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March 18, 2005

日々の戯言050318

■ 昨日夕刻、都内平河町で講演する。弁護士、税理士、経営者の方々で構成される研究会の趣である。「ボルテックス」というメディア系会社の女性社長であるNさんから持ち込まれた話であった。話した中身は、時節柄、やはり「ホリエモン」論を取っ掛かりにした澁澤青淵論である。当ブログを御覧になっている方々には、馴染みのネタであろう。尚、集まった方々の中に、とある民放法律相談系番組に出演されていたK弁護士の姿があった。「番組中での印象は素の性格とは、まるで異なる」という当たり前の事実を諒解した。

■ 以下は『溜池通信』で紹介されていたアネクドートである。最近、ネット上で流行っている「怒らない日本人」というネタを、かんべえ殿が味付けしたものだそうである。「不規則発言」欄では、かんべえ殿の「あちこちで反応を試しております」というコメントが付されていた。さぁ、雪斎も「反応」してみよう。


 六カ国協議の席上で、あるとき日本代表が席を外した。

 残った5カ国の代表は、いっせいに日本の悪口を言い出した。「お人好しだよね」「甘過ぎる」「何をしても怒らない」

 韓国の代表が言った。
 「わが国などは歴史問題でことごとく難癖をつけ、ワールドカップも割り込んで共同開催にしたし、竹島も実効支配している。それでも日本は怒らないのだよ」

 中国の代表が言った。
 「歴史問題ではうちも負けないぞ。靖国神社参拝には抗議するし、尖閣諸島では資源開発をしているし、先日は潜水艦に領海侵犯までさせてやった。もちろんODAにお礼などは言いませんぞ。それでも彼らはニコニコしているのだから分からない」

 北朝鮮の代表が言った。
 「甘いね。うちは罪もない日本人を拉致した上に、麻薬を売り込み、偽札を流通させている。先日などはテポドンを撃って脅かしてやった。それでも、彼らは反撃してこないんだ」

 黙って聞いていたロシアの代表が言った。
 「それなら、核兵器を使ってみたらどうだろう」

 するとアメリカ代表が言った。
 「いや、それはもう試したことがある」

 なるほど、よく出来たアネクドートである。折しも、竹島問題で韓国世論が沸騰している最中でも、小泉純一郎総理以下、日本政府要人は、誰も怒っていない。今日朝のワイドショーは、「ヨン様」の新作映画撮影を韓国まで観に出掛けた「日本のおばさん」のことを伝えている。雪斎の母親も、韓国での抗議運動を伝えるニュースの後に、平気で韓流スター「イ・ビョンホン」主演ののドラマDVDを見ている。これは、結構、不気味な光景だったりする。
 ところで、雪斎が外務大臣補佐官ならば大臣に進言することは、ただ一つである。それは、竹島に絡む日韓両国の議論を国際的な「衆人環視」の状況に投げ込むことである。とりあえずは、中南米やアフリカ、さらにヨーロッパのような「竹島問題」には全く利害を持たない国々に対して、「『竹島は日本領土である』という日本政府の立場を理解し、支持する」というステートメントを出してもらうように、働きかけましょうか。もし、このステートメントに韓国が反発して、件の国々との関係をこじらせても、それは韓国の責である。もし、韓国議員が島根県議会前で及んだような振る舞いを他国の議会前でもやれば、韓国の国際的な評判は地に落ちるであろう。幸い日本は、独立した近代国家としては、韓国に比べれば八十年の長があり、経済援助の実績もある。そうした事情を生かして、日本は自らの立場を広く国際社会に声を低くして説けばよい。兵法書『孫子』にも、「辞の卑くして備えを益す者は進むなり。辞の強くして進駆する者は退くなり」という記述があるではないか。「気が付いたら外堀も内堀も、埋まっていた」。そうした不気味な外交の展開を期待したいものである。

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Comments

早速お取り上げいただきましてありがとうございます。講演でこのネタを紹介すると、普通は笑いが取れるんですが、先日は本気で怒り出した客が居たので、後でなだめるのに往生しました。

「わが国は不当に扱われている」という思いが強いのでしょうが、同様な気持ちは日本以上に韓国人や中国人には強いわけでありまして、「ニコニコ笑っていられる日本人」というものに自信を持ちたいと考える次第であります。

Posted by: かんべえ | March 18, 2005 at 10:51 PM

うーん、申し上げにくいのですが、このネタは周囲ではあまり受けなかったです。年配の方が「これを書いた人は反米右翼じゃないだろうね」という反応でした(まあ、的外れな話ですが)。かんべえさんが筆者じゃなかったら、私も凍ったと思います。

個人的には米韓関係のほうが気になります。基本的に韓国人が好きですが、アメリカとの縁が切れたら、国としてのお付き合いの仕方は変えざるをえないと思います。まあ、そこまで心配する必要はないのかもしれませんが。

Posted by: Hache | March 18, 2005 at 11:50 PM

〉かんべえ殿
御意。泰然自若が肝要かと存じます。
)Hache殿
拙者は、そのためにも国連安保理付託を目指すべきだと思います。もし、実際に制裁発動の段階になれば、日本には、韓国の側に立つという選択肢はありません。日米関係を日韓関係が越えることはない。この点を韓国は理解すべきでしょう。

Posted by: 雪斎 | March 19, 2005 at 08:59 AM

>>雪斎先生
安保理付託は妥当だと思います。Kenboy3さんのblogを拝見していると、北朝鮮との交渉が難しいことを実感いたしますが、北の選択肢を狭める手段も十分にあるんだなあと思いました。個人的には94年の二の舞は勘弁してほしいです。

Posted by: Hache | March 20, 2005 at 06:21 AM

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