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July 31, 2005

やはり日本海は日本海である。

■ 「外務省は、よくやった」と思った話題を紹介する。『読売』に載った記事である。

 □ 米議会図書館の19世紀地図、8割超が「日本海」表記
 外務省は、米議会図書館所蔵の14―19世紀の地図を対象に、日本海海域の名称がどのように表記されているか調査し、このほど、その結果をまとめた。
 19世紀の地図の8割超が「日本海」と表記しており、「19世紀初頭からヨーロッパで日本海の呼称が定着していた」という日本政府の主張が裏付けられたとしている。
 調査対象は1730枚で、このうち、1435枚は日本海海域に何らかの呼称を記載していた。内訳は、「日本海」が77%に上り、「朝鮮海」が13%、「中国海」は2%、「東洋海」が1%、「東海」は0・1%だった。
 19世紀発行の1285枚に限ると、「日本海」は82%を占め、「朝鮮海」は7%。「東洋海」と記した地図は2枚、「東海」は1枚だった。
 韓国は「『日本海』が定着したのは、日本の植民地主義が原因」などと主張し、「東海」と名称を変えるよう国際社会に働きかけている。

 この外務省調査の「ミソ」は、米国議会図書館に収蔵される地図に拠ったということである。米国議会図書館は、実質、世界最大の「国立中央図書館」である。ここには、伊能忠敬の「伊能大図・全214枚」のほぼ総て(206枚)も収蔵されている。「『覇権国家』は『知』も支配する」ということを象徴するような場所である。
 因みに、韓国メディア『連合ニュース』 は、既に次の二つの記事を配信していた。 前の『読売』の記事に併せると、中々、興味深い記事である。

  □ 米国議会図書館 古地図 66% 「東海」表記             2003年01月20日(月) 08:26
 (ワシントン=連合ニュース) キム・ソンス特派員=駐米大使館の文化広報院が米国議会図書館に所蔵されている古地図の「東海表記」の実態を調べた結果、19世紀以前に発刊された東北アジア地域の古地図103枚のうち、66%が東海海域を「東海」または「韓国海」と表記していたことが分かった。
文化広報院は韓国政府がこれまで推進してきた「東海名称蘇生」運動の一環として、昨年12月9日から29日まで米国議会図書館所蔵の古地図の東海表記の実態を調べた結果、これらの古地図のうち、「東海」または「韓国海」表記が66%、「日本海」表記は13.5%を各々占めたと19日、明らかにした。
 今回の東海表記の実態調査によれば、米国議会図書館所蔵の古地図のうち、東北アジア地域が出てきた地図は総228枚で、この地図のうちの103枚の地図には東海海域に対する多様な名称が表記されていたが、残り125枚の地図には海域名称が表記されていなかった。
東海海域に対する名称を表記した103枚の古地図のうち、66%に該当する68枚の地図でこの海域名称を「東海(East Sea または Oriental Sea)」や「韓国海(Sea of Korea)」と書いており、13.5%に該当する14枚の地図でだけこれを「日本海(Sea of Japan)」と表記していた。 この古地図うち、3枚の古地図はこの海域を「韓国海」と「日本海」で併記し、残りの地図はこれを「中国海」または「満州海」と表記していた。
 この103枚の古地図のうち、53枚の地図は英国で発刊された地図で、この中で「韓国海」または「東海」と表記されていた地図は38枚、71.7%を占めており、フランス,ドイツで発刊された地図の場合には大部分が「韓国海」「東海」と海域名称を書いていた。 特に去る1793~1796年に米国で発刊された5枚の古地図には、海域名称がすべて「韓国海」または「韓国湾」と書かれていたと文化広報院のウィ・ゲチュル広報官は伝えた。

  □ 日 米国議会図書館で「日本海」表記調査 <共同通信>
                   2004年09月06日(月) 18:37
 (東京=連合ニュース) シン・ジホン特派員 = 日本政府が東海の「日本海」表記の主張を裏付ける根拠を探すために専門家らを米国議会図書館に派遣、19世紀のアジア地図を調べる計画だと共同通信が6日、報道した。
 これは日本が来年の外交の重点目標を「国民を保護し、言うべきは言う外交」に決め、韓国と摩擦をきたしている東海表記に対して各国政府や国家機関を相手に実態調査を繰り広げて日本海表記を要請することに方針を決めた中で出てきたことであり、注目されている。
 日本は去る2002年と2003年、英国とフランスの図書館でも関連調査を実施したことがある。 その後、韓国側の「東海」表記は不正確であり、ヨーロッパでは過去200年間「日本海」が幅広く使用されてきたという主張を繰り広げた。
 日本は東海の日本海主張をはじめとし、独島(日本名 竹島)についても韓国の主張に反駁する関連資料を収集、刊行物として編纂する計画だ。 日本外務省はこうした活動の費用に総7億8千万円の予算を申請した。

