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January 01, 2005

年頭の戯言

 平成十七年の元旦を迎えた。大晦日の異例の「雪」から一転して、東京はうららかな晴天である。朝、雪斎宅のベランダから霊峰・富士を拝むことができた。今年一年が、このように穏やかな日和のように続くことを願いたいものである。
 雪斎は、今年、齢四十を迎える。古来、「三十に而して立ち、四十にして惑わず」という。確かに、雪斎は、齢三十の折に言論家として立った。「四十にして惑わず」という境地に達することができるかには、甚だ自信がない。少なくとも、雪斎の四十歳代は、「後世に残せるものをきちんと造ることのできる十年」でありたいと願っている。
 とjころで、雪斎は、昨年、株式投資を始めた。北岡伸一著『清沢冽』には、戦前期の外交評論の世界で名を成した清沢冽が有価証券を含む相当の資産を有していた事情が紹介されている、北岡伸一先生は、清沢について、「何時でも筆を断つという覚悟で言論に臨むためには、安定した経済基盤による担保が必要だった」という趣旨の説明をされていたと記憶している。雪斎は、清沢の姿勢に倣いたいと思った。雪斎も、世に阿って原稿を書き散らし結果として粗い議論をするようになるよりは、そうした余裕の上で緻密な言論を展開していたいものだと思っている。因みに、昨年の投資成績は、「損失は全然、出ていない」というものである。投資経験十ヵ月の雪斎にしては、それなりに良くやったと見るべきだろう。大きく儲けようという気は、さらさらないけれども、自分の「言論の質」を維持するためには、「焦って書くこともないという余裕」の拠り所を手にしておくことは大事だと思われる。雪斎が保有する株式の中心は、某「銀行」株である。大手銀行の不良債権処理が進んだこともあり、当面、この種の株式は、安心して持っていられるものと判断している。
 雪斎の言論活動は、昨年までの『産経新聞』「正論」欄、『月刊自由民主』「論壇」欄に加え、昨年末から『中央公論』「時評2005」欄の執筆を主とすることになる。『中央公論』「時評2005」欄執筆開始の折には、色々な方面から祝意を表して頂いた。ありがたいことであった。特にS・K先生からは、ニューヨークから激励のメールを頂いた。曰く、「○○(雪斎の実名)を起用するとは、中央公論も、なかなかのことをやる…」とのことであった。S・K先生の期待を裏切ることのないように、きちんとしたものを書かなければならないと思っているところである。
 拙ブログ『雪斎の随想録』もまた、折に触れて書くものになる。来訪された方には、「どうか、よしなに…」と申し上げたい。

 さて、話は変わって、昨年末から今日までに読んだ書と見た映画の紹介。
1、この数日の一冊 / 『希望格差社会』(山田昌弘著、筑摩書房) 
 : 山田氏は実に「良い仕事」をされたと思う。ただし、具体的な処方箋が弱い気がする。
2、この数日の一作 / 『ラブソング』(出演/マギー・チャン、レオン・ライ)
 : これぞ、「アジアの恋愛映画」というところか。いいものを見せてもらいました。
   マギー・チャンは、いい女優ですね。
   ところで、この映画を見ると、テレサ・テンの「存在」の大きさが判ります。

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