「下界」に降りて…

■ 昨日朝、「震度5強」を記録した宮城県北の「田舎」より帰京した。拙宅に着いてコーヒーを飲みながら、五日分のメールのチェックやら株価の確認やら、やっていたときに、揺れが来た。「おお、強いな…」と思ってNHKのニュースに眼を遣ったら、「宮城県で震度6弱」と報じられて内心、慌てた。一族に被害はなかったようである。雪斎も、地震が起こる前に「田舎」を発って東京に着いていたのは、「運」がよかったと思う。
 ご心配頂いた皆さん、ありがとうございます。

■ 「仙人生活」から「下界」に降りてみたら、小泉総理以下自民党執行部の「刺客」の差し向けが、激烈の度合いを増している。これに関して、興味深いのが、『朝日』の次の記事である。
 □ 自民県連の反乱、腰砕け 大分、鹿児島、奈良
 自民党執行部が郵政民営化法案に反対した前職の対立候補を2次公認したことに対し、造反組を独自推薦する方針を打ち出していた同党県連で、決定を受け入れるところが相次いでいる。党本部への反乱が腰砕けになった格好だ。
 大分1区で衛藤晟一氏の公認を申請していた党大分県連は15日夜、佐藤錬氏が1区に公認されたことを受けて緊急役員会議を開き、衛藤氏を県連推薦するとしていた方針を事実上撤回した。岩屋毅会長は「衛藤氏の支援を決めた県連の決定は重いが、党本部の決定も同じくらい重い」と述べた。
 鹿児島5区で造反組の森山裕氏を独自推薦する方針だった党鹿児島県連も15日夜、加治屋義人選対副委員長(参院議員)が記者会見で「党本部の公認から漏れた人間に対し、県連推薦することはない。党の決定に従うしかないだろう」と語った。
 党奈良県連は15日、党本部が公認を決めた前奈良市長の鍵田忠兵衛氏(奈良1区)、元職の高市早苗氏(同2区)について、それぞれ支援することを決めた。当初は、郵政民営化法案に反対した1区の森岡正宏氏、2区の滝実氏の両前職を支える方針だったが、造反組に「刺客」を送り続ける党本部の強硬姿勢をふまえ、同調しなければ県連内が混乱すると判断した。

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August 10, 2005

おしらせ

■ 11日以降、16日まで宮城県北の「田舎」で仙人生活をやってきます。インターネットその他を使える環境ではないので、洋書を二、三冊を携えて読んでおこうと思います。拙ブログの更新は17日頃の予定です。
 皆さん、よき「盆休み」を。

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見果てぬ夢…

■ 一昨日夜、小泉総理の記者会見は、途中から見た。会見での発言の全文は、既に官邸のウェブ・サイトに公開されている。
  □ ガリレオ引き合い…首相、是非を国民に聞きたい
 「ガリレオは、それでも地球は動くと言った」――8日午後8時半から首相官邸で会見に臨んだ小泉首相は、地動説を唱えたイタリアの物理学者ガリレオ・ガリレイを引きあいに出し、衆院解散の正当性を強調した。
 ガリレオは天動説が「常識」だった時代に1人地動説を唱えたために宗教裁判にかけられた。首相はその境遇を、自らに例え、「国会で郵政民営化は必要ないという結論を出されたが、もう一度、国民に聞いてみたい」と訴えた。その上で、「なぜ郵政だけ公務員でないといけないのか」「反対勢力は公務員の特権、身分を守ろうとしている」と強い口調で持論を繰り返した。
 総選挙の行方に関しては「やってみなければ分からない」とも。また衆院本会議の法案採決の際、棄権したり欠席したりした議員についても「(郵政民営化に)賛成するなら公認も考えたい」と話すなど胸の内もにじませた