 此度の日本の調査の地図サンプルは、1730枚であるけれども、二年前の韓国の調査のサンプルは、僅かに228枚である(『連合ニュース』の記事は、零を一つ書き落としたのかと思ったが…)。雪斎は、率直に思う、「韓国は、何故、たった228枚しか集めないで、性急に結論を出したのか」。日本政府の調査官が参照した1700枚余りの内、韓国の調査官が1500枚近くの所在を見落としたというのであれば、その韓国調査官は、「無能」の謗りを免れまい。もし、その1500枚の所在を知っていたのに無視していたのであれば、韓国政府の国際的な信用は、かなり傷付くことになるであろう。自分に都合の悪いデータを無視して結論を導いたのであれば、それは、「粉飾」以外の何物でもない。こうした「粉飾」は、特に米国では最も嫌われるものなのである。日本海を「東海」と呼ぶことを国際社会に定着させることには、韓国の威信が掛けられていたはずであるけれども、これは、何ともお粗末ではないか。
 それにしても、我が外務省も、19世紀どころか14世紀のサンプルまで渉猟の手を拡げてしていたとは恐れ入る。しかし、振り返れば、特に欧米諸国の文献や資料を収集して分析するというのは、江戸時代末期以降、日本人が飽きるほどやってきたことである。こういうことについては、日本人が最も大きな「蓄積」を得ているのは、間違いあるまい。もし、米国議会図書館所蔵資料だけで足りなければ、「英国議会資料」を当たってみればよい。そこでは、日本海は何と呼ばれていたのか。雪斎は、かなり興味がある。結果は、変わるまい。もし、韓国政府が諦めを付けられないようならば、欧米諸国の研究者に同じこ調査をやってもらえば、よいだけのことである。まさか、米国議会図書館資料や「英国議会資料」が「捏造」されているなどと唱える神経は、韓国政府にもあるまい。案外、こうしたことに潔く諦めを付けられるかは、韓国が「先進国」の域に入れるかかどうかの試金石かもしれない。

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「国際情勢」カテゴリの記事

Comments

雪斎さま、

海に関係した会社に勤めておりこの件は以前に調べたことがあります。
現状については以下の海上保安庁と外務省のリンクが参考になると思います。

http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/nihonkai/index.htm
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/nihonkai_k/index.html

イギリスについては大英図書館の所蔵品が、またフランスでも国立図書館の所蔵品が、それぞれ調査の対象になっています。
これらの双方について、韓国は所蔵品の一部のみを取り出して「東海という表記の方が正しい」という主張を行っていました。

Posted by: mitsu | July 31, 2005 at 08:42 AM

この話はあちこちの掲示板でも話題になり、議論の中で「我々は日本海ではなく東海と呼ぼう」という運動が「我々が東海と呼ぶからには東海という名前が人類普遍的(のむひょん)に正しい」、はては「東海という名前が普遍的に正しいからにはその呼び名は歴史的にも正しかったはずだ」と暴走し、公的な言論の場でまともに検証が出来なくなったのが原因だろうという話になりました。

私がこのときにしみじみ感じたのは韓国の言論の異常さです。
資料の捏造などはまだ理解できます(もちろん許されないことですしちょっと調べれば分かることなので愚かなではありますが)。
本当に気味が悪かったのは、完全に(記事の内部で)ロジックが破綻した記事が平気で朝鮮日報や中央日報のようなかの国でのクオリティペーパーに載っていることでした。例えば、「XX大学の所蔵品の調査の結果、朝鮮海という地図が25件・日本海という地図が6件・東洋海という地図が4件であった。これにより東海という表記の正しさが明らかになった」というような感じですね(「東海」という名前は使われてないやんけ!)。
こういう思考回路を持つ人たちと歴史認識を共有するということはどういうことなんだろうかと思います。

