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July 26, 2005

「郵政」の水面下

■ 震度5強の地震が来たと思ったら、今度は台風が接近中である。かなり風雨が強くなっている。大学は、実質、夏休みに入っているので、今日は自宅で大人しくしていることにしよう。

■ 昨日の第一のニュースは、「日本道路公団発注の鋼鉄製橋梁建設工事を巡る談合事件に絡み、東京地検特捜部は25日、道路公団副総裁を独占禁止法違反幇助と背任容疑で逮捕した。事件は官製談合に発展した」というものである。

 「ああ、これは…」と思う。これは、どのように考えても、小泉総理周辺による「抵抗勢力」への無言の牽制であろう。第二次世界大戦中、チャーチルの手掛けたことの総ては、「ナチス・ドイツとの戦いに勝つこと」にベクトルが向いていた。その戦時指導の焦点になったのは、〈D-day〉と呼ばれたノルマンディー作戦の期日を隠匿し、その作戦を期した欧州大陸回復への反転攻勢を始めることであった。その〈D-day〉に至るまでに、チャーチルは虚々実々の振る舞いをした。総ては、〈D-day〉の仕掛け花火に一気に火を点けるための対応であったのである。
 郵政法案審議の参議院での決着は、8月5日と伝えられている。この十日近くの間で、マス・メディアがまともに郵政絡みの話を伝えるのは、おそらくは直前の二、三日であろう。今週中は、北朝鮮絡みの話だけで終わる。少なくとも今日は、台風警戒一色である。ある程度の台風被害が出てしまえば、明日、明後日までは、この話で過ぎることになる。世間の関心が一時的にせよ「郵政」から離れているときに、小泉総理周辺が、どのような「最後の布石」を打っているかには、かなり関心を呼び起こさせる。一見して「郵政」とは無関係な国内時局ネタの報道が、かなり大事になると思われる。

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Comments

来週日曜午前の報道番組は、特集その1が六カ国協議で、特集その2が談合問題になるでしょう。郵政国会の出番は小さくなりますね。サンプロあたりは、近藤総裁の出演交渉に乗り出しているんじゃないでしょうか。

しかも道路公団の問題は、民営化の過程で出てきた話ですから、「やっぱり民営化すると過去のウミが出てくるんだなあ」となって、郵政問題にもプラスに働く。やっぱり小泉さんはおそろしい・・・・

Posted by: かんべえ | July 27, 2005 at 12:27 AM

「総理の初恋(by片山虎さん)」がかなうといいですね☆古来より「恋と戦争は手段を選ばない」というのは本当なのですね(゜_゜)

ところでサイトのデザイン、とてもさわやかでいいですね!

Posted by: さくら | July 27, 2005 at 10:14 AM

報道で「造反有利」という造語がでていて思わず笑ってしまいました。政局はさっぱりわからないのですが、造反する側にもそれなりの打算があるのだなあと思いました。権力闘争には打算が不可欠でしょうから、打算的であること自体は非難に値しないと考えます。

しかるにその打算が今ひとつ腑に落ちないです。解散・総選挙となったときに造反したことがプラスに働くのか。彼らの対抗馬は、多数が民主党所属でしょう。民主党は明確に反対している。処分がどうなるかも政治的すぎて私にはわからないのですが、仮に公認候補になったとしても、民営化反対だけでは民主党候補との差別化が難しい。まさかとは思いますが、郵政民営化の賛否に関する世論調査で否定的な意見が相対的に多いことが彼らの計算に入っていたら、非常に危険だと思います。民営化そのものに関する関心はいまでもそれほど高くない。解散総選挙となると、「造反有利」どころか「造反無理」となりかねない気がいたします。

他方で参議院で法案が可決すると、造反した目的は直接には達することができない上に、執行部にはじっくり処分を検討する余裕ができてしまう。こんなナイーブな打算で政治家の方々が動いているとは思わないですが、素人目にはずいぶん分の悪いギャンブルをしているように見えます。

「造反劇」の成功事例である1993年の政変と比較しても、造反する側に迫力がない感じがいたします。露骨に言ってしまうと、小泉首相にもの申すという姿勢を見せる程度のつもりだったのが、勢いで「政局?」みたいな雰囲気になってしまったとしか見えないです。このあたりの呼吸はよくわからないのでよろしければ、ご教示ください。

Posted by: Hache | July 27, 2005 at 10:47 AM

・さくらどの
 ここまで「やりたいこと」がはっきりしていたという点では、小泉総理は稀有の政治家かもしれません、
・ hacheどの
 その「造反有利」自民党議員の対抗馬の民主党議員が民営化賛成だったら、どうするのでしょうか。民主党で唯一、賛成票を投じて「造反」した枝野幸男議員のような考え方の人物は、若手にはかなりいると思いますが、どうでしょうか。

Posted by: 雪斎 | July 28, 2005 at 05:05 AM

はじめまして▼裏では改憲を軸にした政界再編に向けた綱引きをしているのでしょうか?▼していないと困る

Posted by: agul | July 28, 2005 at 05:41 PM

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