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May 21, 2005

「赤い河の谷間」の風景

■ 『赤い河の谷間』という歌を知っていますか。雪斎が小学生の頃、音楽の教科書に載っていた歌である。訳詞の全文は、次の通りである。

サボテンの花さいてる
砂と岩の西部
夜空に星がひかり
おおかみなく西部

赤い河の谷間よ
きりたつ岩山よ
昼なお暗い森よ
通る人もたえて

牛の声はみどりの
草はらのかなたへ
高く低く流れる
赤い河の谷間

 この『赤い河の谷間』のメロディーは、大恐慌時代の米国を舞台にすいたジョン・フォード監督の名画『怒りの葡萄』(原作/ジョン・スタインベック)のテーマとして用いられている。原曲は、アメリカ民謡と紹介される〈Red River Valley〉である。

1. From this valley they say you are going
We will miss your bright eyes and sweet smile
For they say you are taking the sunshine
That has brightened our path for a while

2. Come and sit by my side if you love me
Do not hasten to bid me adieu
But remember the Red River Valley
And the cowboy who loved you so true

3. Won't you think of the valley you're leaving
Oh how lonely, how sad it will be !
Oh think of the fond heart you're breaking
And the grief you are causing to me

4. As you go to your home by the ocean
May you never forget those sweet hours
That we spent in the Red River Valley
And the love we exchanged mid the flowers

 この原詞の風景は、雪斎には思い当る節がある。田舎の「悪ガキ」であった時分、夏休み頃に帰ってくる近所の「お姉さん」がいて結構、楽しい思いをするのだけれども、夏が終わり「お姉さん」が都会に戻る段になると、非常に寂しい思いをしたというものである。
 昨日のエントリーでも、雪斎は、日米両国の「浪花節」的な共通性に言及したけれども、こういう「切なさ」の風景もまた、日米両国に共通の風景のように思える。この原詞の「田舎の兄貴」と「海辺の彼女」の立場を逆にしたら、たとえば太田裕美が歌った『木綿のハンカチーフ』の風景そのままではないであろうか。日米両国の国民性は、やはり、だいぶ似ている。反米などといった「観念」で物事を語ろうとするとと間違うのも、当然のようである。

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