Posted by: mitsu | July 31, 2005 at 09:05 AM

同じ調査対象をもとに、日韓でこれだけ結果が異なるということをにわかに信じることができません。どうして、こんなことになってしまったのでしょうか。
しかし、この調査でわかったことは、日本と韓国で調査結果が大きく異なるということだけであって、日本の結果が正しいとはいえないのはないでしょうか。第三者的に考えれば、日本側の調査が間違いである可能性もあると思います。
両者で、結果がこのように大きく異なった原因について、両国の調査実施者の間で、検討していただければと思います。
第三者としましては、どちらの報道を信じていいのか悩みます。それに、こうした話を聞いては新聞報道と言ってもにわかに信用できなくなるという気がしてきます。

Posted by: たまま | July 31, 2005 at 12:31 PM

横レスですが、
たまま様、なぜここまで食い違うのかは分かりませんが、理系の学術論文を数多く書いてきた人間として、正しいのは日本だろうと思います。
日本の調査は学術調査の基本を守っており、その結果として第三者による検証が可能であるのに対し、韓国は守っていないからです。
mitsu様が示しておられる外務省のリンクを見ると分かりますが、外務省が行った米議会図書館と仏国立図書館の調査結果には、今回調査対象とした地図の目録がついており、図書館としての資料番号が明記されています。従って、日本の主張の正確性は、その表を見ながら現物と照らし合わせることにより、簡単に検証できます。日本の担当官が、本来含めるべきであった地図を含めなかった等、故意又は過失によるミスを犯していた場合は「どこでミスしたのか」は一目瞭然となります。
(なぜか大英図書館の調査にはそうした目録がついていません。少なくともWeb上には公開されていません。担当者が不慣れだったのではと思いますが、学術的な観点からは、1ランク劣る調査と見なされますね)
韓国の調査には、そうした目録がないと聞きます。つまり第三者には検証不能です。まともな研究者が双方の論文を見たら、どちらに軍配を上げるかは明らかですし、必要なら第三者機関に日本の主張の検証を依頼すれば十分です。

Posted by: forsterstrasse | July 31, 2005 at 01:36 PM

訂正です。
大英図書館の調査報告書には、調査対象とした地図の一覧が付いておらず、学術的には一ランク落ちると私は発言いたしましたが、
本文中に埋め込まれた「リスト別添1」「リスト別添2」として、調査対象とした地図の一覧が掲載されていますね。
謹んで訂正し、関係者の皆様には深くお詫びいたします。

Posted by: forsterstrasse | July 31, 2005 at 02:31 PM

forsterstrasse様
ご親切なコメントありがとうございます。日本の調査の方が信頼性が高そうということですね。
そうすると韓国の「文化広報院」の調査は問題があったということになりますね。しかし、韓国の公的機関の調査が信頼できないものであったとは、信じたくないです。
どうして、簡単に調べればわかることで、いいかげんな調査をするのか、信じられないことです。
しかし、多分、韓国民は韓国の調査データを信用するでしょうし、日本国民は日本のデータを信用するのでしょう。そして、両国の国民の間で、相互不信が拡大されるということになりそうです。
ところで、この海の名称が、仮に「ロシア海」だったら、日本はこんなに頑張って調査はしなかったでしょうね。韓国もそうかもしれません。日本も「日本海」という国名がついた海だからこそこだわるのですよね。
韓国としても自国の国歌が「東海」で始まる(「東海が乾き果て、白頭山が磨り減る時まで、神の護り給う我が国、万歳」)以上、その海の名称が日本海であることは絶対に嫌でしょうね。

Posted by: たまま | July 31, 2005 at 06:01 PM

最近思うのですが、歴史問題を主張する場合、中国や韓国をじかに説得することはあまりにも効率が悪いので、この際、日本のPublic Diplomacyは、欧米社会という第三者に対する説明に集中すべきではないかと。中韓としても、認めたくないことはけっして認めないでしょうし。そのように割り切ってしまえば、日本側のストレスはずいぶん減ると思います。

Posted by: かんべえ | July 31, 2005 at 06:13 PM

タカシ君状態で1週間が過ぎてしまいました。領土問題はともかく、日本海の名称などにこだわる韓国人の心情は日本人には理解しがたいところがあります。意地が悪いかもしれませんが、「先進国」として認められる「試金石」としては高すぎるハードルのように思います。

Posted by: Hache | July 31, 2005 at 08:59 PM

韓国の場合、過去50年以上に渡って民族主義を煽り続けてきた結果、国民の間に民族主義が絶対善である(それゆえ日本は絶対悪となる)という観念が定着してしまい、ちょっとでも民族主義を刺激するようなテーマについては、国民感情を考えると政府は動けなくなってしまうという自縄自縛の構造があると思います。
これを韓国自身の努力で打ち破るのは、並大抵のことではないでしょう。とは言え、こんなことはいつまでも続けられないですから、いずれ何らかの反動があるのでしょう。