 この『読売』の記事を読んだとき、雪斎が考えたのは、「何故、小泉総理が言及したのは、ガリレオ・ガリレイだったのか」ということである。昨日夕刻以降、かんべえ殿が「顔役」になっている研究会の席で、尊敬する「政策知識人」の一人であるW氏と話をした折に、「何故、小泉さんは、自分の首を差し出す代わりに、法案を通すことを考えなかったのか」という疑問が出た。雪斎は、「小泉総理がやりたいのは、郵政民営化ではないのかもしれない…」という見方を示したけれども、小泉総理の「ガリレオ・ガリレイ」は、そうした想いを強くさせる。

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August 08, 2005

「郵政政局」から総選挙へ

■ 郵政民営化法案は、参議院本会議で否決された。衆議院は解散され、総選挙に向かって物事は走り出した。「僅差で可決、成立」という雪斎の読みは、見事に外れた。
 もっとも、雪斎は、政治学徒であって「馬券の予想屋」ではないのだから、「予想が当たったか」ではなく、「何故、そのように予測したか」を説明することのほうが大事である。

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August 07, 2005

宰相二代の「缶ビール」

■ 元々、「夏眠モード」に入っていたけれども、この数日の政局の「熱さ」にあおられて、思考能力が格段に落ちた。昨日のエントリーでも、事実と異なることを書いてしまった。反省するしかない。
 「郵政政局」も、あと二十数時間後には決着が付く。外部からの連絡を絶ったと伝えられる小泉総理は、一体、何をしているのであろうか。

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August 06, 2005

「郵政・関ヶ原」前夜

■ 「郵政民営化法案の否決観測が濃厚になった」と伝えられている。中曽根弘文氏が「法案反対」を表明したのを機に、そうした雰囲気は一挙に広まった。事実、昨日、日経平均株価は中曽根発言が伝えられたのを機に、一時150円近くの下げを記録した。中曽根氏も、自分の決断で株価を大幅に下げることができるのだから、「大物」議員になったなと思う。

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August 04, 2005

学者とカネ

■ 先般、本多静六博士の二著『私の財産告白』、『人生計画の立て方』を詠む機会を得た。本多博士は、次のような人物である。
 1866(慶応2)年、埼玉県菖蒲町(当時は河原井村)生まれ。苦学の末、84(明治17)年に東京山林学校(のちの東京農科大学、現在の東大農学部)に入学。一度は落第するも猛勉強して首席で卒業。その後、ドイツに私費留学してミュンヘン大学で国家経済学博士号を得る。1892(明治25)年、東京農科大学の助教授となり、「4分の1天引き貯金」と1日1頁の原稿執筆を開始。1900年には教授に昇任し、研究生活のかたわら植林・造園・産業振興など多方面で活躍するだけでなく、独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築く。1927(昭和2)年の定年退官を期に、全財産を匿名で寄付。その後も「人生即努力、努力即幸福」のモットーのもと、戦中戦後を通じて働学併進の簡素生活を続け、370冊余りの著作を残した。1952(昭和27)年1月、85歳で逝去

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August 03, 2005

「真田太平記」

■ 一昨日、NHK水曜時代劇の枠で一九八五年から一九八六年にかけて放送されていた『真田太平記』(原作/池波正太郎、脚本/金子成人、音楽/林光、演出/大原誠)のDVD‐BOX第一集が届く。配役は、真田信之/渡瀬恒彦、真田幸村/草刈正雄、真田昌幸/丹波哲郎、小松殿/紺野美沙子、山手殿/小山明子、樋口角兵衛/榎木孝明、お江/遥くらら、壷谷又五郎/夏八木勲、向井佐助/中村橋之助、徳川家康/中村梅之助、徳川秀忠/中村梅雀といった布陣だった。思わず第16話までを一気に観る。雪斎は、この作品のDVD発売を待望していたのである。

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August 02, 2005

真夏の夜の不快指数、上昇する。

□ 真夏の夜の不快指数が上がっている。郵政政局絡みで、自民党衆議院議員が「自殺」したという一件である。

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