Posted by: Baatarism | July 31, 2005 at 09:33 PM

たままさま、

この手の歴史問題(竹島とか慰安婦とか強制連行とか)については編集合戦になってロックがかかっているのが当たり前のウィキペディアで、「日本海呼称問題」については韓国側の主張を日本側が論駁する形のまま編集が終わっています。日本の主張と並べると韓国の主張が余りにも異常であるためネチズンもフォローしきれないのでしょう。
また、日本が本件に反対する理由ですが、確かに世論のナショナリスティクな反発とそれを受けた政治家の後押しがあることは確かでしょう。しかし、この問題の本質は、公海の正式名称を一国の都合で勝手に変えることは許されないということなのです。

かんべえさま、

韓国と行っている(いた?)歴史共同研究の中ではこの手の話ばかり出てくるのでしょうね。日本からの参加者の顔ぶれについては左右どちらの新聞でも異論を見たことが無いのでアクティビストではない真っ当な学究の方ではないかと思いますが、そういう方々が作業の中で感じるストレスを思うと胸が痛みます。この手の話は政治の問題であって現場に苦労を押し付けるなと言いたい。

Posted by: mitsu | July 31, 2005 at 09:57 PM

mitsuさま
コメントありがとうございます。韓国の主張は苦しいのですね。確かに、歴史的な主張をするなら「Sea of Korea」ではなく、「East Sea」になる理由がよくわからないです。

>この問題の本質は、公海の正式名称を一>国の都合で勝手に変えることは許されない>ということなのです。
しかし、これだけなのでしょうか?前に書きましたがもし日本海の名称が「ロシア海」だったら日本ははたして、人を派遣して図書館で調査させたり、外務省のホームページで主張したりしたでしょうか?というのも、ロシアが同じようにこの呼称問題を問題視しているという話を聞かないものですから。
全ての原因はこの海の呼称が「日本海」であることからきているのかもしれませんね(もちろん韓国の問題なのでしょうけど)。もしこの海の呼称が「ロシア海」だったら、韓国もこんなに強く主張し、運動を続けることはしなかったでしょう。それは、東シナ海を南海と主張していないし、黄海を西海だとも主張していないことからもわかります。


Posted by: たまま | July 31, 2005 at 11:26 PM

>たままさん

 韓国が、日本が帝国主義政策の一貫として海の名前を変えた、というデタラメの言い掛かりをつけてきている点を忘れないで下さい。しかも、全世界で宣伝工作もしています。これで反証の努力をしなかったら、日本はウソ・デタラメの罪状を着せられることになります。
 ロシア海だったら日本は問題にしなかったのでは?と仰いますが、仮定の問いに対してあれこれ言っても意味はないでしょう。
 問題は、韓国側の行為は「日本に対する明白な悪意」を感じさせるということです。「悪意」に対して反応するのは当たり前、というよりも健全なことでしょう。

Posted by: 妖怪 | July 31, 2005 at 11:59 PM

たまま様、皆様
今日、午後ヘンドリック・ハメル著『朝鮮幽囚記』(平凡社東洋文庫)を一瞥していました。
彼らは、オランダ人で1650年代に遭難し朝鮮に抑留された人たちです。彼らの記述の中には、日本海に関しては名前は一切何も出てきません。

たまま様
あなたのおっしゃることで私が疑問なのは、どうして日本海が「ロシア海」となるのでしょうか。よく地図を見てくださいよ。普通に考えてください。そして、歴史を考えください。そういう名前が付けられるわけないでしょう。
それから、先ほどのハメルの本によると、欧米が朝鮮(コリア)を認識したのは、ポルトガルの種子島渡航以降のことだと記述しています。だから、彼ら欧米人がが「東海」などと記述する根拠も、必要性もないと思いますよ。
朝鮮人がどう言おうと勝手ですがね。

Posted by: さぬきうどん | August 01, 2005 at 04:32 AM

妖怪様
コメントありがとうございます。韓国にとっては、国歌が「東海~」で始まるほど愛している東海が、国際的には(歴史的に植民地支配を受けた日本という国名を冠する)「日本海」であることは、絶対に許せないという気持ちであろうし、そのためなりふりかまわず東海に名称を変更を要求し運動しているということだと思います。
 日本の行動に対して、異を唱えるつもりはないのですが、単に国際的な名称の混乱を防止するため、という理由以上のものがあるでしょうと言いたかったのです。

さぬきうどん様
ご指摘ありがとうございます。私の文章がよくなくてすみません。「ロシア海」という名称が妥当だというつもりはまったくありません。妥当性でいったら「日本海」という名称はかなり妥当だと思います。周辺国で海岸線が一番長いのは日本ですし、そもそも日本列島が囲むことによって内海として日本海が存在するのですから。妥当性を排して、あくまでも仮定の話です。

この問題で、公式には「日本海」という名称が使われ続けることになるのでしょうけど、民間が発行している地図などは、韓国からのクレームを受けて「日本海」「東海」の併記というのが増えていきそうですね。

Posted by: たまま | August 01, 2005 at 07:48 AM

たままさま、

1992年までは韓国の水路局もSea of Japanという名称を使っていたんですけどね。もちろん民間向けの地図では「東海」という名前になってしました。Korea Straitという名前の海峡の東半分を日本の地図では対馬海峡と呼んでいるように。
IMOで決まっている公海の名称というのはプロの世界のもので、世界的に統一されていなければ海事関係者の間の意思疎通に問題が出るわけなんですよ。だから日本の政府やマスコミが韓国に融和的な方針を持ちこの問題を話題にしなかった時期にも海保はずっと活動を続けてきたわけで。
上のコメントでも書きましたが最近この問題が大きく取り上げられるようになった背景にナショナリズムがあることは否定しませんが、それだけが理由だと仰るなら海の男たちに失礼だろうと思います。

Posted by: mitsu | August 01, 2005 at 09:03 AM

たままさま、

漢陽大学のユ・セヒ教授も「自ら自分の考えが過度に観念的であったのを悟った時が米国留学期間でした。 米国は学問する雰囲気が完全に違いましたよ。 自身の主張を立証するためには確実な根拠と証拠が必要だったし,そうでなければ誰も信じなかったんですよ。 これに比較すれば韓国の教育は過度に観念的で主観的といえます。」
といっているくらいですから、韓国側の調査は観念的で主観的だと思うのですが。

Posted by: akiaki | August 01, 2005 at 10:47 AM

雪斎先生、こんばんは。皆さん、中国・韓国問題になるとどうしてこんなに熱くなれるのだろう、と思いつつ・・・(笑)

基本的には、かんべえ殿のご意見に賛成であります。まずは、国際社会の理解をきっちり得たほうがいいと思います。その上で「みんな"日本海"と読んでるけど、どう思う?」と韓国側に投げかけてみればいい。
東アジアの片隅だけで、雌雄を決しようと考えるから駄目なのです。国際社会に土俵を変えたほうが良いと考えます。
この辺り拉致問題と通じる気がします。東アジアの土俵だけで闘ってはいけない気がするのです。

Posted by: やすゆき | August 01, 2005 at 10:13 PM

mitsuさま
「世界的に統一されていなければ海事関係者の間の意思疎通に問題が出る」ということだけが問題だとすれば、ロシアも同じ問題をかかえることになるわけで、この問題についてロシアがどのように対応しているのか興味深いところです。

akiakiさま
コメントありがとうございます。しかしながら、韓国の大学の先生の感想から「韓国側の調査は観念的で主観的だ」と結論するのは少し強引だという感じがします。そんな結論を出してしまえば韓国のやることなすこと信用できないということになってしまいます。

やすゆきさま
仰るような方式によって解決するのは、良い案かもしれませんが、懸念もあります。この問題と関係ない国にとっては、日本海の名称などあまり興味はなくて「別にどうでもいいですよ。当事国で円満に解決して下さい」というような対応になりはしないかと。現在の北朝鮮の拉致問題に関する他国の冷たい態度をみるとそんな懸念が湧き上がってきます。

Posted by: たまま | August 01, 2005 at 11:27 PM

日本海名称問題について、韓国は「元々、東海という名称だったのが植民地時代に日本が
日本海に変えたのだ」と主張していたのが
今回の調査で論破され、日本が鎖国していた
時代から「日本海」と呼ばれており、現在も
日本海と呼称するのに何の問題もなく、韓国の主張する、「東海」という名称が正当である、という主張は間違っているということが
証明されたわけです。
今までのコメントを読んでいますと、たままさんのコメントは、たままさん自身が仰って
おられるように「信じたくない」という気持ちが根底なあり、この件に無関係なロシアの話を仮定として出したり、韓国国歌について
説明したり、また、仮定の話として他国がこの件について無関係かもしれないと色々語っておられるようですが、14世紀からほとんどの地図で、あそこは「日本海」と呼ばれているのです。
事実はあらゆる疑惑を打ち砕くものです。
韓国の方たちが、どれほど嘆こうとも理屈をこねようともそれは変わらないのです。
そして、この事実は緻密に資料を調べ上げた結果です。一部だけをサンプリングしたのではありません。
そこらへんを踏まえて発言されてはいかがでしょうか?

Posted by: TOR | August 02, 2005 at 12:22 AM

昨日私が述べたコメントに付け加えます。

一つは、「ロシア海」云々ですが、多少ともロシアと明・清との領土紛争を踏まえれば、その当時日本海沿岸にロシア勢力はせいぜい黒龍江から樺太辺りを窺っていたにすぎないことは明らかです。現在の国境線はその後のロシアの侵略と領土強奪の結果です。
一々論証しません。図書館とかで調べてください。失礼ですが、論外の議論だと思います。大黒屋光太夫とか間宮林蔵がどういう事跡を残したのか考えてください。
もう一つ。なぜ「東海」呼称がおかしいか、言い換えますが、これは欧米列強がどう極東を認識したか、どう名付けたかということです。
アメリカやイギリスの公文書館とか図書館に残っているのはそういう彼らの活動を跡づける史料や古地図であるはずです。
ただ、彼らの呼称がグローバル・スタンダードを名乗っているのなら、それを踏まえるべきだし、公開し明らかにすべきです。あの、国益に無頓着というか何もしない外務省がそういう努力をしたとすれば、その努力を多としたい、と思います。
で、これからが本論ですが、朝鮮はその当時、明や清に倣って海禁(=鎖国)政策を取っていました。
朝鮮半島を見ると、東海岸の良港は現在の北朝鮮地域の元山や清津しかありません。現在の韓国地域に良港はありませんでした。険しい地勢です。海に出るのは一部の漁民だけだったでしょう。釜山は対馬と向き合う南海岸の海港都市です。ということは、普通に考えて欧米人が東海岸の港に寄港することはありません。そして海禁政策ですから。寄港などできません。彼らはその辺、江戸幕府政権から聞いて知っていたはずです。日本も江戸期は釜山に「釜山倭館」を置き、対馬藩を通し細々と通交していたというのが本当のところでしょう。
だから、欧米諸国が、もし日本海を航行するとしてどこにいくというのでしょうか。ウラジオストク? その時代存在したのかな。
だから、欧米人が「東海」などと呼ぶ必要性とか、必然性は全くないと言っていいと思います。「oriental sea」という呼称はあったようですが。
だから、結論。韓国政府の言っていることは全部捏造なんですよ。その辺、黄海に関しては、李氏朝鮮時代から黄海道が存在したことから考えて違います。
私が言っているのは歴史的な常識です。そして欧米列強の当然の常識だ(だった)と思います。
もう一言付け加えるならば、韓国の主張は、竹島(独島)領有論の前提でありその系を構成しています。日本海・竹島×、東海・独島◎ということです。
だから、譲りませんよ奴らは。

それから、私も熱くなりましたが、雪斎様から絶妙のスルーパスを出していただいたので、空振りでもいいから思い切って足を振り抜こうとしただけです。多分、ゴールを大きく外していると思いますが。今後も思い切ってシュートを打ちたいと思います。
サッカーと同じで、朝鮮人相手に手加減なんか通用しませんよ。

Posted by: さぬきうどん | August 02, 2005 at 06:41 AM

>たまま様

貴殿のその後のコメントをよく読まずに、コメントしてしまいました。失礼なところがあればお詫びいたします。今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by: さぬきうどん | August 02, 2005 at 07:57 AM

たまま殿>
私はこの問題、解決できるとは思ってません。要は、韓国は駄々をこねているわけだから。話し合いの上、妥協点を見つける可能性については、悲観的です。
寧ろ、日本の立場を学問的な観点から裏打ちしたほうが良いと考えているのです。
韓国、駄々をこねる->日本が正当な証拠を提示する->それでも韓国、駄々をこねる->韓国、みんなの笑いもの・・・これで、いいんじゃないですか?解決とは言えませんが、相手は理性に基づく解決を求めてないのですから仕方が無い。

Posted by: やすゆき | August 02, 2005 at 01:06 PM

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